何がダメ?婚活女性・34歳の失敗プロフィール「男性は引いてます」

こんにちは。恋愛婚活コンサルタントの菊乃です。

婚活は若いうちにした方がいい理由の一つに、アラフォーになると同年代の男性とマッチングしにくくなることが挙げられます。男性は、40代になっても平気で10歳年下の女性を希望する人も珍しくないのです。

まだ30代前半ぐらいまでなら同年代とも会いやすいのですが、個人差はあります。「年齢」しかウリがないと、その年齢を相対的に「若い」と感じる男性しか申し込まなくなります。

◆ギリギリアラサーの焦り。年上からしか申し込みが来ない

彩さん(仮名・34歳)は、マッチングアプリデビューして2歳上の彼氏ができたものの2か月ほどで別れてしまいました。そこで、33歳の時に結婚相談所に入会。申し込みが来るのは40代半ば以降の男性ばかりで、自分が会ってみたい同年代の男性からは断られて落ち込みました。

結婚相談所の人に相談しても、希望の幅を広げては? としか言われなかったそうです。

「もうこの年だと相手の希望年齢を上げるしかないのかな」と思っていたところ、その結婚相談所のホームページに35歳同士の成婚カップルの体験談が掲載されました。男女とも顔が隠れているのでどういう人かは分かりません。

「なんで私ばっかり」とみじな気持ちになったということで、私のところへご相談にやってきました。

◆マッチングアプリと結婚相談所では「いいね」の重みが違う

「マッチングアプリでは同年代男性と会えたし何なら年下からも『いいね』が来たんです。でも結婚相談所に登録したら、申し込みがくるのは40代男性ばかりなんです。やっぱり結婚相談所に登録する人って若い子希望なんでしょうか?」

「そういう男性も結婚相談所にはいらっしゃると思います。マッチングアプリは女性が少ないし女性が相対的にモテすぎちゃうんです。あとマッチングアプリの『いいね』の場合、男性は相手のプロフィールもよく読まずに送ります。マッチングしたけどメッセージも来ないユーザーいませんでしたか?」

「そういえば…そういう男性もいたと思います。メッセージは来たけどすぐ連絡が途絶えた人もいました」

「アプリの『いいね』ってティッシュぐらい薄くて軽い好意だし、男性も無駄なくポイントを使い切るために気軽に『いいね』を送ります。だから、相手のプロフィールを最後まで読む人の方が少数派かも。

マッチングアプリの場合、マッチングしたらメッセージのやり取りをしてから会いますよね」

結婚相談所とマッチングアプリでは「いいね」のようなファーストアプローチの重みが全く違います。マッチングアプリなら1日10人ぐらいに「いいね」を送れることもありますが、結婚相談所の申し込み人数は月20人前後などです。

さらに結婚相談所はお見合いが決まってしまってからのキャンセルにはキャンセル料も発生するのが一般的のため、気軽に申し込みはしないのです。

アプリなら、女性は写真と数行の自己紹介文でも「いいね」は来ます。その後お互いを知るためにメッセージのやり取りがあるのですが、結婚相談所はこのメッセージがないのです。

だから結婚相談所の場合、あまり魅力や特徴のないプロフィールで年齢しか目立たなければ、その年齢を相対的に「若い」と感じる男性しか申し込まなくなります。

◆他人に注文が多く見えるプロフィール

彩さんは自己紹介文の最後に「私は無宗教なので同じ方だと嬉しいです」と書いてありました。またタバコNGなど、全体的にNG項目が目立ちます。

プロフィールフォーマットには「嫌いなもの・こと」「好きなもの・こと」という欄があるのですが、彼女は嫌いなもの・ことの欄のボリュームが多いのです。これだとものすごく許容範囲が狭く、他人への注文が多い人に見えるのです。

「どうして会いたくない人を書いているの?」

「宗教が原因で破談した話を聞いたことがあったので、そういう人は避けたいなと思いました。あとタバコの煙は本当に苦手で」

「タバコやお酒は相手のプロフィールにも書いてあるので、申し込みされてからそういう相手を断ればいいだけですよね。虫が嫌いだとしても、アウトドアとか誘われてもその時に事情を話して断ればいいだけなんです。

この欄は、致命的な欠点を書かないようにしましょう。朝が苦手って書いてあるけど、どの程度苦手なのか文章だと加減が分からないんですよ」

「そういうものなんですか? 正直に書いただけなんですけど」

「自分目線で正直に書いただけでも、相手はいろんな女性と比較するんです。マッチングアプリでも『写真ない人お断り』『勧誘お断り』とか書いてる人たまにいませんか? どういう印象持ちますか?」

「なんか、う~ん。あえて選ばないかなぁ」

「それと同じですよ。いろんな人がいる中で、他人に注文が多い人をあえて選ばないでしょう。この欄は、避けたいデートプランが分かるように使おう。例えば苦手な食べ物を書くとか」

「分かりました」

◆人気もないのに、避けたい人を避けることに一生懸命

「一緒にお出かけや食事を楽しめる人に会いたいです」という一文も、男性が見たら楽しませてくれることを期待しているようでちょっとハードルが高く感じさせる可能性があるので「一緒に食事ができる人に会いたいです」に変更しました。

旅行も鎌倉や京都といった歴史の街に行くのも好きということだったので「史跡巡り」「神社仏閣巡り」に変更し男性が興味を持ちやすくしました。

彩さんはすんなりプロフィール変更に応じてくれて、申し込み数も増え、自分から申込をしても同年代から承諾してもらえることが増えたそうです。

「モテるわけでもないのに、前のプロフィールは避けたいことだけたくさん書いてありましたね。会う前からこじらせていたんだなって思います」

プロフィールは相手からみて、その人に会ったらどんなデートができるのか、会うメリットがあるように作りましょう。

※個人が特定されないよう一部脚色してあります。

<取材・文/菊乃>

【菊乃】

恋愛・婚活コンサルタント、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:@koakumamt

2022/5/28 15:47

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