ネットワークビジネスにハマった義母のエピソードに読者から多数の経験談が届く

ネットワークビジネスの中には悪質なものもあり、大きなトラブルに発展することも。今回ご紹介するのは、自分に無関心な夫に孤独を募らせたことを発端にネットワークビジネスにのめり込んだ義母のエピソード。もし身内がネットワークビジネスにのめり込んでしまったら、あなたはどうしますか?

■義母が嫁をネットワークビジネスに勧誘

里美は娘・真紀と夫・亮の3人家族。義実家とは近くに住んでいましたが、夫から「母とふたりでは会わないように」と言われていたこともあり、ほぼ交流がありませんでした。そうして義実家との交流も疎遠になっていたある日のこと、突然、義母から電話がかかってきました。

義母とふたりで会ってはいけない理由を聞かされていなかった里美は、つい、短時間であればと返事し、義母と会うことに。

夫の出張中に、義母からネットワークビジネスに勧誘された里美。出張から帰ってきた夫にそのことを相談すると、夫から返ってきたのは知らなかった義母の一面でした。

これまで近場に住んでいるわりに義実家と交流が少ないと思っていた夫の謎が明らかに。それにしても、なぜ夫はネットワークビジネスにのめり込む母親を止めなかったのでしょうか?

「今後は母親から連絡があっても無視するように」そう改めて夫に釘を刺された里美だったのですが……

ネットワークビジネスをやめるように説得するつもりが、なぜか別の商品の話を聞く羽目に……。

■ネットワークビジネスが自分の存在価値を認めてくれた?

ところで、なぜ義母はネットワークビジネスにはまるようになったのでしょうか?

そこで料理講師から勧められたのがある調理器具でした。

いいものを広めたいから商品を口コミで勧誘するだけ。これなら自分でもできるかもしれない――義母はそう思いました。

義母にとって、それはこれまでにない体験でした。義母が勧めたものを良いと感じ、購入してくれる人がいる――まるで自分の存在価値を認められたような気持ちになっていったのです。そして、そこからどんどん知り合いや友人を勧誘するようになりました。そして……

義母はここでさらにネットワークビジネスにのめり込むことに…。

こちらは投稿されたエピソードを元に5月1日よりウーマンエキサイトで公開された漫画です。漫画に集まった読者からのコメントをご紹介します。

■よくある話です! 経験談多数

私は絶対騙されないから大丈夫! そう思っている人が多いかと思いますが、里美の義母のような経験のある方は想像以上に多いようです。私の身内もはまっている、知人からしつこく勧誘されている――身近な経験談をご紹介します。

・お義母さんが勧められてハマったエピソード、そのまま親切にしてくれた先輩と同じでした。私は幸い巻き込まれませんでしたが、近所に住んでいた同僚は、軽くノイローゼ。結果、同僚は転職して先輩とは絶縁です。このエピソードのお義母さんは幸せですね。家族が見捨ててもお嫁さんが頑張ってくれたんですから。私だったら絶縁だわ。

・うちの義理の母もネットワークビジネス大好きなので、興味深く読みました。うちは完全に放置ですが、いろんな家があって、ネットワークビジネスを始める理由もまたたくさんあるんだなと思いました。

・義母がまさにマルチ商法にはまって、娘に当たる妻とその夫の私に、それはそれはしつこく勧誘してきました。

・私の母がネットワークビジネスじゃなく宗教勧誘をやめてくれません。やり方はほぼ同じ。いい宗教だから!とご近所さんや自分の友達にまで勧誘しまくり、勧誘した人の家族からクレーム来たことが何度も…。アンタもやってるのかと聞かれ、何人にも私は無関係、やっているのは母だけ!と全力で否定していて、弾かれるのは母だけになりましたが、こちらにもとばっちりがあるしいい加減にしていて! やるなら自分の仲間間だけでやって! 私やご近所さんを巻き込むなと何度も言いました。その度に私の修行が足りないからそう言うのね…と、ますますのめり込んでいきます。

・私の母もはまっています。明るみにはならないけど、実際そういう人が世の中にいるので、リアルだなと思いました。

・何十年もこのビジネスにハマっている人(義母ではないですが)とたまたま共通の友人の食事会で話をしたことがありますが、簡単には抜けられません。たしかにこの話の義母さんのように自分の存在を見出し、社会との繋がりやコミュニティ、さらにはノルマクリアによる褒章など自己実現をなしえたような錯覚に陥ると思います。その嬉しさや感動、自分が人から必要とされていると洗脳されているような、宗教じみた感じもありました。勧誘され、その会社を目の前で検索すると「◯◯株式会社 ネズミ講」とあっさり出てきたにも関わらず、その方は「これはフェイクニュースだ!」と怒ってしまいました。このお話の義母さんのように、もっと身近な人がその人の存在を認めてあげられるといいなぁと思いました。

