盗んだ野菜をカメラ目線で食べるグラウンドホッグと、それを見守る菜園オーナー(米)

拡大画像を見る

デラウェア州ミドルタウン在住の庭師ジェフ・ペルマーさん(Jeff Permar)は今から約3年前、家庭菜園の野菜が荒らされていることに気が付いた。

「これまで20年以上、野菜を作っていてね。以前も害獣の被害に遭ったことがあったけど、あの時はそれまでとは違い、一口トマトをかじった後で次のトマトをかじるという、まったく嫌な食べ方だったね」と当時を振り返るジェフさん。足跡を探してみるも見つからず、その後モーションセンサー付きの監視カメラを設置した。

ジェフさんは「センサーに反応すると携帯電話に連絡が来るようになっていてね。犯人はグラウンドホッグ(ウッドチャック)で、カメラの前に突然姿を現すといきなり野菜を食べ始めた。どこからやってきたのかも全く分からなかったよ」と明かすと、このように続けた。

「本当にがっかりしたよ。菜園のフェンスを高くして、周りに丸太を並べてフェンスの下から中に入れないようにしたけど、全く効果がなかった。そいつは一日に3回はやって来て、カメラの目の前で野菜をほおばるんだ。他の動物たちは野菜を盗むとすぐにその場を去っていくのに、あのグラウンドホッグだけはカメラのリフレクションが好きなのか、前に立ちじっと見つめるんだ。」

ところがジェフさん、毎日やってくるグラウンドホッグに次第に愛着が湧き、1週間も経つと「もう好きなように食べてもらって構わない」と見守ることに決めたという。

ジェフさんはその雄のグラウンドホッグを“チャンク(Chunk)”と名付けて観察を続け、菜園のすぐそばの納屋の下に棲んでいること、好物はニンジンとトマトであること、食べ方はかなりワイルドであることなど次々と新しい発見をした。ちなみにチャンクとは大きな塊を意味し、いつもガブリと野菜にかぶりつくことから名付けたそうだ。

そんなある日のこと、ジェフさんはチャンクの訪問を知らせる警告音を聞き、職場で携帯電話を見て目を見張った。なんとカメラの前にいたのは2匹のグラウンドホッグで、ハグしたりキスしたりコミュニケーションをとったり、けんかする姿まで映し出されていた。ジェフさんはチャンクに伴侶ができたと判断し、メスにはおつまみやかじることを意味する“ニブルス(Nibbles)”と名付けた。

2匹は野菜が枯れた10月末になってもジェフさんの菜園を訪れていたそうで、ジェフさんは2匹のためにピーナッツやリンゴを用意してもてなした。そして2匹は2019年11月7日、冬眠のために姿を消した。

ジェフさんはその後、2匹が冬眠明けに戻って来た時のための小さな菜園を新たに作って待機、2匹は翌年、そんなジェフさんの期待に応えて同じ場所に戻って来た。

こうしてチャンクが姿を現すようになってから3年、ジェフさんはSNSでチャンクの近況を発信し続けており、なんとチャンクとニブルスには2020年、2021年に続き、今年は5匹の赤ちゃんが誕生、チャンク専用のInstagramのフォロワーは51万人を超えている。

ジェフさんはカメラの前に野菜を置くテーブルを設置したり、赤ちゃん誕生時には野生動物リハビリセンター(wildlife rehabilitation center)のサポートを受けるなどチャンク一家をサポートし続け、「グラウンドホッグとずっと共存できれば嬉しいね」と笑顔を見せている。

ちなみにグラウンドホッグは最大級のリス科の一種で、『havahart.com』によると野生下での平均寿命は3~6年(飼育下では最長で14年)、赤ちゃんは一回で平均2~4匹が誕生し、生後2か月経つと離乳してその後独立するという。

画像は『Chunk The Groundhog 2021年2月5日付Instagram「Hey nobody told me it was Friday!」、2020年1月13日付Instagram「Happy Monday, Chunk!!」、2022年6月7日付Instagram「Isn’t there always one goofball」、2022年7月10日付Instagram「But mom…」、2022年8月1日付Instagram「Sunday kinda love.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

関連リンク

  • 8/8 6:00
  • Techinsight japan

スポンサーリンク

記事の無断転載を禁じます