マンU、FWアルナウトヴィッチ獲得を見送りか…ファンからの苦情を受け

 マンチェスター・Uは、ボローニャに所属するオーストリア代表FWマルコ・アルナウトヴィッチの獲得を見送るようだ。9日、イギリスメディア『アスレティック』が報じた。

 現在ストライカーの人員が不足しているマンチェスター・Uは、安価な即戦力としてアルナウトヴィッチに注目。先日に移籍金800万ユーロ(約11億円)のオファーをボローニャに提示したが、これが断られ、続報に注目が集まっていた。しかし、マンチェスター・Uはファンからの苦情を理由に、すでにアルナウトヴィッチの獲得から撤退したようだ。

『アスレティック』によると、苦情の背景にあるのは、昨年6月13日に行われたEURO2020グループC第1節オーストリア代表vs北マケドニア(3-1)での出来事だという。アルナウトヴィッチは89分に得点を挙げた後、北マケドニアの一部選手のルーツであるアルバニアを侮辱。後に、欧州サッカー連盟(UEFA)から1試合の出場停止処分を受けていた。

 マンチェスター・Uの一部のサポーターは、アルナウトヴィッチの行為がクラブのゼロ・トレランス理念に反するとの懸念を示し、クラブにメールで抗議。また、何人かのファンはアルナウトヴィッチ獲得の件について、リチャード・アーノルドCEO(最高経営責任者)に直接メールで問い合わせたという。

 なお、アルナウトヴィッチは北マケドニア戦後、「昨日の試合では感情的になって過激な言葉があった。これについて、特に北マケドニアとアルバニアの友人たちに謝罪したい。1つだけはっきり言いたいことは、僕は人種差別主義者ではないということだ。僕にはほどんどの国に友人がいて、多様性を支持している」と、自身の公式SNSを通じて謝罪していた。

 現在33歳のアルナウトヴィッチは、歴史的にアルバニアと対立してきたセルビアにルーツを持っている。トゥウェンテ、インテル、ブレーメン、ストーク、ウェストハム、上海申花などでもプレーし、2021年夏からボローニャに所属。2021-22シーズンのセリエAでは、33試合に出場して14ゴールを挙げた。

2022/8/9 22:12

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