「子供の落書き」「燃えるゴミ箱のよう」 あまりに酷いタトゥーに怒りで号泣の女性(米)

米アラバマ州在住のホリー・ホリデイさん(Holly Holliday)は昨年11月、新たなタトゥーを腕に彫り入れた。

身体の数十か所にタトゥーがあるホリーさんは、夫との離婚を機に右腕にタトゥーを入れることにしたそうだ。これは馴染みの男性彫り師がホリーさんに提案したことで、彼は離婚の話を聞いた後に「無料で入れてあげる」と申し出てくれたという。

ホリーさんが希望したのは、インターネットで見つけた7冊の本の束とそれを囲むように咲き誇る花と星があしらわれた女性らしいデザインだった。これを見せたうえで「似たもので、全く同じでなくてもいい」とホリーさんが伝えると、男性はすぐに手書きでデザインを描いてくれた。

のちにホリーさんは「この時はデザインの配置なども問題なく、とても良い感じだったんです。完璧でした」と話しており、お互い納得したデザインだったことを明かしている。

ところがいざ男性が施術を始めると、ホリーさんはすぐに何かがおかしいことに気付いた。

男性は四方八方から不規則にタトゥーを彫り始めたかと思うと、真上にあるタトゥーまで深く掘り進めたのだ。また男性の手が滑って掌にインクが飛んだり、全く予定にない線が入れられたりと事態は悪化する一方だった。そして次第に言葉を濁す男性に、ホリーさんは「何とか逃げ出さないと」と思い始めた。

「彼を怒らせることなく、逃げ出すための言い訳を必死で考え始めました。」

「すると、友人から『何してる?』とメールが来たんです。私は彼女に『今すぐ電話して』と頼み、緊急事態を装ってその場を離れました。」

タトゥーの完成を待つことなく逃げ出したホリーさんは、昨年11月29日に希望のデザインとあまりにかけ離れた腕のタトゥーをTikTokに公開し、号泣しながらこう語っている。

「本当に怒りでいっぱいです、たくさん泣きました。」

「私は過去に素晴らしい仕事をしてくれたこのアーティストを信頼していたんです…。彼への信頼は今、腕とともに台無しになりました。」

ホリーさんの腕にある未完成のタトゥーは、幾重にも重なる本の輪郭はあやふやで、本というよりはチーズやケーキが積み重なっているようだ。周りを彩る花や星のデザインも判別できるものはなく、小さな花らしきマークはまるで黒いねじ穴のようだった。

ホリーさんは3人の子を抱えており、離婚が成立していないためすぐにタトゥーを入れ直すお金もない。男性からは何度も「まだ途中だから、戻ってきて完成させたい」と連絡が来たそうだが、信頼する気持ちをなくしたホリーさんは返事をしていないという。

この動画は現在までに680万回再生され、このような声が多数寄せられた。

「子供の落書きのようね。」

「ひどすぎる。僕が無料で修正してあげようか?」

「これは街で見かけたら、二度見してしまう出来だ。」

また「なぜ、こんなひどい彫り師にまかせたんだ」といった質問に、ホリーさんは「彼のこれまでの出来は素晴らしかった」「でも彫り始めてから彼の呂律は回らず、手の動きも鈍くて不自然だった」「もしかしたら、施術の前に何かドラッグをやっていたのかも」と複数回、動画を投稿して説明している。

そんなホリーさんだったが今年の4月29日、「家族や友人のサポートを得て、遂に今週の土曜日に腕のタトゥーを修正することになったの!」とTikTokで報告した。

そして5月1日に同じくTikTokで「“@tattoosbysheena”が素晴らしい仕事で、私の大好きなタトゥーを入れてくれました」「彼女が、この燃えるゴミ箱のようなタトゥーを隠すことができるアーティストで本当に良かった!」と新たなタトゥーを公開した。

新たにホリーさんの右腕に入れられたタトゥーには前回のタトゥーの面影は一切なく、静かに燃えるキャンドルと髑髏の形をした燭台の上に座る妖精が描かれている。タトゥーは細部まで細かく、ホリーさんも大満足のようだ。

これを見たユーザーからは「素晴らしい」「良かったわね」「うまく前のが隠せてよかった! 美しい」などといったコメントが寄せられている。

画像は『Holly Holliday 2021年11月29日付TikTok「I’m so angry, I’ve cried so much.」』『Holly Holliday 2022年5月1日付TikTok「@tattoosbysheena did an amazing job and gave me a tattoo I LOVE!!!!」』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 YUKKE)

2022/7/2 6:00

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