草地から顔を出したグラウンドホッグを優しく撫でる雄ゴリラが温かい(米)

貴重な動画の撮影に成功したのはデトロイト動物園を訪れていたアレックス・フィリップスさん(Alex Phillips)で、ゴリラの囲いの前で観察中、草地の中からグラウンドホッグ(別名ウッドチャック)がひょっこり顔を出したという。

デトロイト動物園によると、グラウンドホッグがゴリラが暮らす草地から顔を出すことは珍しくないそうで、アレックスさんが見守っていると、背中に灰色の毛を生やすシルバーバックの“コンゴ(Kongo、23)”が小さな訪問者の存在に気付いたという。

コンゴがグラウンドホッグにそっと歩み寄るのを見たアレックスさんは「これぞシャッターチャンス!」とカメラを構え、コンゴが右手でグラウンドホッグの頭を優しく撫でる姿を捉えたのだった。

動画ではコンゴの優しいタッチを見た女性が「あああ、彼らは友達ね」と話す声や、温かい笑い声が響いており、コンゴはその後も右手でグラウンドホッグの鼻の辺りを触るなど興味津々の様子であった。

一方でコンゴに頭を撫でられたグラウンドホッグは、一度は頭をすくめているものの、優しいタッチに安心したのか鼻を突き出し、コンゴの匂いを嗅いでいるようにも見える。

デトロイト動物園はSNSで「ゴリラは体重が181キロ(400ポンド)以上ありますが、小さな訪問者は23歳のシルバーバックが自分に危害を加えないことを悟ったようですね」と説明、動画には「ああ、なんてキュートなの!」「私も動物園に行ってゴリラとのやり取りが見たい!」「ゴリラはとても優しいのね」「ゴリラは優しく遊んでいるのかな」「挨拶してるのよ」「美しい!」「素敵だわ」といったコメントが寄せられた。

アレックスさんは「実は少し前に来た時も、あのグラウンドホッグをゴリラの囲いの中で見かけたんです。だからグラウンドホッグがあの場所に棲むようになってから結構経つのではないでしょうか。それにグラウンドホッグがゴリラを恐れていない様子を見ると、ゴリラとのやり取りはあれが初めてではないような気もしますね」と明かし、「ゴリラは攻撃的で意地悪な動物であるかのように表現されることが多いですが、本当はとても好奇心が強いのでしょうね」と語った。

なお「havahart.com」によると、リス科では最大級であるグラウンドホッグは、尻尾を除いた体長の平均が約51センチ(20インチ)で体重は約2.7~5.4キロ(6~12ポンド)とのこと。夏の間は草や果実、樹脂などを食べ続けて冬眠に備えるため、ガーデニングをする人にとっては厄介者として知られているという。

ちなみにアメリカの動物園では昨年にも、小さな赤ちゃんを連れた人間の母親を見たゴリラが、自分の赤ちゃんを連れてガラス越しにやってきて会話しようとする様子が捉えられ話題となっていた。

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画像は『Detroit Zoo 2022年5月20日付Instagram「A budding friendship?」、2022年3月19日付Instagram「Photo of the Week!」、2022年4月14日付Instagram「A group of gorillas is called a troop.」』『The Dodo 2022年5月20日付「Zoo Gorilla Shares The Sweetest Moment With A Tiny Visitor In His Enclosure」(WIKIMEDIA)』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 A.C.)

2022/5/23 6:00

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