「飲み代」は「のみだい」じゃない⁉簡単なのに読み間違える熟語9選(後編)
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今回は、誰もが知っている漢字を使っているのに、誤読の多いものを選んでみました。後編です。
6・和む
読み間違いの例
わむ
正しい読み
なごむ
意味
和やかになる。穏やかになる。
説明
もちろん「なごむ」の意味は分かると思います。素敵な言葉ですよね。小学校3年生で習う漢字です。読みではなく「書き」のテストでよく出題されます。ぜひ、お友達に「なごむって漢字で書ける?」と聞いてみてください。
7・一入
読み間違いの例
いちいり、いちにゅう
正しい読み
ひとしお
意味
ひときわ。いっそう。いちだんと。
説明
元々は、染め物を染め汁に一回浸すことを言いました。一回染めるごとに、色が濃くなっていく様子から「ひときわ」の意味で使われるようになったそうです。「一」も「入」も簡単な漢字なのに、組み合わせると読めないものですよね。
▶簡単なのに読み間違える漢字、ラストスパート!
8・幕間
読み間違いの例
まくま
正しい読み
まくあい
意味
劇場で、一幕終わって、次の幕が開くまでの間。幕を引いてある間。芝居の休憩時間。
説明
本来誤りであった「まくま」という読み方も、認められるようになってきた言葉ですが、本当は「まくあい」と言います。特に格式張った場所などで使うことが多いでしょうから、正しい方を覚えておいて損はありません。「間」を「アイ」と読むのは、常用漢字表にない読み方なので、テレビなどの放送表記は「幕あい」になっています。私はいつもこのような表記に出会うたびに「ルビを振ったら勉強にもなるのに」と感じます。
9・専ら
読み間違いの例
せんら?(笑) 読めない人が多いと思われます。
正しい読み
もっぱら
意味
そのことばかり。それを主として。まったく。
説明
「あなたが○○したって、もっぱらのうわさよ」「休日はもっぱら家にいます」などというように使います。読み間違いというより、読めない人が多いのではないかと思います。小学校6年生で習う漢字です。
私は、小学生の国語も指導しているのですが、20文字新たに学習漢字に加わることになり、現在は移行措置中です。読み書きの問題をたくさん作っているのですが、小学校で習う漢字を組み合わせた熟語に意外と読み間違いが多いことに気づかされました。また、難しい漢字なら、読み間違えてもそんなに恥ずかしくはありませんが、簡単な漢字だからこそ、読み間違いやすい漢字には、気をつけたいものです。