９月７日、水谷豊（７０）主演ドラマ『相棒』（テレビ朝日系）Ｓｅａｓｏｎ２１の予告動画が公開された。１０月からスタートするのＳｅａｓｏｎ２１では、５代目相棒として寺脇康文（６０）演じる元初代相棒・亀山薫が登場する。予告動画でのどこかの国の要人のような、豪華な服を着た亀山の姿にどうやって作品にカムバックを果たすのか様々な予想が上がっているが、想像以上に波乱に満ちた展開になりそうだ。

　２０００年スタートの単発ドラマ時代から初代相棒を務めてきた寺脇は、２００８年に放送されたＳｅａｓｏｎ７の第９話をもってドラマから卒業。当時は、水谷と寺脇が衝突し、それが卒業の要因ではないか、とも報じられていた。

『相棒』の撮影現場で寺脇が演出面の提案をするなど、主演の水谷以上に存在感を出したことで両者の間に溝ができていき、次第に居場所がないと感じた寺脇が、自ら降板を申し出た、などと報じられた。

「寺脇さんは水谷さんとの“不仲”が原因で退場した、という見方が強かったですが、今年８月２０日に『デイリー新潮』が水谷さんのインタビューを掲載。そこで水谷さんは“『このまま番組を引っ張っていると、僕の下でずっとやっていくことになるぞ』と伝えたんです。『今出れば、相棒の勢いがあるから他で主役ができる。だから、いつまでも居ちゃだめだ』”と語り、寺脇さんが俳優として大成してほしい思いから、降板に至ったという事情を説明していましたね。

　ただ、当時の寺脇さんは“水谷の気持ちを理解できなかった”ともあり、実際、関係性が良くなかった時期もあったんでしょうね。何はともあれ、１４年ぶりの“元サヤ”、水谷さんと寺脇さんが『相棒』をまた一緒にやってくれるのはファンにとって喜ばしいことです。

　ただ、Ｓｅａｓｏｎ２１で亀山薫はとんでもないことになっていそうなんですよ……」（テレビ誌編集者）

■亀山薫はまさかの「国外追放」に……!!

　寺脇演じる亀山薫の去就は、予告動画に映っている英文の書類が関係しているようだ。３０秒の予告動画では、１３秒ごろに一瞬だけ“Ｄｅｐｏｒ……”と書かれた紙が映っていた。どうやらそれは亀山薫と鈴木砂羽（４９）演じる妻・美和子が旅立った架空の国・サルウィンの公文書らしく、“Ｗｅ, ｔｈｅ Ｋｉｎｇｄｏｍ ｏｆ Ｓａｌｗｅｅｎ, ａｒｅ ｍｅｍｂｅｒｓ ｏｆ ｔｈｅ Ｇｏ…”、“Ｍｉｓｓｉｏｎ ｏｆ ｔｈｅ Ｋｉｎｇｄｏｍ ｏｆ Ｓａｌｗｅｅｎ…”といった文字が読み取れる。

「実は、この“Ｄｅｐｏｒ……”と書かれている書類は、亀山に国外退去を命じる書類なのではないか、と予告を見たファンの間でささやかれているんです。

　英語で退去命令は“Ｄｅｐｏｒｔａｔｉｏｎ Ｏｒｄｅｒ”と言いますが、書類には亀山薫（Ｋａｏｒｕ Ｋａｍｅｙａｍａ）と亀山美和子（Ｍｉｗａｋｏ Ｋａｍｅｙａｍａ）の名前を挙げ、“政府は彼らを……と決定した”（ｇｏｖｅｒｍｅｎｔ ｈａｓ ｄｅｔｅｒｍｉｎｅｄ ｔｈａｔ ｔｈｏｓｅ ｉｎｄｉｖｉ……）、“我々の国家安全保障と問題……”（ｏｕｒ ｎａｔｉｏｎａｌ ｓｅｃｕｒｉｔｙ ａｎｄ ｈａｖｅ ｉｓｓ……）と読める英文が書かれていたんです。

　亀山薫は政府高官や外交官のような服を着て、サルウィンで何やら特別な地位にあるような姿が予告で映っていましたが、かなりのトラブルに巻き込まれて、もしかしたら国家の安全を脅かす危険人物として夫婦ともども認定され、退去命令を出されて日本に戻るほかなくなった、といった衝撃的な展開となりそうですよ」（前出のテレビ誌編集者）

　この１４年ぶりの水谷と寺脇コンビでの『相棒』復活には、国民的な注目が集まっているが、予告動画での「全てを見届ける覚悟はあるか」というフレーズからは、シリーズ全体の総決算に入るのでは、といった予感も漂わせている。

　ここで問題になってくるのが、かねてから指摘されている、すでに退職している亀山薫が警察組織に復帰できるのか、という問題だ。

「メディアでも報じられていますが、警察の再採用には退職してから１０年以内という規定があります。現実の時間軸では１４年が経過しているのでその時点でアウト。ただ、『相棒』作中でどれほどの時間が経過したかはあいまいなんです。

　もし、現実と同じように１４年経っていれば、現実の再採用の規定通りでは復帰できません。そうなると亀山は私立探偵や、操作に協力する一般人として“相棒”になるのか、とも予想されています。ただ警察ドラマを描いてきた同作でそれは考えづらい……。

　リアルなドラマを描いてきたからこそ、多くの人に支持されてきた『相棒』ですから、バッチリ説得力ある展開にしてくれるでしょうが、視聴者が納得いく“復帰”を果たせるか大注目ですね」（前同）

　放送スタートの１０月まであとわずか。『相棒』の新シーズンの幕開けはどういった展開になるのだろうか!?