【日本ダービー 注目馬(15)】武豊騎手と挑む2歳王者ドウデュース 人馬の縁が世界への扉を開く

 5月29日に東京競馬場で行われる日本ダービー(3歳牡牝・GI・芝2400m)。昨年の2歳王者ドウデュース(牡3、栗東・友道康夫厩舎)が世代の頂点を目指し、巻き返しを図る。

 ドウデュースは父ハーツクライ、母ダストアンドダイヤモンズ、母の父Vindicationという血統。通算成績は5戦3勝(うちGI・1勝)。

 昨年9月に小倉競馬場で行われた2歳新馬戦でデビュー勝ち。2走目にはリステッド競走・アイビーSを選択肢、ここも快勝。続く2歳GI・朝日杯FSでは道中8番手から直線で上がり最速タイの末脚を繰り出し、同じく無傷3連勝だったセリフォスや後のNHKマイルC覇者ダノンスコーピオンなど強豪馬を退けてGIタイトルを手にした。

 母ダストアンドダイヤモンズはアメリカの重賞馬で、米G1・BCフィリー&メアスプリント2着などの実績を持っている。デビュー戦から朝日杯FSまでは1800m以下を使われていたドウデュースだが、初の2000m挑戦となった弥生賞では勝ち馬アスクビクターモアにクビ差と逼迫、皐月賞では道中15番手から直線で上がり33.8秒(出走馬中最速)の末脚を繰り出して3着入線となった。

 ここまで5戦出走し、全レースで3着内を確保と安定した戦績を示している。かつてJRA最優秀2歳牡馬に輝いたアイネスフウジンや、JRA最優秀2歳牝馬に輝いたウオッカは、未知の領域だった東京芝2400mで距離の不安を払拭し、見事世代の王者に輝いた。鞍上の武豊騎手は6度目の日本ダービー制覇がかかる。2歳王者の巻き返しを期待したい。

2022/5/27 21:23

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