NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』3月打ち切りでファン熱望も…「SMAP完全版」が「絶対に再放送されない」深刻理由!

 NHKの人気ドキュメンタリー番組『プロフェッショナル 仕事の流儀』が、3月をもってレギュラー放送を終了すると1月4日付の『スポニチアネックス』が報じた。

『プロフェッショナル』は『プロジェクトX~挑戦者たち」の後継番組として2006年1月にスタート。さまざまな業界の第一線で活躍する“プロフェッショナル”に密着し、仕事力や仕事観を伝えてきた番組。

「イチローさん(48)、ダウンタウンの松本人志さん(58)、2021年12月には楽天・田中将大選手(33)に密着するなど、大物もたびたび出演していました。売れっ子芸能人の中にも『プロフェッショナル』に出たいという人も少なくありません。

 そんな人気番組の終了報道を受け、ファンの間ではSMAP出演回の再放送を熱望する声が殺到しています」(テレビ誌ライター)

 ネットには「これはSMAP回を放送してくれると逆に期待してもいいのかな」「終了を前にSMAP完全版を地上波で必ず放送して欲しい」「是非、SMAP完全版再放送を実現していただきたいです!! よろしくお願い致します」「終わる前にSMAPをもう一度!」といったコメントが多数寄せられている。

■「SMAP完全版」はツイッターのトレンドに

 SMAPを取り上げた『プロフェッショナル』が放送されたのは2011年10月10日。中国・北京でのコンサートの舞台裏への密着を中心に、同年3月11日に発生した東日本大震災の被災地を訪問したり、ファンミーティングで各地を訪れる5人の姿に迫った。

 当時の番組冒頭では「エンターテインメントの歴史を塗り替え続けるSMAP。華やかなステージの舞台裏に初めて長期密着取材のカメラが入った。20年目のSMAP。その真実の記録」「職業:エンターテイナー」とナレーションが入る。

 そして、中居正広(49)、木村拓哉(49)、稲垣吾郎(48)、草なぎ剛(47)、香取慎吾(44)は東日本大震災の被災地を事前に情報公開せずに訪れ、会場に集まった1500人ひとりひとりとしっかりと握手をする場面が流れる。

 番組名物の「プロフェッショナルとは?」という質問に、中居は「一流の素人ですね。ま、一流の二流みたいな。うん。最高の二番手みたいなのが自分は合ってるかな」、木村は「前線から逃げない人。前に進み続ける限り、前線にはいられるから」と語った。

 また、稲垣は「あえて人を否定することもなく、そして自分に与えられた仕事を、責任を持って、その仕事が持っているメッセージというものを人に伝えていく、っていうことなんじゃないかなと思います」、草なぎは「チームワーク、仲間を大切にする人だと思います。自分の力以上のものを出すにはやっぱり、仲間だとかチームワークを大事にするっていうのが僕はプロフェッショナルなんじゃないかなと思います」、香取は「明日を生きる人。今を生きるのはもちろんですけど、一歩二歩先へ、明日を生きる。振り返りません、僕らは」とそれぞれの“プロフェッショナル”への考えを明かした。

「SMAPの回は、未公開映像やロングインタビュー映像などを加えた“完全版”がBSでも放送されました。そのため、ファンの間では“SMAP完全版の再放送を”という声が上がっているんでしょう。

 2020年4月に『プロフェッショナル』の公式ツイッターが“2006年1月の放送開始まで遡って、過去の傑作を再放送すべく準備を進めています。リクエストありましたら、是非お聞かせください”と投稿した際にも、やはりSMAP回を熱望する声が殺到し、“SMAP完全版”はツイッターのトレンド入りするほどでした」(前出のテレビ誌ライター)

■『古畑任三郎』DVDにも「SMAP回」の収録はナシ

 しかし、そうした声にもかかわらず、いまだにSMAP回の再放送は実現していない。

 そのことに不満を抱くファンも少なくないようで、ネットには「NHKは香取慎吾のSMAP時代のドラマを流せるのに、SMAPのプロフェッショナル仕事の流儀は流さない(流せない?)」「SMAPの香取慎吾は再放送できてもSMAPは再放送できないのか なるほど 5人になると魅力がヤバいもんね」といった声も上がっている。

 2022年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』のスタートを前に、脚本を手掛ける三谷幸喜氏(60)の初大河ドラマ作品で香取が主演を務めた『新選組!』のスペシャル番組『新選組!スペシャル』と『新選組‼土方歳三最期の一日』が1月2日と3日にアンコール放送された。

