ブロック塀に頭がはまってしまった犬 他の犬に噛まれる二重の災難に見舞われながらも無事救出(米)

米アリゾナ州フェニックスで、ブロック塀にはまって動けなくなっている犬が近隣住民によって発見された。通報を受けた同州の動物福祉団体「アリゾナ・ヒュメイン・ソサイエティ(Arizona Humane Society)」のスタッフが現場に向かうと、犬は小さな穴に頭を突っ込んだまま身動きが取れない状態だった。

この犬は“バディ(Buddy、2)”という名前のピットブルのミックスで、好奇心からブロック塀に開いていた小さな穴を覗き込み、そのまま頭をねじ込んだものの抜け出すことができなくなってしまったようだ。

当時の様子を同団体のスタッフが映像で残しており、バディは「もうお手上げ」と言うかのようにうなだれた表情のままその場でじっとしていた。スタッフはノミとハンマーを使い、バディの首回りのブロックを砕いて救助を進めていった。

ハンマーによる衝撃が首元に響いていたはずだが、バディは暴れることなく不安な表情や鳴き声を上げて耐えていた。バディの体を傷つけないように作業は慎重に行われたが、20分ほどでブロックを壊すことができ、バディは穴から抜け出すことができた。

どれくらい長い間ブロック塀にはまっていたのかは定かではないが、映像では救出直後に歩き回っている元気そうなバディの姿が確認できる。救出された後、動物病院で治療を受けたバディの頭や首には軽い傷跡が確認され、多少の腫れも見られた。

頭がはまってしまっただけでも災難だったバディだが、獣医のアンドリュー・トーネルさん(Andrew Tornell)によると、バディは通りかかった犬に因縁をつけられてしまい、何度か噛まれてしまったという。

スタッフたちは当初、バディは野良犬だと思い込んでいたが、アリゾナ州マリコパ郡の動物管理局「マリコパ・アニマル・ケア・アンド・コントロール(Maricopa County Animal Care & Control)」が作成した、保護した犬を地図上にマーキングするサービスのおかげでバディの飼い主を見つけることができた。映像の最後には再会のシーンも映っており、尻尾を振って大喜びで飼い主に飛びつくバディの姿があった。

アリゾナ・ヒュメイン・ソサイエティのスタッフであるフランシスコ・カベッラさん(Francisco Cabella)は「バディの飼い主は地図を確認し、愛犬が迷子になった場所からそれほど遠くない場所でバディが保護されたことを知りました。そこから情報を得て、飼い主の方は私たちに連絡をくれたのです」と飼い主が見つかった経緯を明かした。

なお好奇心旺盛な動物たちが窮地に陥ったケースは多発しており、シンクを覗き生ゴミ粉砕機にスッポリはまってしまった子猫や、タイヤのホイールに頭がスッポリはまった子犬も話題を呼んでいた。

画像は『New York Post 2022年1月20日付「Dog rescued after getting bitten while head was stuck in cinder-block wall」』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 iruy)

2022/1/23 5:00

この記事のみんなのコメント

3
  • トリトン

    1/23 18:29

    とんだとんまのワンちやんだねそして不幸なワンちゃんですね。

  • …ず…

    1/23 17:49

    さすが犬博士( ゚Å゚;)そんな習性があるとは知らなかった…

  • あきひろ

    1/23 16:27

    挟まって動けない相手と見るや喜々として無用な攻撃をするとは実に犬らしい行動ですね。

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