企画が集まらない! 石橋、指原への“安易な”新番組オファーに見るフジの断末魔

 コロナ禍での広告収入減やテレビ離れでの低視聴率に苦しむ民放の中でも、とりわけ窮状が囁かれているのがフジテレビだ。

 社員の平均年収が2000万円だったのは遠い昔、現在は700万円にまで落ち込み、50代以上を対象に早期退職者を募るまでの事態となっているフジテレビ。昨年8月からビジネスサイト「ダイヤモンド・オンライン」(ダイヤモンド社)で公開されてきた「廃業急増!倒産危険度ランキング2021」では、上場企業3787社の「倒産危険度」で、フジテレビを擁するフジ・メディア・ホールディングスはワースト403位に。民放で唯一のランクインだった。

 そんなフジの苦境ぶりがわかるような話が飛び込んできた。芸能記者が言う。

「1月5日付で『FRIDAYデジタル』(講談社)が報じたところによれば、フジがとんねるず・石橋貴明に新番組のオファーをかけているといいます。とんねるずの高額ギャラや低視聴率が原因で『とんねるずのみなさんのおかげでした』が終了したのは2018年3月のこと。以降、とんねるずはテレビ界からリストラ状態にあり、地上波で姿を見られるのは、『おかげでした』の人気コーナーを独立させた『ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』(フジテレビ系)と、『とんねるずのスポーツ王は俺だ!』(テレビ朝日系)の特番2本のみ。そんななか、昨年12月11日にオンエアされた『細かすぎて』第4弾の世帯視聴率が9.1%を記録し、久しぶりにフジが同時間帯で1位を獲得。フジはバラエティ番組も弱体化しているため、好調な『細かすぎて』を発展させた1時間のモノマネ番組をゴールデン・プライム帯のレギュラーとして放送したいと考えているといいます」

 ネックだった石橋のギャラも今回はクリアされているという。

「フジは1本500万円くらい要求されるのかと身構えていたようですが、石橋はYouTubeで成功を収めているため、今さらギャラへのこだわりはない。それよりも60歳を過ぎ、鈴木保奈美とも離婚したことで最近は『寂しい』が口癖になっている。かつての『おかげでした』のようなワチャワチャとした雰囲気を欲しているため、フジの言い値でOKしたそうです。すでに、親しい放送作家など『チーム石橋』を呼び寄せ、準備に動いているとか。とはいえ、1月2日に放送された『スポーツ王は俺だ!』5時間スペシャルのほうは、これまでキープしていた視聴率2桁からシングルに下落し、歴代最悪となっていますし、『細かすぎて』も年に一度の放送だからいいという面もあり、果たしてレギュラー化して特番と同じような結果が出るのかは疑問です」(前出・芸能記者)

 一方、すでに4月の改編でフジのレギュラーをゲットしたのが指原莉乃だ。『アウト×デラックス』の後番としてスタートするトークバラエティ『トークィーンズ』で、いとうあさこと共にMCを務める。

 しかし、テレビ誌ライターはこう不安を口にする。

「指原はひな壇、コメンテーターでこそ無双の輝きを放ちますが、MCとしてはまだまだ力量不足。人知れず終了している番組も多い。昨年スタートした『100%!アピールちゃん』(TBS系)や、日テレの長寿番組『メレンゲの気持ち』を終わらせてまで始まった『ゼロイチ』(日本テレビ系)の視聴率はいずれも目も当てられない有り様。今春には『今夜くらべてみました』(同)の終了も内定しています。『トークィーンズ』もこれまで4度、単発の特番で放送されてきましたが、いずれも視聴率は振るいません」

 フジはなぜ“数字を持っていない”指原に飛びついたのか。

「指原はMCでもギャラは1本20万円と超お手軽価格。安藤優子の『直撃LIVE グッディ!』、小倉智昭の『とくダネ!』、坂上忍の『バイキングMORE』と、重鎮のクビを切りながら番組を終了させてきた極貧のフジにしてみればありがたい存在です。さらに、今やフジには番組の企画がまったく集まらない。出演者が安いという理由で安易なメンツが即決される状況ですから、低視聴率番組を生んではまた首が締まる“負のループ”からは当分、抜け出せないのでは」(前出・テレビ誌ライター)

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