「香取さんがSMAP時代に出演していたドラマは放送できるにもかかわらず、『プロフェッショナル』のSMAP回が放送できないことに疑問を呈する声が上がっているんです」(前出のテレビ誌ライター)

 デアゴスティーニ・ジャパンが1月11日に発売する『古畑任三郎 DVDコレクション』に、SMAPが出演した回が収録されないことが明らかになった際にも、ファンからは「キムタク回は良いのにSMAP回はだめなんだね。ジャニーズが許可しなかったのか忖度したか。まあ前者でしょう」「ジャニーズもそれくらい協力してよと思うよね」といった批判的な声が上がった。

 芸能プロ関係者は話す。

「ジャニーズ事務所の“圧力”からSMAP回が収録されなかったと勘繰る声も多かったのですが、そういうことではなく、実際は、権利関係やメンツの問題などが複雑に絡み合いすぎているからだという話ですね。

 SMAPの肖像権や音楽の権利を保有しているのはジャニーズ事務所の関連会社『ジェイ・ドリーム』なんですが、元SMAPチーフマネージャーのI氏が退社し、SMAPが解散してからも会社は解散せず、“幽霊会社”として放置されている。そのせいでSMAPの権利関係の扱いが難しくなっていると言われています」

 2005年6月に設立された「ジェイ・ドリーム」の取締役にはジャニー喜多川氏(享年87)のほか、元SMAPチーフマネージャーで新しい地図の3人が所属する事務所の社長を務めるI氏の名前もあった。

「『ジェイ・ドリーム』はいま現在、会社としてはほとんど機能していないようです。ただ、I氏が退社したあとも会社は解散していない。会社を解散・清算した場合、残された財産、内部留保は株主であるI氏や元SMAPメンバーにも分配しなければなりませんからね」(前同)

■ジャニーズ事務所、のんびりなかい、新しい地図の腹の探り合い……

 かつてジャニーズ事務所内にはSMAPらを擁する“I氏派”と、TOKIOや嵐などを擁する藤島ジュリー景子社長による“ジュリー派”といったように明確に派閥が存在していた。

「ジャニーさんの姉のメリー喜多川氏(享年93)は特に、派閥の存在自体に怒りを示していましたし、それがきっかけでI氏をジャニーズ事務所から追放したとも言われています。I氏が事務所を辞めたことで派閥はなくなったとされます。

 ただ、メリー氏の“そんな裏切り者たちにやるお金はない”という考えから『ジェイ・ドリーム』を解散することなく、塩漬け状態にしている、ともささやかれていました。それがメリー氏がこの世を去った今でも続いている。会社を清算した場合、支払う必要のあるお金は、元SMAPメンバー1人あたり数千万円になると見られているといいます」(前出の芸能プロ関係者)

 SMAPの肖像権や音楽を扱う「ジェイ・ドリーム」は機能していないというが、音楽番組などではSMAPの映像や音楽がたびたび使用されている。

「過去の映像はどんどん使われる流れになりつつある。ただ、『古畑任三郎』のDVDなどは結構なお金が絡んでくるわけです。しかし、“ジェイ・ドリーム案件”は商業ベースでは取り扱えなくなっているということもあり、SMAP回の収録ができなかったのではないでしょうか」(前同)

 一方の『プロフェッショナル』の再放送には、大きなお金は絡んでこないはずだ。

「ただ、放送するためにはジャニーズ事務所、中居さんの個人事務所『のんびりなかい』、新しい地図サイドへの許可取りが必要になってくる。NHKが三方から承諾を得るのは極めて困難だと見られます。三方がそれぞれ腹を探ってくるでしょうからね。

 また、今回OKを出したら“なぜ古畑はダメなの?”という話にもなってしまいかねないし、その他の作品についても他所が動き始めるかもしれない。『プロフェッショナル』の再放送にOKを出すことで 思わぬ大変な事態になってしまいかねないわけです。

 そのため、ファンのリクエストが殺到していても、あえて“寝た子を起こす”ようなことはできないのではないでしょうか……」(同)

 このまま『プロフェッショナル』のSMAP回は“封印作品”になってしまうのだろうか――。

2022/1/5 7:33

この記事のみんなのコメント

4
  • 刀鍛冶、旋盤工、欄間彫刻、漆工芸等、名工の話があって、探究、技の追究等の大事さを学べたはな~(* ̄∇ ̄)ノ

  • ***

    1/7 12:23

    下らん芸能人の下らん番組だからやろ\(^-^)/

  • おやぢ

    1/7 12:14

    別にみたい訳でもないが、芸能事務所が(自称)公共放送に文句言ってくるなら、「やはり圧力はあった」って、以前の話を蒸し返して報道してしまえば良いんじゃない?

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