厚い友情の証! 親友の結婚式で“ベストマン”を務めたサッカー界の4組

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 欧米の結婚式で花婿の介添人を務める人物を“ベストマン”と呼ぶ。

 結婚式という一世一代の晴れ舞台。ベストマンに相応しい人物は、新郎が心から信頼していて、傍にいてくれるとリラックスできる存在ということになるだろう。新郎の兄弟や親友が指名されることが多く、英国王室のウィリアム王子とハリー王子が互いの結婚式でベストマンを務めたことは日本でも話題となった

 サッカー界にもどちらか一方の、あるいは互いの結婚式でベストマンを務めたほど、固い友情で結ばれた親友たちがいる。今回はそんな中から長年に渡って苦楽を共にし、今でも厚い友情で結ばれている4組を紹介する。

■ギャレス・サウスゲイト & アンディ・ウッドマン



 50代に突入した2人の出会いは、クリスタル・パレスのアカデミーに所属していた14歳の時だった。

 フットボールで頂点に到達するという夢を共有した2人。サウスゲイトはプレミアリーグ屈指の名DFとなり、ウッドマンはトップリーグでプレーをする願いが叶わないまま現役を終えることになったが、両者の友情にヒビが入ることは一度もなかった。

 それぞれの結婚式でベストマンを務め、互いの子供のゴッドファーザーにもなった(なお、ウッドマンの息子はニューカッスルのGKフレディ・ウッドマン)。子供たちが小さい頃は、毎年の休暇も一緒に過ごしていたそうだ。

 イングランド代表が準優勝に終わったEURO2020の後、“サウスゲイト監督の親友”として『デイリー・メール』紙のインタビューに応じたウッドマンは、妻同士の関係についても暴露。同氏の妻アナさんと、サウスゲイトの妻アリソンさんは今でこそ非常に仲が良いものの、結婚前は同じエリアのライバル店で働いており、出会った当初は互いに好感を抱いていなかったのだとか。

 “代表監督の親友”、あるいは“フレディの父”という枕詞が付きまとうウッドマンだが、コーチ歴は豊富。ウェストハム、ニューカッスル、クリスタル・パレス、アーセナル等でGKコーチを歴任し、現在はナショナルリーグ(5部)のブロムリーを率いている。10月にはポーツマスとチャールトン(いずれも3部)の新監督候補に名前が挙げられるなど、指導者としては高い評価を受けている。

■デイヴィッド・ベッカム & ギャリー・ネヴィル



 マンチェスター・Uの「92年組」を代表する親友同士として知られるのがベッカムとG・ネヴィルだ。

 現在46歳の2人はともに1991年にマンチェスター・Uの下部組織に加入。サイドハーフとサイドバックのレギュラーとして、長年に渡って同クラブの右サイドを支えた。G・ネヴィルはマンチェスター・U一筋で、同クラブで602試合に出場。2003年にレアル・マドリードへ移籍したベッカムは、マンチェスター・Uとイングランド代表を合わせて、G・ネヴィルと379試合も一緒にプレーをした。

 G・ネヴィル曰く、“性格は正反対”の2人だが、不思議と馬が合ったようだ。一緒に住んでいた時期もあったほど大の仲良しで、スーパースターであるヴィクトリアさんとの結婚式で、ベッカムがベストマンに選んだのもG・ネヴィルだった。1999年7月にダブリン郊外のラットレルスタウン・キャッスルで行われたセレモニーの詳細は、当時トップシークレットとなっていたが、230人以上のゲストが訪れたと言われている。多くの著名人を前にスピーチも行う大役を果たしたG・ネヴィル自身は、2007年に元ショップ店員のエマさんと結婚。ベストマンは弟のフィルが務めた。

 当時の報道によれば、G・ネヴィルはベッカムに依頼したかったようだが、レアル・マドリードに所属していた親友は、翌日に優勝がかかったリーグ最終戦を控えていたために引き受けることができなかったとか。なお、2006-07シーズンのレアル・マドリードは最終的にバルセロナと勝ち点で並んだが、直接対決の成績によりリーグ制覇を果たしている。

■ユルゲン・クロップ & デイヴィッド・ワグナー



 ハダースフィールドがプレミアリーグ初昇格を果たした2017年の夏、同クラブを率いていたワグナーの名前はすぐに、クロップのベストマンとして全世界に広まった。

 リヴァプールの指揮官が4つ年下のワグナーと出会ったのは、マインツに所属していた現役時代。4年間ともにプレーをして友情を育んだ。引退後は教師を目指したというワグナーだが、フットボールへの思いを捨て切れず、クロップに相談した末にコーチングライセンスを取得。2011年から“親友”が率いるドルトムントでBチームの監督を務めた。

 2005年12月にクロップが現在の妻ウラさんと結婚した際に、介添人を務めたワグナー。スタッグ・パーティー(結婚前に男性だけでやるパーティー)も企画し、総勢25名でサンタ・クロースの格好をしてクリスマス・マーケットを訪れたのだとか。

 ワグナーが率いるハダースフィールドがプレミアリーグ昇格を決めた瞬間は、涙が止まらなかったと言うクロップ。監督同士として初対戦を向かえる前には「彼には十分な実績がある。もう誰からも『クロップの介添人だ』と言われないくらいにね」と親友を思いやった。

 現在はヤング・ボーイズを率いているワグナー。今季のチャンピオンズリーグ(CL)は既に敗退が決まっているが、クロップとの“親友対決”は来季以降にまた目にする機会があるだろう。

■ロベルト・マルティネス & ジョルディ・クライフ



 バルセロナがロナルド・クーマン前監督を解任する前後に、次期監督の有力候補として名前を挙げられていたのがロベルト・マルティネスだった。同クラブで今季からスポーツアドバイザー職に就くジョルディ・クライフが、現ベルギー代表監督に接触したのではないかと報じられていたが、そんな噂が立つのも必然だ。2人は親友同士として知られているのだから。

 クライフがバルセロナ、マルティネスがレアル・サラゴサの下部組織に所属していた時に対戦したのをきっかけに交流を持つようになった両者。1996年にマンチェスター・Uに移籍したクライフは、その1年前からウィガンでプレーをしていたマルティネスと一緒に暮らすことに。慣れない土地で多くの時間を共有し、絆を深めていったそうだ。

 互いの結婚式では介添人を務め、子供の名付け親にもなったという2人。なお、2009年にスウォンジーのセント・ジョセフ・カテドラルで挙げられたマルティネスの結婚式で、ブライドメイド(花嫁の介添人)を務めたのは愛犬のレオくん(ポメラニアン)だったとか!

■番外編



 マンチェスター・Uのイングランド代表DFハリー・マグワイアの“ベストマン争い”に注目だ。

 来年6月に交際歴10年を越えるファーン・ホーキンズさんとフランスで結婚式を挙げる予定のマグワイア。ファーンさんの方はブライズメイドにエヴァートンのイングランド代表GKジョーダン・ピックフォードの妻、ミーガン・ダヴィンソンさんを指名済み。10月にミーガンさんが自身のインスタグラムで喜びいっぱいに報告したことからその事実が明らかとなった。2018年のワールドカップやEURO2020で互いのパートナーをスタンドで熱心に応援していたファーンさんとミーガンさんの仲の良さは、関係者の中でも有名だという。

 そうなると気になるのは、ベストマンには誰が選ばれるのか。マグワイア自身もライバルチームに所属するGKと仲が良く、ピックフォードも候補の一人だと伝えられている。しかし複数メディアは、マグワイアの兄で、イクストン・タウン(イングランド8部)に所属するジョーが務めることになるだろうと予想している。

(記事/Footmedia)

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