９月７日、韓国の人気ボーイズグループ・ＢＴＳが１０月１５日に韓国の釜山で開催するライブ「ＷＯＲＬＤ　ＥＸＰＯ　２０３０　ＢＵＳＡＮ　ＫＯＲＥＡ　ＣＯＮＣＥＲＴ　ＢＴＳ　＜Ｙｅｔ　Ｔｏ　Ｃｏｍｅ＞　ｉｎ　ＢＵＳＡＮ」」のチケットの当選結果発表が行われた。

「９月７日の１６時から、ファンクラブ会員の抽選結果の発表が行われました。今回のコンサートは、２０３０年に開催が決定している『国際博覧会』を韓国・釜山に誘致するＰＲイベント的な側面で行われるもの。ＢＴＳが釜山万博誘致の広報大使を務めていることから、開催が決定しました。そのため、チケット代はなんと無料なんです。

　しかも、ＢＴＳの最年長メンバー・ジン（２９）の兵役義務のための入隊期限が、現在の法律にのっとると、約３か月後にまで迫ってきています。そのため“７人全員そろってのコンサートはこれを最後にしばらく見れないのではないか？”と考えるファンも多く、世界中のファンたちが今回のコンサートチケットを申し込んだと言われています」（芸能関係者）

■ビジネスホテルのスタンダードタイプの部屋が１泊５０万円！

　もちろん、熱いＡＲＭＹ（※ＢＴＳファンの愛称）が多い日本も例外ではなく、１６時をすぎると、ＳＮＳ上には当落を知らせるファンたちの悲喜こもごもな声があふれた。

「しかし、今回のコンサートを巡ってはさまざまな問題点も報じられており、そのひとつにコンサート会場近くの宿泊施設の異常なまでの値上げ合戦が上げられています」（前出の芸能関係者）

　９月８日発売の『女性セブン』（小学館）によると、ＢＴＳのライブ会場近くにある普段は１泊６０００円程度のビジネスホテルが、ライブ近くの日程になると約８０倍の、１泊５０万円にまではね上がっていると言うのだ。

「驚くべき事態は、それだけではありません。『女性セブン』では、すでにホテルの予約が済んでいたにもかかわらず、ホテル側から『予約が重複しているので宿泊できない』と連絡が入り、その後、ホテルの予約サイトを確認すると、同部屋がゼロ１つ高い値段で空室扱いになっていた、などといった悪質な被害を訴えるファンの声も報じているのです」（前同）

■ライブ会場が急遽変更になり、収容人数が半分に……

　今回のコンサートは当初、釜山にある特設ステージで開催されることが発表されていた。しかし、現状は更地になっているその場所で、急遽１０万人の観客を入れてコンサートを開催することに、多くの反対の声が上がっていた。

「突貫工事で設営された臨時会場では、世界中から集まる１０万人もの人を安全に収容できないのではないか、との声が数多く上がっていたのです」（前出の芸能関係者）

　これに対し、コンサートの共同主催者でもあるＢＴＳの所属事務所が９月２日、会場を『釜山アシアドメインスタジアム』という既存のスタジアに変更することを発表。

「しかし『釜山アシアドメインスタジアム』の客席は約５万席だと報じられており、当初の予定より会場に入場できる観客が半数近く減ってしまったのです。これによりチケットのプレミアム化にますます拍車がかかってしまったことが考えられます」（同）

　しかし、収容人数が半分になったことにより、近隣宿泊施設の争奪合戦などは終息していくのかと思いきや……。

■「とりあえず会場まで行く」とファンたちが押し寄せ、釜山が大パニックに！？

「９月７日の１６時以降にコンサートチケットの落選を発信する日本のファンのなかには、“チケットは落選したけど、ホテルと飛行機は押さえてあるから、とりあえず会場近くまでいくつもり”“会場の中には入れないけどメンバーと同じ空気を吸えるだけでいい”など、それでも釜山へ向かおうとするファンの声も多数見られました。

　韓国行きの航空券や近隣ホテルの争奪戦がますます過熱するだけでなく、当日、予想を上回る人たちが世界中から釜山に押し寄せ、大パニックが生じる恐れが出ているのです」（前出の芸能関係者）

　韓国メディアによると、当日の安全性を懸念し、コンサートの中止を求める釜山市民の声も上がっているそう。コンサートまでは残り約１カ月だが、問題はまだまだ山積みのようだ。