「男性隊員が私の股を広げて、腰を振りだした」22歳の元女性自衛官が集団セクハラ被害を告発
暴露系ユーチューバーのガーシーを筆頭にネットでの告発が相次ぐ昨今、名もなき個人の発信力も高まっている。時に社会を揺さぶるほどの破壊力を持つ告発は、なぜ起きたのか? 当事者たちを直撃した。
◆股を広げられ……集団セクハラを告発した女性自衛官
元女性自衛官の告発が大きな波紋を広げた。男性隊員によるセクハラをYouTubeで訴えた五ノ井里奈さんだ。
「所属は野戦特科の部隊で隊員58人のうち女性は5人でした。廊下で抱きつかれたり、『おっぱい大きいな』などのセクハラ発言は日常的。それでも上官に報告すれば、自分が居づらい雰囲気になるだけだと思って耐え続けたのです」
◆「もう心も体も限界でした」
だが、セクハラはエスカレートする一方だったという。
「昨年8月の訓練後には集団セクハラに遭いました。男性隊員15人で女性は私だけという飲み会の場で、酔った男性隊員が私に締め技をしながらベッドに押し倒し、股を広げて腰を振りだしたのです。そこから2、3人に同じことをされ、体が硬直してしまいましたが、周りは笑いながら見るだけ。もう心も体も限界でした」
◆さらなる絶望を味わうことに
やむなく警務隊に相談し、検察にセクハラ被害を訴えた五ノ井さんだったが、さらなる絶望を味わうことに……。
「事情聴取が行われても、誰もが『セクハラは見ていない』の一点張り。調べたら、上官の命令で隠蔽されていたんです。私だけが精神的に病んで休職に追いやられて……もうYouTubeで告発するしかないと思いました」
◆退職翌日に出した告発動画は100万再生数超え
今年6月28日に退職し、翌日に出した告発動画は大きな話題に。
「セクハラ被害を訴えたことで、私よりも酷い目にあっている女性自衛官から『私も声をあげられるようになった』というメッセージをもらいました。検察への訴えは不起訴処分にされましたが、所属していた野戦特科の中隊に女性自衛官の配属をやめるなどの変化が起き始めているそうです。再発防止と加害者からの謝罪を求めて訴え続けたいと思っています」
五ノ井さんの声はSNSを通じて広がり続けている。
―SNSで告発する女性たち vol.1―
<取材・文/吉岡 俊 池垣 完(週刊SPA!編集部)>
トリトン
8/21 8:43
↓↓なるほど的確なコメント女性が被害を言うということはある可能性がありますね。でも昔はこんな程度のことと思ってるのかも。自分の高校先輩後輩の差別で廊下ですれ違うときは先輩に頭を下げ挨拶しないと先輩は教育のためとビンタはらないといけなくて、寮なんかそれがかなり酷くて返事が悪かったと殴る蹴頭は踏みつけ死んでしまい、新聞やテレビでしつけのため頭の打ちどころが悪くてと嘘ついたからね教訓は素晴らしいのにね。
あきひろ
8/21 7:22
法的な場とは?事実とは?実際に司法機関により事情聴取が行われ捜査がなされたうえで検察官という司法機関により不起訴の決定がされた。つまり法的な場で事件の終了が決定されたのです。法治国家においては法的なプロセスを歴た結論は事実として扱われなければならない。
ダンディ髭麻呂☆
8/14 12:43
『疑わしきは罰せず』ですね。正論かとは思います。ですが、法的な場に出ない問題もあるのではないでしょうか?いま騒がれている旧統一教会問題なんかもそのひとつです。記者会見で田中会長が「現在係争中は5件のみです」と言っていました。事実のようです。これだけならば、さほど問題視する団体ではありません。しかし、裁判で争われていない問題が多々あるから騒がれているのではないでしょうか?事実と結論は違うと思います。