ケヴィン・スペイシー、男性3人への性的暴行で訴追 英検察局が発表

英検察局(The Crown Prosecution Service)が現地時間26日に声明を発表し、ケヴィン・スペイシーを性的暴行の罪で訴追すると伝えた。

ケヴィンはロンドンで最も歴史ある劇場「オールド・ヴィック・シアター」で2004年から2015年までの間、芸術監督を務めていた。一連の性犯罪に関する告発は、この期間中に起こったものだ。

2017年にはロンドン警察が調査を開始。2005年から2013年の間に起こった証拠を検証した結果、3人の男性に対する性的暴行容疑がかけられた。

検察局の発表によると、1人目の被害者は現在40代の男性で、2005年3月にロンドンでケヴィンから性的暴行を受けたと主張している。

2人目は現在40代の男性で、2008年8月にロンドンで性的暴行を受けたという。その後は自分の同意なしに性行為を強要されたと訴えていることから、ケヴィンは重大な性犯罪の容疑がかけられることとなる。

3人目は現在30代の男性で、2013年4月にグロスターシャー州で性的暴行を受けたという。

ケヴィンは英国と米国に自宅を持ち、発表があった当日はニューヨークにいたと報じられている。英検察局の特別犯罪部門(CPS Special Crime Division)によると、ケヴィンの英国への身柄引き渡しが必要かどうかについては確認できないと発表している。なお現在のところ裁判の日程は決まっていない。

同部門の責任者ローズマリー・エインズリー氏は、証拠調査の結果を受け「英検察局は3人の男性に対する4件の性的暴行により、ケヴィン・スペイシーの刑事告発を許可した」と述べ、こう続けた。

「英検察局はスペイシー氏に対する刑事手続きを行っており、同氏には公正な裁判を受ける権利があることをすべての関係者に喚起します。」

ケヴィンはこれまでに2度のアカデミー賞を受賞しており、映画『ユージュアル・サスペクツ』(1995年)、『アメリカン・ビューティー』(1999年)、Netflixのドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』などの出演で知られている。

2017年には、自身がゲイであることをカミングアウト。2019年には米国で、ロンドン警視庁の複合事件チームから注意聴取を受け、そのファイルが2021年に英検察局に手渡された。

画像は『Kevin Spacey 2017年4月19日付Instagram「Honored to host the #TonyAwards2017」』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

2022/5/27 15:34

この記事のみんなのコメント

2
  • りぇし

    5/30 13:02

    セクシャルマイノリティーである事は、けっして悪い事ではないのだが、たまに同性愛者だとカミングアウトした人の中に、公表したのだから自分は〈同性にせまっても良いのだ〉と勘違いしてしまういい迷惑人が居るそうな。異性が好きって人でも相手の同意もなくやらかせば犯罪になるのに、その想像も出来ないらしい。

  • ***

    5/30 9:07

    同性愛か?天に逆らう罰当たりめ

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