・こういう友達いた! ハワイやパリにも行って、ある日パタッと冷めたみたい。でもこういう人って自分が間違っているとは少しも思ってないよ。

・こういう商売って、いわゆる新興宗教と似ているなぁ、と思いました。自己肯定感の低い人ほど、他人に認めてもらいたい人ほど、のめり込んでいくやつですよね…。 それで、本来は耳をかたむけるべき人の話は聞かず、どんどん意固地になって、都合良く使われてるけど気付かずどんどん深みにハマって、気がつけば一人ぼっち。それで謝罪されても、もうすでに遅し。家族の声よりも、自分に良いことしか言わない他人を選び続けて、信頼関係ぶっ壊しておきながら、何を今さらって思います。ふざけるのも大概にしろと。自分の都合しか考えていない身勝手な人間に、これ以上自分の人生を振り回されてたまるか、と本気で思いました。そして私は、親と絶縁しました。一人っ子で、親戚から煙たがられていた親だったので、事実上一人ぼっちになりましたが、やっと手に入れた平和と自由の中で、友人やそのご家族に助けられて、やりがいのある職につき、今までにないくらい楽しく笑って生きることができるように。のちに配偶者と出会い、そのご家族にはとても大事にしてもらい、子どもたちと幸せに暮らしています。

家族に見捨てられた義母に真摯に向き合った里美。里見の行動に対して、正反対の意見をそれぞれご紹介します。

・見て見ぬふり…私も義母がネットワークビジネスをしていたらそうしていたかもしれません。商品購入を勧められたらやんわり断ればいいかくらいにしか思っていないかも。こちらが意見をしたところで、揉めるか目の敵にされたら面倒だしと思ってしまうかもしれません。義母の寂しさや承認欲求を満たすことも必要なんですよね。里美さん、えらいです。知らない顔をするか、旦那さんに事情を話して旦那さんに対応してもらうのがいいかと思ってしまいますが、自身で対応するなんて。自己保身をいちばんに考えてしまい、反省しました。良い方向にいくといいですね。

・いやいや、嫁は何を言ってるの? 子どものころから母親のビジネスのせいで嫌な思いをしてきたんだよ。これでビジネスにお金をつぎ込んで老後の資金がなくなったりしたら自分だけじゃなく妻や子供にも苦労を掛けるかもしれないんだよ。

誰かに認められたい…そんな気持ちが義母をネットワークビジネスにのめり込ませました。次は「承認欲求」についてのご意見です。

・稼ぎたいよりも1人の人間として認められたいんだろうな。ネットワークビジネスだとそりゃ新規会員は持ち上げてくれますよ。カモ様なんですもの。それにハマっちゃって聞く耳持たずになった人は強いわね。そういうお母さんを持ったらつらいなあ。お互いすれ違いなんだもの、気持ちが。

・息子の必死の訴えよりも、承認欲求に負けたんだね。旦那さんとの関係性が問題だけど、それで子どもを巻き込んだり犠牲にするのはよくない。あと、お金が絡むことは近しい人には言わないことだね。

すべてのネットワークビジネスが悪いものではありませんが、中には悪質なものもあります。騙されないためには、とにかく近づかないこと! 最後は、そんな意見をご紹介します。

・こういう方は、本当にいいと信じて疑わないから距離をとるしかない。曖昧な態度ではなく、本当にいらないと毅然とした態度で断り続ける。それに、自分の子が嫌な思いをしていると知らないんじゃないかな。こういう仕事は神経図太くないとできないと思う。ある意味尊敬する。

・親が怪しいものにハマっていても、その親に育てられた子どもは、たとえ成人していても、初めからの力関係、上下関係があって、親の生き方は変えられません。距離を取るしか、自分の幸せを守る方法はない。そんな親がいることが知れたら、結婚話も破談になります。これ、本当によくある話です!!

孤独を募らせた義母は、自分を認めてくれる人が集まるネットワークビジネスにのめり込んでいきました。でも、のめり込めばのめり込むほど、夫のみならず、息子からも距離を置かれるように…。ネットワークビジネスの怖さを思い知らされると同時に、人との関わり合いについて、改めて考えさせられるエピソードでした。

2022/5/28 22:00

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