ナイナイら『笑う大晦日』“大爆死”、『紅白』“史上最低視聴率”、『さんタク』の限界…正月特番で「松ちゃん平場バリ強い」を証明!ニッポンTV界「ダウンタウンとウッチャンナンチャンしか頼れない」深刻実態!!

 大みそかの恒例特番『絶対に笑ってはいけないシリーズ』に代わって放送された『笑って年越したい!笑う大晦日』(ともに日本テレビ系)が“大爆死”となってしまった。

 同番組は、ナインティナイン、千鳥、バナナマン、フットボールアワー・後藤輝基(47)、麒麟・川島明(42)、かまいたち・山内健司(40)、渡辺直美(34)がMCを務め、6時間の生放送という超大型特番。

 しかし、18時30分からの第1部は平均世帯視聴率7.2%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)、21時からの第2部は世帯5.6%と、『笑ってはいけない』から約10ポイントと大幅に数字を落とし、11年連続だった民放トップの座から陥落してしまったのだ。

 お笑い番組では、元日恒例の『第55回新春!爆笑ヒットパレード2022』(フジテレビ系)もあり、同じくナイナイがMCを務め、爆笑問題、さまぁ~ず、ネプチューンなどの人気芸人が多数出演した。

「しかし、こちらも世帯6.5%と微妙な感じでしたね。裏の『羽鳥慎一モーニングショー新春特大スペシャル』が(テレビ朝日系)が9.6%、『ニューイヤー駅伝2022』(TBS系)が11.2%でしたからね」(制作会社関係者)

 大みそか名物の『NHK紅白歌合戦』も、世帯視聴率34.3%と歴代最低を更新してしまった。

「こういった結果もあり、テレビ関係者からは“やっぱり結局はダウンタウンとウッチャンナンチャンだよね”という声が出ています。ダウンタウンの松本人志さん(58)と浜田雅功さん(58)が出演してきた『絶対に笑ってはいけないシリーズ』は11年連続で民放トップを誇っていました。

 元日恒例、浜田さんMCの『芸能人格付けチェック!2022お正月スペシャル』(テレビ朝日系)は、2022年も世帯視聴率20.1%と高視聴率を記録しています。また、2021年は数字を落とした『紅白』ですが、2020年までは内村光良さん(57)が4年連続で総合司会を務めていましたからね」(前同)

■大泉洋の司会ぶりにも批判の声

 2020年と2021年、『紅白』の総合司会を務めた大泉洋(48)に対しては、厳しい声も上がっている。

 今回の『紅白』では、細川たかし(71)とともに名曲『北酒場』を歌った大泉。これに「北海道コラボ最っ高によかった」「細川たかしと熱唱! ハモリも聞けて北海道民としては言う事なし! 最高!!」といった声もある一方、「カラオケじゃねーんだぞ!!」「大泉洋はNHKの『SONGS』も、つまらなくした」といったコメントも寄せられている。

 また、LiSA(34)やまふまふ(30)など、まだ息が上がっているにもかかわらず、歌唱直後に大泉が食い気味でコメントを要求していたことにも、一部で不評の声が上がっている。

「大泉さんの司会ぶりはおおむね好評なのですが、やはり内村さんと比較してしまう、という人もいるのでしょう。内村さんは安定感が抜群で、見ていて本当に安心できますよね。優しく楽しい雰囲気で笑いもとってくれる。かつ、締めるところは締める。近年の『紅白』においては断トツでナンバーワンの司会者ではないでしょうか。

 また、年末年始のお笑い番組では、相変わらずダウンタウンの勢いが凄まじかったんです」(前出の制作会社関係者)

 ダウンタウンがMCを務めた12月25日放送の『お笑いアカデミー賞2021』(TBS系)は、世帯8.0%、テレビ各局が重視する13~49歳のコア視聴率も6.0%だったという。

「コア視聴率は、横並びでは抜けて1位でした。番組は2021年各ジャンルで最もお笑い界を盛り上げた芸人の功績を讃えるといった内容で、『最優秀話題賞』には『水曜日のダウンタウン』(TBS系)で不仲を解消したおぼん・こぼんが選ばれ、番組は大いに盛り上がりました」(前同)

 2022年1月1日21時からはダウンタウンがMCを務めた『笑いの王者が大集結!ドリーム東西ネタ合戦2022』が放送され、『キングオブコント2021』王者の空気階段と『M-1グランプリ2021』でチャンピオンに輝いた錦鯉などが出演し、世帯7.5%と健闘した。

「コア視聴率もかなり高かったんです。コア視聴率といえば、内村さんMCの『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)は毎週のように全番組でトップのコア視聴率を記録します。1月2日の『新春スペシャル』でも世帯9.6%、コアもめちゃくちゃ高かったといいます。

 12月28日放送の『ウンナンのニッポン全国大表彰!国民的オブ・ザ・イヤー2021』(日本テレビ系)では、内村さんと南原清隆さん(56)の2021年初共演も話題を呼びました」(同)

