市原隼人のキレッキレ演技に爆笑!給食マニアの教師を魅力的に演じる『劇場版 おいしい給食 卒業』

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異色のグルメドラマとしてファンを増やし続けている、市原隼人主演の『おいしい給食』シリーズ。劇場版の第2弾『劇場版 おいしい給食 卒業』が、5月13日から公開されています。

2019年にドラマシーズン1が放送され、翌年には劇場版第1弾が公開。2021年にはドラマシーズン2も放送されました。今回は、ハマる人が続出している『おいしい給食』の魅力を紐解きます。

タイトルから「給食メニューを紹介して視聴者を懐かしい気持ちにさせる、心温まる的ドラマ」と思う人もいるかもしれません。筆者もそうでしたが、じつは全然ちがいます。初めて観る方は、市原隼人の激しいリアクションや変人ぶりに度肝を抜かれるはず!

◆映画から観ても楽しめる『おいしい給食』とは

舞台は1980年代のとある中学校。給食マニアの教師・甘利田幸男(あまりだ・ゆきお/市原隼人)と、給食マニアの生徒・神野ゴウ(佐藤大志)による給食バトルを描いています。

「与えられたメニューを心から楽しむ」をモットーに、最高の運び(食べ順)を模索しながら純粋に給食を堪能する甘利田。一方ライバルの神野は、柔軟な発想力でアレンジを加えながら、より美味しく食べる方法を追求。誰もが知る“給食”を、王道の食べ方vs自由な食べ方で、どちらが「うまそげ(劇中のセリフ)」に食すのかを競い合っています

しかも、この戦いには他の生徒や教師を巻き込まないため、物語の構造は至ってシンプル。ふたりの対決を中心に、誰もが経験したことのある学校生活を描いているので『おいしい給食』は何話から観ても(もちろん、劇場版から観ても)楽しめる作品なのです。

◆市原隼人演じる、甘利田のキャラが最高すぎる!

「給食のために学校に来ていると言っても過言ではない」と豪語する甘利田。そんな教師がいるのか?!という面白設定です。冷徹な教師を装っていますが、実は常に給食のことで頭がいっぱい。給食の時間になると「いただきます」の前に、全力で踊りながら校歌を歌います。超ノリノリの甘利田に対して、教室の生徒が全く甘利田を気にしていないのも滑稽(こっけい)。

そして豆知識と給食へのただならぬ愛を心の声で語りながら、甘利田は何とも幸せそうに食すのです!生徒への厳しい対応からは想像できない様が笑えます。そして、ライバル神野の食べ方を目の当たりにして「なんだとー!」「うまそげじゃないかー!!」と観ている方が驚くほどの凄まじいリアクション。そう。甘利田のキャラが立ちすぎている…!

◆ルーキーズの市原隼人と全然ちがう!新たな魅力が爆発

市原といえば、熱血教師と不良たちが甲子園を目指す学園青春ドラマ『ROOKIES(ルーキーズ)』(TBS系)で演じた安仁屋役が印象的。熱血キャラのイメージが強く残っている人も多いかと思いますが、『おいしい給食』で新境地を切り開いたといえるでしょう。
現在放送中のドラマ『正直不動産』(NHK総合)でも 主人公をライバル視する同僚・桐山役で超クールな顔を見せたかと思えば、表情・全身の動き・心の声でコミカルかつ激しく心情を表現。こんなに豊かなパフォーマンス力を持ち合わせていたとは……!!

すっかり魅了された筆者は、『おいしい給食』を観て以降すっかり市原のファンに。インタビューやSNSから感じるストイックさや、完成披露試写会で涙を流すといった熱いところもファン心をくすぐります。そして何より、甘利田のリアクション芸を繰り出す肉体美!ワイシャツの上からでも分かるムキムキの筋肉も見どころです。

◆なぜ私たちは『おいしい給食』にハマるのか

大人になってから食べたくても、なかなか食べることができない“給食”をテーマに、揚げパンにソフト麺、わかめご飯に冷凍ミカンなど懐かしいメニューを取り上げる本作。題材はこんなにもノスタルジックなのに、作品の印象は間逆なのが面白い。給食に超真剣に向き合い、ムキになり、大人げなく振舞う甘利田の姿を見ていると、好きなものにとことん夢中になれることが羨ましく思えてきます。

「給食が好き」という信念を貫く強さを持ち合わせている甘利田は、一見無関心な生徒や同僚たちに対しても芯を食った発言が多い。表面的にはコメディですが、人の生き方や精神性の本質を感じさせる、道徳心を得られるような作品でもあります。だからこそ、多くのファンを獲得したのでしょう。

今回の劇場版第2弾では、甘利田と対決を繰り広げてきた神野がついに中学を卒業。果たして最後の給食での勝者はどちらなのか?!そんなバトルの行方も気になりますが、とにかく市原による弾けまくった甘利田を、劇場で存分に堪能しましょう。

<文/鈴木まこと(tricle.llc)>

【鈴木まこと】
tricle.llc所属。雑誌編集プロダクション、広告制作会社勤務を経て、編集者/ライター/広告ディレクターとして活動。日本のドラマ・映画をこよなく愛し、年間ドラマ50本、映画30本以上を鑑賞。Instagram:@makoto_s.1213

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