唯一無二の照明をDIY! Hueで作るオリジナルライトは1台でQOLを爆上げする名演出家だった

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【木村ヒデノリのTech Magic #108】 IoT照明が珍しくなくなって久しい。日本では当初敬遠されたフルカラーの照明だが、昨今YouTuberが背景に取り入れるなどして徐々に活用法が認知されてきている。とはいえ一般家庭でフルカラーを使っているケースはまだまだ少ない。そこで今回は発売当初からHueを使い続ける筆者が考える最高のIoT照明を紹介したいと思う。
 フルカラーの照明と聞くとパーティのようなものを想像するかもしれないが、筆者が勧めたいのは日常で生産性を高めるために使う方法だ。例えば壁紙の色が感情に働きかける効果があることは周知の通りだが、Hueランプでも同様のことができる。逆にこういった照明が国内では販売されていなかったので、今回は簡単な方法で作ってみようと思う。

●フルカラーを日常で使う、Hueのポテンシャルが非常に高い


 根本的になぜHueライトなのか、という点だがこれは安定性・汎用性が高いからだ。実用においては色が変えられるという機能性だけでなく、反応速度やアプリの安定性などのユーザー体験も重要になってくる。さまざまな企業からIoT電球がリリースされてはいるものの、ユーザー体験まで安定して提供しているのはさすがLEDの老舗企業。汎用性という面でもIFTTTに対応していたり、Sync Boxを使えば画面内の色とシンクロさせることができたりと選択肢が幅広い。色も微妙なニュアンスを表現できるため、他社製のフルカラー電球では実現できない空間演出が可能となる。
 IoT電球が出始めの頃はフルカラー電球を購入した人も、日常での活用法を見出せずにただの電球として使っている方がほとんどなのではないだろうか。そんな読者はぜひ今回のバイカラーを試して欲しい。単色では奇抜すぎたカラーが2色混ぜることで柔らかなグラデーションに変化し、インテリアとしても優秀な家電へ変貌するだろう。

●シェードを自作する意味、日本人は灯りとしてしか照明を使えていない


 シーリングライトというガラパゴスが象徴する通り、日本人は演出として照明を活用するのが苦手だ。ニーズがないので購入できる演出照明も少なくなっている。筆者も今回の企画を思いついていろいろと探したが良さそうなものが見つからなかったので自分で作ることにした。複雑な形状は難しいが、今回の手法を使えばアイデア次第で「どこで買ったんですか!?」と言われそうなレベルでおしゃれな照明が作れるので試してみてほしい。
 使うのは「ペーパーヤーン」というクラフト用の紙紐と、幼少期に使ったであろう澱粉のり。これを丸い形状のものに巻き付けていって乾燥させるだけで完成するのだが、この丸いものがポイント。よく見かけるのは風船に巻き付けるというチュートリアルだが、これだと真球にならないのでどうしても手作り感が出てしまう。そこでおすすめしたいのがバランスボールだ。Amazonでも様々なサイズのものが売られており、価格も安価で手に入れやすい。これを使えば手作りには見えない完成度のシェードに仕上がるという寸法だ。
 今回使ったのは30cmと45cmのバランスボール。大きい方にはあらかじめ開けたい大きさに円を書いておいて、それ以外の部分に巻き付けていく。少々根気のいる作業だが、慣れてくると無心になれるのでそれも良かった。そのままだと糊が床に付いてしまうので、段ボールなど重めのものを敷いておくと片付けが簡単だ。一通り巻き付けられたら上から全体に澱粉のりを薄く塗って日陰で乾かす。冬場でないなら半日もあれば完全に乾くだろう。最後に電球のソケットをつけて完成。筆者はIKEAのランプがちょうどよかったので使ったが、3coinsやニトリでも良さそうなものが見つかるかもしれない。自分が作りたいデザインに合わせて選んで欲しい。

●複数色で広がる演出、感情に働きかける色を作り出す


 電球1つではどうしても派手になってしまっていたフルカラーライト。これをバイカラーにするだけで一気に日常で使いやすくなる。特におすすめなのが補色関係の色同士を使うパターンだ。こうするとビビットだった色が混ざり合い、演出としてちょうど良い雰囲気に。電球そのものは彩度の高い色のままなのでアクセントにもなる。これまでは部屋全体が緑やピンクになってしまっていたが、この方法なら少しのカラーと青みがかった白、ピンクがかった電球色など淡色に変化してくれるので日本人でも断然使いやすくなるのではないだろうか。
 アプリの出来も良いので、クリエイティビティを刺激してくれる。シーンを切り替えるだけでも楽しいが、気になるものを見つけたらシャッフルボタンを押すとそのテーマの中でもいくつかの色を提案してくれる。今回のように電球同士が近い場合は色が混ざる面積も大きいので、それぞれの色味を少し変えるだけで全体が大きく変化し楽しい。生活シーンに合わせて2つの明るさや色味を調整していく工程は非常に楽しかった。
 今回のような使い方をすれば、フルカラー電球がグッと身近になる。特に柔らかい色味と濃い色味をグラデーションで使えるようになる点は、壁紙の色のように感情に働きかける用途でも使いやすいだろう。フルカラーを購入したものの持て余してしまい込んでいる読者はぜひ試してみてはいかがだろうか。家族も驚くこと請け合いだ。(ROSETTA・木村ヒデノリ)
■Profile
木村ヒデノリ
ROSETTA株式会社CEO/Art Director、スマートホームbento(ベントー)ブランドディレクター、IoTエバンジェリスト。
普段からさまざまな最新機器やガジェットを買っては仕事や生活の効率化・自動化を模索する生粋のライフハッカー。2018年には築50年の団地をホームハックして家事をほとんど自動化した未来団地「bento」をリリースして大きな反響を呼ぶ。普段は勤務する妻のかわりに、自動化した家で娘の育児と家事を担当するワーパパでもある。
【新きむら家】
https://www.youtube.com/rekimuras
記事と連動した動画でより詳しい内容、動画でしかお伝えできない部分を紹介しています。(動画配信時期は記事掲載と前後する可能性があります)

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