お笑いコンビ・極楽とんぼの山本圭壱（５３）の周辺に“不穏な動き”があると１月１８日の『東スポＷｅｂ』が伝えている。

　山本が所属する吉本興業は、チーフマネジャーをトップにした複数の班に分かれているが、山本がＸ班に異動することが決まったという。Ｘ班は約９０組１２０人の芸人を擁しているというが、その多くが売れているとは言えず、「事務所から期待されていない」芸人が集まる班だと言われているようだ。

「芸人の間では“最終的に事務所から切られるのではないか”という声も出ていると記事では伝えていますが、山本さんが“もうすぐ専属マネジメントからエージェント契約に移行する”という話も出ているそうですよ」（お笑い関係者）

　山本は２００６年に１０代の少女との飲酒・淫行騒動を起こし、事務所から契約解除。その後、相方の加藤浩次（５２）らのサポートもあり、２０１５年に芸能界に復帰。２０１６年１１月に再び吉本と所属契約を交わした。

　一方、加藤は２０２１年３月で吉本とのエージェント契約が解除となり、同年４月からは個人事務所を立ち上げて芸能活動を続けている。

　加藤のエージェント契約解消が発表された際、「山本は今後も吉本に所属する」と報じられたほか、山本自身も「ずっと極楽とんぼっす　カトちゃん　山ちゃん」とツイートしていた。

「山本さんは変わらず事務所に所属してやっていくと見られていたわけですが、ここにきてエージェント契約に移行するという話が持ち上がっているそうなんです。専属マネジメント契約でなくなる理由を一言で言うと、双方にとってメリットが少ないから。

　というのも、まず、“極楽とんぼ”という名称の権利を加藤さんの個人事務所が保有しているそうで、極楽とんぼで何かやるとなった場合、加藤さん側におうかがいを立てないといけないわけです。それは山本さんピンの仕事でも同じで、“極楽とんぼの～”となると加藤さんサイドに一報を入れる必要がある。吉本だけではありませんが、いちいちそういったやりとりが発生するというのは煩わしいですよね」（前同）

■ＹｏｕＴｕｂｅ好調も“裏切り者”宮迫博之との共演が……

　山本は元雨上がり決死隊の宮迫博之（５１）とオリエンタルラジオの中田敦彦（３９）とともに、ＹｏｕＴｕｂｅ番組『ＷｉｎＷｉｎＷｉｉｉｎ』に出演しており、１月１５日にアップされた動画でも宮迫、中田と共演している。

「２０１９年６月の“闇営業騒動”以来、吉本と宮迫さんの関係もよくありませんし、上層部から“宮迫と共演しないように”という通達も出ていると一部で報じられました。山本さんはもちろん事務所に許可を取って共演しているのでしょうが、事務所がそれを後押しする、全面的にサポートする、ということはないでしょうね

　会社のトップである会長が昨年２月、『ＦＲＩＤＡＹ』（講談社）の取材で宮迫さんについて聞かれ、“辞めてまで吉本のことネタにすんなよ”と厳しく言い放っていましたからね。やはり、山本さんとのＹｏｕＴｕｂｅでの共演もいいとは思ってはいないのではないでしょうか」（前出のお笑い関係者）

　山本はＹｏｕＴｕｂｅチャンネル『けいちょんチャンネル』が好調で、チャンネル登録者数は４２万人（１月１９日現在）を誇っていることもあり、事務所への貢献度は高そうだが――。

「事務所にも収益から規定の割合を入れてはいるでしょうが、ＹｏｕＴｕｂｅは基本的に個人でやっているようなものですからね。また、山本さんは２００６年の騒動から１５年以上が経つわけですが、いまだに地上波番組には出られません。これは、テレビ局サイドがスポンサーを気にしてＮＧにしているからだと言われています。

　つまり、山本さんは事務所的には“うまみが少ない”存在でもあるんです。しかし、それは山本さんにとっても同様で、ＹｏｕＴｕｂｅがメインで活動できている今、専属マネジメント契約であるうまみは少ない。加えて、“極楽とんぼ”の権利の問題などもあり、そういった諸々の理由からエージェント契約への移行が話されていると言われています」（前同）

■『めざまし８』に敗北で『スッキリ」今秋終了に現実味!?

