芸人と葬式(2)カンニング中島を運んだ火葬場で…棺桶の顔を見て「誰やコイツ!」と言い放った男

 カンニング竹山の相方・中島忠幸が06年に亡くなった時のことだ。中島をかわいがっていたブッチャーブラザーズのぶっちゃあが、やらかしてしまった。火葬場へのバスに乗り遅れ、タクシーで来るも、道に迷ってしまったのだ。竹山が語る。

「今まさに焼いてしまうという時に、ぶっちゃあさんがいないんです。『何やってんだよ』とみんなで言っていると、ぶっちゃあさんが泣きながら、向こうの入り口から『中島!中島!』とやってきたんです。『ぶっちゃあさん、ここです、ここです!』と言うと、入り口のところで、全然関係ない家族が今、(別人を)焼こうとしていたところだったんです」

 竹山は続けて、

「ぶっちゃあさんはその輪の中に入って、人をかき分けて、その棺桶の中の顔を見たんでしょう。大きな声で『誰やコイツ!』って言いました。もう最低です」

 その後、灰になった中島を見て、みんなが虚しい気分で「人間というのは、こうやって終わっていくんだ」としんみりしていた時に、ぶっちゃあがつぶやいた。

「(中島の)あれだけでっかいチンコも、焼いたらなくなるんやなぁ」

 周りは思わずずっこけた。

(坂下ブーラン)

1969年生まれのテレビディレクター。東京都出身。専門学校卒業後、長寿バラエティー番組のADを経て、高視聴率ドキュメントバラエティーの演出を担当。そのほか深夜番組、BS番組の企画制作などなど。現在、某アイドルグループのYouTube動画を制作、視聴回数の爆発を目指して奮闘中。

2022/7/18 17:59

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