ポルシェが「世界一真っ黒な車」に 日本の技術が生んだ塗料の力で

「世界一真っ黒な車」が、岐阜市の自動車修理工場「ピットワン」で見られる。光学機器用資材を販売する「光陽オリエントジャパン」の塗料「真・黒色無双」で塗装した「ポルシェ911ターボ」だ。展示は、ピットワン運営の「極東」(岐阜市)が2022年7月4日に発表した。

2019年にも「BMW X6」が、ドイツ・フランクフルトのモーターショーで世界一黒い車として展示され、話題となった。だがこのポルシェは、このときのBMWを上回る黒さだという。

光の吸収率99.4%「真・黒色無双」

「真・黒色無双」は、2020年9月に発売された世界一黒いとされる水性アクリル塗料。光の吸収率は99.4%で、表面積の大きい「粉状塗膜層」の内部に光を閉じ込め、反射の少ない黒い外観を実現できるのだという。

前出の「BMW X6」は、同じく反射率の低い塗料「VANTA BLACK」で塗装、モーターショーに展示された。今回の「極東」の発表によると、「VANTA BLACK」は「全反射率1%」。一方「真・黒色無双」は、これよりも更に全反射率が低く(0.6%)、「更に黒い」車のことだ。

画像やピットワン公式ユーチューブ動画でポルシェの車体が公開されており、影のように黒く暗いボディーを確認できる。

ただ、「真・黒色無双」は塗膜の強度が低く、軽い接触でも剥がれ得るため、実際に車を全塗装するには不向きとのことだ。雨・摩擦に弱いために車体の保管は「別の場所」で行なっており、車体を見たい報道関係者に対しては同社担当者まで連絡するよう呼びかけている。<J-CASTトレンド>

2022/7/4 19:30

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