　相方の加藤はエージェント契約解消後も変わることなく活躍を続けている。

「ただ、加藤さんにとって一丁目一番地である『スッキリ』（日本テレビ系）も昔に比べれば明確に数字が落ちてきています」（制作会社関係者）

　１月１７日の『スッキリ』の世帯視聴率は５.７％（すべてビデオリサーチ調べ、関東地区）、同時間帯の谷原章介（４９）ＭＣの『めざまし８』（フジテレビ）は５.９％だった。

「数年前まで８％あった世帯視聴率が、今では５％台に。そしてついに、昨春から始まった『めざまし８』に追い越されてしまったわけです。地方を見てみても、関西と名古屋では以前から『めざまし８』に負けていますし、加藤さんの地元・北海道と九州でもほぼ変わらない数字にまできています。まだ、１３歳から４９歳までのコア視聴率は同時間帯トップですが、勢いがないのは明らか。ジリ貧であるこことは間違いないでしょうね」（前同）

　今秋の改編で『スッキリ』が終了する可能性もあるとささやかれている。２０２１年３月にあったアイヌ民族への不適切な表現でＢＰＯから「放送倫理違反」を指摘されたことなどもあり、『スッキリ』の打ち切り説はたびたび報じられている。

「視聴率下落、不祥事に加え、打ち切りが検討されている最大の要因は、制作費だと言われています。民放で最も勢いのある日テレと言えども、近年急速に進むテレビ離れとコロナ禍の不況により、制作費削減が至上命題になっていますからね。現在の『スッキリ』もとにかくお金がないという状態で、この１月にもプロデューサーが“制作費確保のための人員カット”といった名目で別の番組に異動したそうです。

　そして日テレだけではなくテレビ各局では、帯番組に高額ギャラの発生する芸能人を起用しないという流れになりつつあります」（同）

　坂上忍（５４）ＭＣの『バイキングＭＯＲＥ』（フジテレビ系）終了後、この春からは同局の佐野瑞樹アナウンサー（５０）と山崎夕貴アナ（３４）がＭＣを務める新番組がスタートするという報道もある。

「勢いを失っている『スッキリ』にとって加藤さんの高額ギャラというのはかなりの負担です。一説には１本７０～８０万円、年間で約２億円とも言われていますからね」（同）

■４億円“スッキリ御殿”のローン完済で「藤井貴彦アナ新番組」誕生か

『スッキリ』の終了後、『ｎｅｗｓ ｅｖｅｒｙ．』（日本テレビ系）が好評を博している同局の藤井貴彦嗚アナがＭＣを務める新番組がスタートするともささやかれている。

「藤井アナは報道局所属のアナウンサーですから、情報制作局が担当する情報番組に起用するのはハードルが高いですが、クリアできればまさにうってつけの存在ですよね。『ｎｅｗｓｅｖｅｒｙ．』は藤井アナへの注目度で視聴率１０％超えは当たり前。彼の言葉には力もありますし、幅広い世代から支持されています。何より２億円近くの制作費を抑えられる。

　また、“加藤さんの番組だから”という理由で『スッキリ』を見ている人はそれほど多くはないでしょう。『スッキリ』がいい番組だから見ているわけです」（制作会社ディレクター）

　加藤は『がっちりマンデー!!』や『人生最高レストラン』（ともにＴＢＳ系）などのバラエティ番組にも出演している。

「こういった番組もコンセプトが支持されていて、加藤さんだから見る、という感じではありません。加藤さんは幅広い世代から知られる存在ですが、若い世代にはＹｏｕＴｕｂｅｒとして活躍している山本さんのほうが人気があるぐらいですからね」（前同）

　加藤は２０２１年１２月２７日放送の『芸人報道ＳＰ』（日本テレビ系）に出演。２０１２年に買った「都内１００坪、地上２階、地下１階、７ＬＤＫ」という豪邸のローンを「すでに完済している」と明かした。

「４億円とも言われる“スッキリ御殿”のローンも完済したわけです。日テレ局内でも“もう十分稼いだでしょ”という声もあるといいますし、ここで『スッキリ』が終わるとなっても加藤さんサイドから文句は出ないでしょうし、終わっても“仕方がない”となるのではないでしょうか。

『スッキリ』の裏ではＭＣの麒麟・川島明さん（４２）をはじめ、吉本芸人が多数出演する『ラヴィット！』（ＴＢＳ系）もやっていて、古巣からの協力は得られない。加えて、勢いも落ちてきたこと、制作費が抑えたいといった事情なども重なり、“やはり秋には終わるのでは”と言われていますね」（同）

　１７年目に突入したばかりの『スッキリ』だが、あと８か月でその役目を終えてしまうのだろうか。そして、加藤と山本、極楽とんぼの２人は、徐々にテレビ界から離れていってしまうのだろうか――。