ちょろっと銀座で現実逃避旅。アートなホテルは料理もおいしすぎ

好きなレストランで食事をしたり、お気に入りの洋服を身に纏ってみたり。難しく考えずに自分が好きなことを、好きなようにするのが「セルフラブ」なのかも、と思う今日この頃。

旅行好きな私はホテルに泊まることがとてつもない癒しで、今回、前からずっと気になっていた「ハイアット セントリック銀座 東京」に宿泊してきました。泊まってみると、アーティスティックな空間に感激! そして料理が絶品。ちょっと背伸びして泊まりたいライフスタイルホテルを詳しくレポートします。

■銀座でこの広さ! 「ハイアット セントリック 銀座 東京」

ハイアット セントリック 銀座 東京は2018年、銀座並木通りという一等地にオープンしたライフスタイルホテル。銀座駅B5出口から徒歩約3分でアクセス抜群です。

エントランスの左側にはガス灯がついていて、よく見ると本物の「火」。これは東京で初めてガス灯が設置された場所が銀座ということにちなんでいます。2020年にコロナ禍で休業を余儀なくされた時でも、この灯りは灯っていたそう! 24時間、温かな灯りがゲストを迎えてくれます。

1階からロビーのある4階に到着すると、その広さにびっくり! 1階からは予想できないほどの開放的な空間が待ち受けていました。おしゃれなロビーには見たことのないデザインの照明が飾られており、これは輪転機という新聞を印刷する機械を一部モチーフにしているそう。実はホテルがあった場所は以前新聞社が建っていて、館内にはその歴史にオマージュしたアートをたくさん見ることができます。

ユニークなキューブ型のフロントでチェックイン。スタッフさんはスーツではなくカジュアルな服装で、とても親しみやすい印象です。手続きを進めていると気温33度でちょっと歩いただけでもヘトヘトになっていた私に、スタッフさんが「お飲み物どうぞ」と勧めてくれました。

リフレッシュメントコーナーにあった野菜ジュースをありがたくいただき、回復! スタッフさんの心遣いにチェックインから心がほっこりしました。ロビーのドリンクはワールド オブ ハイアット会員向けの無料サービスで、会員登録は無料。ジュース、コーヒー、お菓子が24時間楽しめます。

■気分高まるおしゃれなアートと計算された快適な客室

チェックインを終えて客室フロアへ。ホテルは銀座の街の特徴である「メディア」「ファッション」「ランドスケープ」「エンターテイメント」の4テーマのアートワークで彩られており、各階のエレベーターホールもテーマに寄り添う空間となっています。

例えば12階は「メディア」がテーマ。「12」の文字は新聞を印刷する時、必ず最初に印刷される「損紙(そんし)」を再利用してつくられています。近づいてみると、本当に新聞……! 損紙は本来廃棄されるものですが、見事にアートへと昇華しています。

今回宿泊したのはスタンダードの「キング」。スタンダードと言っても約35平米もあり、銀座でこの広さはとっても贅沢です!

襖絵は4テーマのデザインがランダムに飾られ、私が泊まった客室は「エンターテイメント」がテーマ。高橋信雅さんの作品で、銀座の街を舞台に祭や能、グルメにまつわる絵が描かれていました。とても細やかなイラストは見ているだけで面白い!

客室を広く感じさせる工夫が「マルチファンクションテーブル」。洗面台は閉じるとテーブルとしても使うことができ、あらゆる機能がこのテーブルに詰まっています。洗面台が中央にあるのも遊び心ある設計です。

引き出しを一通り開けてみるとアメニティボックス、冷蔵庫、ポットなどありとあらゆるものがマルチファンクションテーブルに入ってました。まさに機能的!

飲み物はお水、緑茶、ほうじ茶、そしてTWGのイングリッシュ ブレックファスト ティー&カモミールティーが無料。広い客室でTWGを飲むだけで癒される……。

客室でゆっくりした後、館内のアートワークを鑑賞。まずはSNSで気になっていた「文字の壁」を見に「NAMIKI667 BAR & LOUNGE」へ。鮮明な赤が印象的で、ホテルの「名称」「開業日」などがパーツ化され、集積しています。

ロビーから見える「プリンティングブロックwall」は、活版印刷用のブロックがモチーフ。「銀座」や「ハイアット」の文字が反転した大小のブロックが組み合わさっています。これも、元新聞社の土地ならではのアート!

意外と知られていない、穴場のフォトジェニックスポットが1階のソニー通りに抜ける通路にある高橋信雅さんの作品。これは開業1周年を記念し、高橋さんが10日間ホテルに滞在してつくりあげたアートワークです。

高橋さんは下絵無しにスラスラっと描くそう! キュートな黒いキャラクターにもご注目です。

■最後の一口まで最高においしいディナー&朝食

ディナーは3階「NAMIKI667」でディナーセット(9,020円 ※別途サービス料15%加算)に舌鼓。セットだけではなく、アラカルトでも注文が可能です。

NAMIKI667はフレンチをベースに、東京産の食材を活用した料理が特徴。前菜は北海道直送 平目のマリネに西東京「やすだ農園」からの直送野菜や清瀬のエディブルフラワー、そして東京産丸大豆醬油とスダチのソースを合わせています。見た目はフレンチの美しさながら、ソースは醤油で和風! こんなにもおいしい料理が食べられるなんて……と、前菜から感動。

「オーブン料理」もNAMIKI667の特徴。お肉料理は3種類から選べ、私は「東京都産黒毛和牛秋川牛もも肉のオーブンロースト 東京野菜(+1,760円)」をチョイス。秋川牛とは東京都あきるの市で育てられた、飼育数の少ない貴重な黒毛和牛です。赤身と脂のバランスが絶妙で、この料理に合わせてスタッフさんが選んでくれたニュージーランド産赤ワインとの相性も格別でした。

そしてデザートまでおいしい……! 「ピーチメルバ 桃のエスプーマとラズベリーソルベ」は、ハイビスカスゼリーのシートとエディブルフラワーで見た目もかわいすぎる一品。食感が楽しいクランブル&桃の果肉もアクセントになり、すべてが調和して最後の一口がもったいなく感じるほどおいしかったです。このデザートは桃が旬となる8月末までの限定メニューなので、お見逃しなく。

おいしい料理に100%心もお腹も満たされ客室へ。バスタブでゆっくりお風呂に浸かったあと、用意されていたバスローブがとても気持ちよくて、また感動! ホテルの総支配人がこだわってつくったフード付きのオリジナル品で、とても軽く心地よい肌触りです。

翌朝はNAMIKI667で朝食。ブッフェスタイルでサラダ、フルーツ、パン、ソーセージ&ベーコン、グリル野菜、和食など多彩なメニューから好きなものを選べます。

朝は気温もまだ涼しかったので、テラスモーニング。銀座並木通りを上から眺めて味わう朝ごはん……なんて贅沢……!

オムレツなど卵料理はスタッフさんがその場でつくってくれるサービスも。私はクロワッサンエッグベネディクトを選択し、トロトロの卵とサクサクのクロワッサンのハーモニーを楽しみました。

アーティスティックな空間の中、絶品の料理を楽しめるハイアット セントリック 銀座 東京。肩の力を抜いた雰囲気はとても居心地が良く、無理せず洗練されたラグジュアリーに癒されました。Wi-Fiやワークスペースもあるので、平日にちょっと仕事をしながらの現実逃避もおすすめですよ。

■施設概要

ハイアット セントリック 銀座 東京

住所:東京都中央区銀座6-6-7

HP:hyattcentricginza.jp

(撮影・取材・文:小浜みゆ)

2022/8/9 17:00

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