「週刊文春」記者“暴露系YouTuber”に物申す!「よく裏付けが本当にあるかどうか分からない状態で出してるなと」
本部長・マンボウやしろと秘書・浜崎美保が、リスナーのみなさんと「社会人の働き方・生き方」を一緒に考えていくTOKYO FMの番組「Skyrocket Company」。6月15日(水)の放送は、ゲストに週刊文春の記者・松村優子さんが登場! ここでは、最近メディアを賑わせている“暴露系YouTuber”について言及しました。
(左手前から時計回りに)松村優子さん、マンボウやしろ、浜崎美保
松村優子さんは、2007年にテレビの制作会社で、ディレクター、アシスタントプロデューサー経験を経て「週刊プレイボーイ」と契約。派遣会社グッドウィルの日雇い労働問題連載報道により「貧困ジャーナリズム賞」を受賞。2009年より「週刊ポスト」に移籍し、さまざまな芸能人の熱愛を報じ、「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞・写真賞」を受賞。そして、2018年より「週刊文春」特派記者として、労働問題や芸能などの分野を中心に活躍中です。
◆裏取りはめちゃくちゃ厳しい
やしろ:最近では暴露系YouTuberがメディアを賑わせていますけれど、文春さんから見て暴露系YouTuberはどのようなポジションになるんですか?
松村:個人的には「よく裏付けが本当にあるかどうかわからない状態で出してるな」っていう怖さを感じますね。
やしろ:やっぱり文春は裏取りが大事なんですね?
松村:裏取りはめちゃくちゃ厳しくて、(記事によっては)毎週法務部のチェックを受けるんです。「本当に出して大丈夫か」と一言一句チェックされるので。
やしろ:(誤った記事を出してしまうと)訴えられますしね。
松村:そうです。私たちは、訴えられたとしてもちゃんと対処できるように「この文言には、こうした証拠があります」「こんな音声、写真があります」と、丁寧に作り込まれたものを(記事として)出しています。
やしろ:よく記事で「芸能関係者Yが語る……」って書いてあったりするじゃないですか? ああいうのも、いざ裁判になったとしたら、誰かというのは(証人として)出せるということですね?
松村:その人が協力してくださるかにもよると思いますけれど、私たちは、誰がしゃべったかというのはテープ起こしをして(証拠として)残しています。
やしろ:たまに“これって、本当にしゃべっているのかな?”って疑っちゃう部分もあるんですけど、そんな適当なことはしていないということですね。
松村:そうですね。本当に訴えられたときに負けちゃう可能性があるので……。
やしろ:じゃあ逆に怖いわ! 仕事でいろんな人に会うけど、誰かが(芸能関係者として)言っているかもしれないんだ!
松村:そうですね、近しい方からの情報だと思っていただけたらいいかなと(笑)。
* * *
やしろ:暴露系YouTuberの動画のなかには“証拠はないけれどあながち嘘じゃないスクープ”というのも混ざっていたりするじゃないですか。逆に、その証拠を押さえに行くことはあるんですか?
松村:動画がきっかけで取材をスタートすることはないかなと思います。例えば、「文春リークス」にタレコミが来たらやる、という感じですかね。
<番組概要>
番組名:Skyrocket Company
放送日時:毎週月~木曜17:00~19:48
パーソナリティ:本部長・マンボウやしろ、秘書・浜崎美保
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/sky/