米大女優、舞台中に“鼻出しマスク客”に激怒「出てって!」
米ブロードウェイミュージカルの大御所パティ・ルポーン(73)が、舞台に出演中、一部の観客と言い争いになる一幕があった。その観客は、劇場が求めるマスク着用のルールを無視していたという。日本でマスク着用緩和についての議論が進む中、一足先に「脱マスク」した米国でも、マスクをめぐる問題はいまだくすぶっているようだ。
◆「マスクで鼻まで覆いなさい!」
現在、ブロードウェイミュージカル『カンパニー』に出演中のパティは、10日(現地時間)の公演で、新型コロナウィルス対策に従っていない2人組を発見。この観客に対し、劇場のコロナ対策に従い、きちんとマスクを着用するよう求めた。
「マスクで鼻まで覆う」というブロードウェイ独自のルールを守るように、最初は丁重にお願いしていたというパティ。ところが、2人組はそれを拒否。そのうえ、礼儀を欠いた態度が見られたため、ついにガマンが限界に達し、ステージ上からその観客を非難し始めたそうだ。
その場に居合わせた他の観客たちがSNSに投稿した動画には、パティが2人組に向かって「これがルールなの。従いたくないのなら出てってちょうだい!」と強く訴えている姿が。さらに、その観客と言い合いになっている様子も明らかになった。
◆観客と言い合いに「何様のつもり?」
「自分を何様だと思っているの? 周りに座っている人を気遣いもしないなんて。マスクは鼻まで覆ってつける。そうすることで劇場にいられるんだから」
このように非難したパティに対し、その観客は「こっちはあなたの給料を払ってるんだけど」と応戦。これに対しパティは、「あなたが私の給料を払っているなんて、とんだデタラメだわ。(プロデューサーの)クリス・ハーパーが払ってくれてるのよ」と反論した。
その後も「あなた何様のつもり? いいから、マスクで鼻まで覆いなさいよ。私たちは一生懸命取り組んできたんだから」と訴え続けていたというパティ。けれども、米芸能誌『ピープル』によると、その観客は最終的に退場を求められたそうだ。
◆プロデューサーはハーパーを支持
この一件を受け、『カンパニー』のプロデューサーであるハーパーは、パティの行動を支持する声明を発表した。
「その語り継がれるキャリアにおいて、パティは観客のみなさんとゆるぎない絆を築いてきました。私たちのコミュニティの安全を守り、健康的にブロードウェイの公演を続けて行けるよう尽力しているパティを支持します」
◆今年の2月と3月にコロナに感染し、休演していた
コロナの感染拡大により、約18か月間にわたり閉鎖に追い込まれたブロードウェイでは、パティが出演する『カンパニー』も上演開始が延期になった。昨年9月には、ブロードウェイの公演が再開したものの、出演者や劇場関係者のコロナ感染が続出し、公演取りやめなども相次いだ。またパティも、今年の2月と3月に陽性反応が出たことから、10公演の出演を取りやめていた。
ブロードウェイのあるニューヨーク市では、今年3月、公共施設の屋内や学校でのマスク着用義務などの規制が撤廃。ただ、ブロードウェイの劇場では、観客にマスク着用を求める独自のルールを設定している。また最近では、コロナ変異型の拡大で感染が広がっていることから、ニューヨーク市でマスク着用義務の再開が検討されているという。
<文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>
いち(
5/14 10:50
その場に居合わせた他の観客たちがSNSに投稿した動画には←これがわからん。