気を付けたい「夏場の頭痛」かくれ脱水が原因のことも?注意すべき頭痛のサインは【医師監修】

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日々、やってくる頭痛。「ズキっ」とくると、「またか」と思うものの、慣れっこになっていて、放置していませんか? でも、仕事や家事の生産性も下がりますし、あなたを必要としている周りの人にとっても社会にとってもいいことはないものです。

そこで今回は、医師の頭痛の対処法についてのアドバイスをご紹介します。また、この夏、熱中症などのリスクになる脱水になったときに生じる頭痛についても確認しておきましょう。

 

「たかが頭痛」ではない!自分の症状を把握しよう

「たかが頭痛」と思いがちですが、しっかりと自分の頭痛と向き合い、自分に合った対処法や治療を見つけることが大事だといわれています。

そんな頭痛、命に別状はない「一次性頭痛」と、命に関わる心配のある「二次性頭痛」に分けられるのをご存知ですか? 二次性頭痛は、くも膜下出血、脳出血、髄膜炎などの頭痛の症状が出るもので、すぐに病院を受診する必要がある一方で、一次性頭痛は、一般的に多くの人が悩まされている次の三つに分類され、それぞれの症状や治療方法が異なります。確認しておきましょう。

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漢方薬が用いられる場合は、医師の診察の下、体質や症状に合わせて処方されます。例えば、片頭痛には「呉茱萸湯(ごしゅゆとう)」、緊張型頭痛には「葛根湯(かっこんとう)」、三叉神経・自律神経性頭痛には「五苓散(ごれいさん)」といった漢方薬が一般的に処方されます。その他、胃腸虚弱の場合の頭痛には「桂枝人参湯(けいしにんじんとう)、高血圧気味で肩こりやめまいを伴う頭痛には「釣藤散(ちょうとうさん)」といった漢方薬も処方されます。

 

1ヶ月に3日以上つらい頭痛があるなら要注意

市販薬が効かない場合や、効いても1カ月に3日以上薬を飲むような頭痛がある場合は、一度受診することがすすめられています。自分は命に関わる二次性頭痛ではないからと思っていても、薬を服用し過ぎることで頭痛が起きている可能性があるといわれているのです。治療がむずかしくなる前に受診しましょう。もし、これまでになかったような頭痛が長く続いたり、どんどん悪化する場合も、すぐに受診しましょう。

ところで、頭痛で病院を受診すると、どのような診察をするのか、不安になるかもしれません。頭痛外来のあるらいむらクリニック(千葉県千葉市)の院長、來村昌紀先生は次のように述べています。

「まず問診で頭痛の症状を聞きます。楽になる誘因や悪くなる誘因など。必要があれば二次性頭痛の可能性を除外するために血液検査や脳CTスキャン、MRI検査をし、その要因を除外したら、その方の頭痛のタイプに応じて薬の処方をします。生活指導を行うこともあります」

 

「頭痛ダイアリー」を書いてみよう

來村先生が患者さんに生活指導をしていることの一つに、「頭痛ダイアリー」があるといいます。自宅で実践できるので、ぜひ始めてみましょう。

「頭痛頻度の多い人には、『頭痛ダイアリー』というものを書いてもらいます。下記の項目などをスマートフォンやノートにメモすることによって、患者さん自身が頭痛治療に参加することが大切です」

 

・頭痛が起こった時に何をしていたか?

・どうしたら改善したか?

・女性なら月経前後かどうか

・飲んだ薬に関する情報

・その時の天候・睡眠時間

 

「頭痛ダイアリーを書くと、寝不足だけでなく、寝過ぎなど不規則な睡眠や、長時間同じ姿勢をすることが多い、月経周期との関係などがあるなど、その人の頭痛の傾向が分かってきます。そうすると、生活を正したり、月経中には大切な予定を入れないようにするなど、頭痛とうまく付き合っていけるようになります。頭痛ダイアリーで自分の頭痛の傾向を知り、生活習慣を整え、必要な時は薬で治療しながら頭痛の頻度を減らしていきましょう。

また頭痛の種類よって対処法や治療が異なります。西洋薬治療や漢方薬治療などさまざまな治療がありますので、自分に合ったものを見つけましょう。頭痛を起こしやすい生活習慣が見過ごされていることもありますので、ぜひ一度医師に相談してみてください」

 

脱水で頭痛になることもある!?

