新日レスラー・高橋ヒロムが語る逆境術「這い上がるためには“開き直る”のも大事」

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 旗揚げ50周年を迎えた新日本プロレスと6月28日発売の週刊SPA!が衝撃タッグを実現した。金曜夜8時の黄金期、選手の大量離脱、会社の身売り……そしてV字復活の今、人気を誇る新日本プロレスの選手たちがカウント2.9から立ち上がる、現代人の生きるヒントを伝授すべく「新日本プロレス流・人生逆転術」という特集を組んだ。ここでは、新日本流で混迷極まる時代を乗り越え方を、高橋ヒロム選手に聞いた。

◆人気レスラーたちに学ぶ逆境に打ち勝つ方法

 極彩色のド派手な衣装、小柄な体からは想像もつかないパワフルでスピーディな動き、予測不能な発言と試合展開……。個性派揃いの新日本プロレスでもひときわ異彩を放つプロレスラーが高橋ヒロムだ。先日行われた「BEST OF THE SUPER Jr.29」を制覇し、前人未到の3連覇、4度目の優勝を成し遂げたジュニアヘビー級のトップのひとりである。順調にキャリアを歩んできたように見える彼だが、新人時代は全く光の見えない暗闇の期間を過ごしていたという。

「デビューするまでの下積み時代は思い出したくもないくらいツラかったですよ。実は自分、プロレスをやる前は陸上しかやってなかったんです。でも同期は最初から格闘技の基礎が出来上がっている。俺は体も小さくて格闘技経験もなかったので、スパーリングをやると毎回つぶされる。そんな状態だから『次あいつに負けたらクビだからな』と2回もクビになりかけた。本当に挫折しそうでしたね。プロレスが好きで必死にやってましたけど、好きだけじゃできない世界でした」

◆目標を口に出して自分を追い込む

 プロレスラーをやめることが毎日頭をよぎるも、ヒロムは諦めなかった。

「俺はツラいときほど自分の逃げ道をなくすようにしてるんです。周りに『プロレスラーとして絶対に天下を取る』と言い続けた。ここで逃げ出したらカッコ悪すぎて皆にもう会えない。そう思ったらどんなにツラくても、もう一日やってみようと思える。逃げ場のない苦境でもあえて、目標を口に出して自分を追い込む。これは今も変わりません」

◆今の自分は面白いかを常に自問して生きる

 プロレスラーとして最も大事にしているのは「自分が一番楽しむこと」だと語る。

「今はSNSでいろいろな人の意見や評価を見られますよね。でも結局のところ、今の時代においても自分が好きなこと、面白いと思うことを信じて追求している人がバズったり、人気が出たりする。まずはプロレスラーである自分がやっていて楽しいことか? 次にプロレスファンだった頃の高橋ヒロムが今の自分を見て楽しいと思うか? ここを圧倒的に優先しています。もし俺が会社員だったとしても、そこは常に自問すると思いますよ」

◆時になりふり構わないことも必要

 とはいえ、目標の実現のためには、時になりふり構わないことも必要だという。

「例えばどうしてもやりたいことがある、けど気に入らない上司に媚びなきゃいけない。そういう状況があったなら俺は喜んでゴマをすりますよ。新人の頃に理不尽な仕打ちを受けたときも、この思いがあるから受け流せた。嫌なことはニコニコ笑って流して“自分が上にあがったらぶっ飛ばす”くらいに考える。這い上がるためには、そのくらい“開き直る”ってのも大事なんじゃないかなと思いますよ」

【高橋ヒロム】
’89年生まれ、東京都出身。’09年に新日本プロレスに入門。’16年、内藤哲也率いる「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」に加入。’22年ジュニアの祭典「BEST OF THE SUPER Jr.29」で史上初の3連覇を果たす

取材・文/週刊SPA!編集部
※週刊SPA!6月28日発売号の特集「新日本プロレス流「人生逆転術」」より

―[新日本プロレス流「人生逆転術」]―


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  • 6/28 15:52
  • 日刊SPA!

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