「ドミノ・ピザ」がイタリアから完全撤退「どこに勝算が?」本場で飛び交った厳しい声

 日本でもお馴染み、世界で最も多くの店舗を展開するピザチェーンである米「ドミノ・ピザ」が、イタリアから撤退したことが明らかとなった。

「『ドミノ・ピザ』は2015年にイタリアでは珍しかったデリバリースタイルを前面に押し出し、ミラノに1号店を出店させました。現地でフランチャイズ運営を行っていた『ePizza』は、イタリア国内に880店舗出店させる計画を発表していましたが、実際には最大で29店舗を展開するのがやっと。新型コロナウイルスの感染拡大が始まった20年以降は次々と店舗を閉店させ、今年7月20日に全店舗の営業を停止したのです」(フードライター)

 ePizzaによると、コロナ禍になり多くのイタリアのピザレストランがアプリを利用した宅配サービスを開始したことで「前例のないデリバリー競争」に直面したといい、深刻な打撃を受けたことで今年4月のはじめにはミラノ裁判所に破産申告を行っていたという。

「『ドミノ・ピザ』の撤退を受けて、ピザの本場であるイタリアのネット上では、《挑戦する勇気は認めるが、どこに勝算があったのか》《ドミノ・ピザを1度だけ注文したが、あれはピッツァではなかった。受け入れられなくて当然》など厳しい声が寄せられているそうで、中には『ドミノ・ピザ』の存在すら知らなかった人も多かったようです。例えるなら、日本にアメリカの寿司チェーンが殴り込みをかけるようなものですから、コロナがなくても厳しい挑戦だったことは間違いないでしょう。『いきなり!ステーキ』がステーキの本場アメリカに乗り込んだ時は2年で撤退しましたから、むしろ7年続いた『ドミノ・ピザ』は健闘したほうなのかもしれません」(経営コンサルタント)

 となると、インドで愛される「CoCo壱番屋」などは例外中の例外なのかもしれない。

(小林洋三)

2022/8/17 10:00

この記事のみんなのコメント

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  • ***

    9/6 20:17

    本場もクソもありませんな、ピザなんぞに金使うのが勿体無いだけですわ\(^-^)/外食産業は金無い奴、力の無い奴等は淘汰されろ\(^-^)/

  • 食文化に保守的、消極的な民族にその民族の料理を出すのなら、クオリティ向上は必須条件。 安かろう悪かろうでは続かない。

  • ↓それありますねアメリカに行ってたこ焼き屋台出したらかけるのは違ってましたがバカ売れ、フランスではUFO焼きそば大好評でした。でもフランス人が赤いきつねと緑のたぬきたぬきのほうが旨いと言ってました。アフリカ人はカップヌードル不味の一言、イタリアは好評でなく、カップヌードルはあめり、フランス共に好評でしたね。フランスは以外でした。おまけはインド言われた通り好評でした。自分は駄目こだわりすぎです。

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