■お笑いBIG3の凋落とナイナイ以下中堅の力不足

 かつて正月特番といえば、タモリ(76)、ビートたけし(74)、明石家さんま(66)の“お笑いBIG3”が大活躍していた。

「しかし、たけしさんは3月をもって『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS系)を降板します。Netflixのオリジナル映画『浅草キッド』は話題を呼んでいますが、今回の年末年始には目立った活躍がありませんでしたね」(民放キー局ディレクター)

 タモリは12月28日放送の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に8年ぶりに出演したほか、笑福亭鶴瓶(70)との新春恒例特番『ブラタモリ×鶴瓶の家族に乾杯 新春スペシャル2022』(NHK総合)が根強い人気を誇っている。

「タモリさんは自分のペースで仕事をしている印象ですよね。さんまさんは相変わらず仕事のペースを落としていませんが、コア視聴率はさほど持っていないとも言われている。1月1日16時からは木村拓哉さん(49)との恒例特番『さんタク』(フジテレビ系)が放送されましたが、世帯視聴率7.1%、コアはそれほどよくなかったようです。

 7.1%は決して悪くはない数字ですが、同時間帯には松重豊さん(58)主演の『孤独のグルメ~イッキ見SP~』(テレビ東京系)が放送され、こちらは世帯7.9%でしたからね。ドラマの再放送に負けてしまったわけです」(前同)

『さんタク』は2003年スタートの長寿番組ということもあり、マンネリ化を指摘する声もあるようだ。

「『笑う大晦日』の大爆死やイマイチの『爆笑ヒットパレード』、『紅白』の歴代最低視聴率などがあったわけです。今回の年末年始特番ではお笑いBIG3の凋落と、年末年始特番を引っ張っていくナイナイ以下、中堅・若手芸人の力不足が露呈してしまったと言えそうです。『笑う大晦日』については、ナイツの塙宣之さん(43)がYouTubeで、“年末に酒を飲んだ芸人が『自分が今年はこうだった』と話すのを聞いて、誰が楽しいんだろうと思っちゃうのよ”と指摘していましたが、グダグダな構成面にも大いに問題があったのでしょうが……。

 一方で、あらためて日本のテレビ界の頂点はまだまだダウンタウンとウッチャンナンチャンだ、ということも明らかになったのではないでしょうか。年末年始の特番には人気とともに“格”が必要だと言われていますが、ナイナイ以下の若手にはまだそれが伴っていない。

 お笑いBIG3には格があるものの、コア視聴率はついてきていない。ダウンタウンとウッチャンナンチャンには格があって、なおかつコア視聴率が取れるというのも大きいですよね」(同)

■「松ちゃん、平場バリ強いんすよ。レベル違う」

 さまざまな世代の有識者がテレビ番組について語る、年始恒例番組『あたらしいテレビ2022』(NHK総合)が1月1日に放送された。

 今回はかまいたちを進行に迎え、テレビプロデューサーの佐久間宣行氏(46)、『水曜日のダウンタウン』などの演出を手掛けるTBSの藤井健太郎氏(41)、さらば青春の光の森田哲矢(40)、BiSHのセントチヒロ・チッチらが出演。

 森田は藤井氏らとの対談の中で、ダウンタウンについて「あの人たちがまだ現役で君臨している限り、僕らも全然まだまだというか。こんなこと言ったらあれですけど、松ちゃん、平場バリ強いんすよ。レベル違う」と熱弁。これに藤井氏も「打率8割打者」だからと、松本の面白さについて語った。

「お笑い賞レースの常連で、芸人界でも評価が高い森田さんも、松本さんに大きく影響を受けていいると明かしています。そんな森田さんが“結局、平場のトークでも松本さんが最強”だと力説したわけです。『水曜日のダウンタウン』で一緒に仕事をしている藤井さんも、スタジオで微妙な空気になった際、松本さんに任せたら8割の確率で笑いを取ってくれると信頼を置いている。

 スタジオが静まり返ったとき、困ったときに出演者やスタッフが松本さんを見て“落としてくれ”と願うと、しっかりとオチをつけて笑いを取ってくれるというわけです。58歳にしていまだに平場最強なのが松本さんであり、ダウンタウンということですよね。

 今回の年末年始特番では森田さんが言った“松ちゃん、平場バリ強いんすよ”が証明されたと言えそうです。ダウンタウンとウッチャンナンチャンの存在感と格、重みと面白さをあらためて実感させられたというテレビマンは少なくないでしょうね」(前出の民放キー局ディレクター)

 年末年始特番や改編期の大型特番などでは、テレビ局間、番組間で、ダウンタウンとウッチャンナンチャンの争奪戦があと数年は続いていきそうだ。

2022/1/5 7:20

この記事のみんなのコメント

4
  • ***

    1/17 8:46

    下らんからどの番組も見ませんわ

  • 紅白は無しでいいよ!

  • なるほど!とてもよくわかりました。わかりやすい説明とお笑い界の総評的な解説でためになります。こんなニュースならば大歓迎です。

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