ところで、これから汗をたくさんかき、熱中症が気になる季節です。実はその熱中症リスクとなる「脱水状態」の症状には、頭痛もあるのだそう。もしかしたら、その頭痛、脱水が原因のこともあるそうなのです。

済生会横浜市東部病院 患者支援センター長や「教えて!『かくれ脱水』委員会」副委員長などを務める医師の谷口英喜先生は次のように述べています。

「脱水症の初期の段階では、風邪やウイルス感染時と似た発熱や、軽い頭痛などの症状が現れることがあります。血液の55%は水分です。体水分が足りていないと皮膚の血流も減ってしまい、皮膚から外気へ熱が逃げにくくなります。そのために体温調整がうまくいかず高体温気味になったり、内臓や筋肉などの器官が酸素不足を起こして、痛みが出たりします」

 

経口補水液を摂取してみよう

「こうした発熱・頭痛をそのままにしておくと脱水症を進行させ、症状を悪化させてしまいます。仮に風邪やウイルス感染であった場合も、脱水が関与している初期症状を緩和するという意味で、『熱っぽい』と感じたら、一度経口補水液を摂ってみることをお勧めします。経口補水液は、水、塩分などの電解質、糖分がバランスよく配合されている飲料。小腸から速やかに吸収され、素早く脱水症を改善させるのが特徴です。

発熱や頭痛だけでなく、倦怠感や眠気、軽い吐き気、なんとなく食欲が低下するなど、消化機能が低下しておこる二日酔いの一部や夏バテの症状も、脱水症が関与していることがあります。胃腸薬を服用する前に、経口補水液を試してみてください。摂った後、症状が改善する場合は、やはり脱水症が原因だったと考えてもよいと言えそうです。

頭痛に限らず、脱水を起こすと筋肉や消火器にも痛みなどの症状が現れることがあります。理由がわからない体調不良が現れたら脱水を疑い、経口補水液を試してみて、それでも症状が緩和しない場合ほかの病気などを疑う習慣を身に着けると、脱水による体調不良を速やかに解決できることもあります」

いつも頭痛を感じている人は、放置せず、自分に合った対処法を知るために、ぜひ病院を受診しましょう。頭痛ダイアリーも試してみてくださいね。また夏の頭痛は脱水が原因のこともあります。一度、経口補水液を摂取して様子を見るというのもおすすめです。

経口補水液は、自分で作るほか、例えば「OS-1(オーエスワン)」などがスーパーなどで市販されていますので、手軽に手に入れられますよ。

 

【監修医師プロフィール】

來村昌紀先生

らいむらクリニック院長

経歴:和歌山県出身/ 和歌山県立医科大学、千葉大学大学院卒業/ 和歌山県立医科大学附属病院にて一般内科(呼吸器、循環器、消化器、腎臓病)、皮膚科、病

理、救命救急センター、脳神経外科を研修/ 日本赤十字社和歌山医療センター脳神経外科/ 独立行政法人南和歌山医療センター脳神経外科/ 和歌山県立医科

大学附属紀北分院脳神経外科助教/ 千葉大学先端和漢診療学講座/あきば伝統医学クリニック内科、小児科、在宅医療/ 証クリニック東京神田漢方外来/ 千葉

中央メディカルセンター脳神経外科/ 2014年12月らいむらクリニック開設

資格:医薬学博士、日本脳神経外科学会脳神経外科専門医、国立病院機構認定臨床研修指導医、日本頭痛学会頭痛専門医・指導医、国際頭痛学会認定Headache

Master、日本東洋医学会漢方専門医・指導医、千葉大学臨床教授

 

谷口英喜先生

「教えて!『かくれ脱水』委員会」副委員長 医師 

済生会横浜市東部病院 患者支援センター長/周術期支援センター長/栄養部部長

専門は麻酔・集中治療、経口補水療法、体液管理、臨床栄養、周術期体液・栄養管理など。日本麻酔学会指導医、日本集中治療医学会専門医、日本救急医学会専門医、TNT-Dメディカルアドバイザー。1991年、福島県立医科大学医学部卒業。学位論文は「経口補水療法を応用した術前体液管理に関する研究」。著書「熱中症・脱水症に役立つ 経口補水療法ハンドブック 改訂版」/『イラストでやさしく解説!「脱水症」と「経口補水液」のすべてがわかる本』

 

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