江口のりこ『SUPER RICH』赤楚衛二・町田啓太らの熱演もむなしいご都合主義、視聴率急落で「ハズレ秋ドラNO.1」が確実な「3つの残念シーン」

 江口のりこ(41)主演のドラマ『SUPER RICH』(フジテレビ系)の第7話が11月25日に放送され、平均世帯視聴率は5.8%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と、苦戦が続いていた前回の6.3%から、さらに0.5ポイントダウンしてしまった

 同ドラマは、電子書籍のベンチャー企業「スリースターブックス」の女性社長・氷河衛(江口のりこ)、彼女に思いを寄せている貧乏専門学生のインターン・春野優(赤楚衛二/27)、人事責任者・宮村空(町田啓太/31)らの、仕事に恋に予測不能かつスリリングな物語が展開するオリジナルドラマ。

 第7話は、優からプロポーズされた衛だったが、空に借金を返済するまで待って欲しいと優に頼まれる。そんな2人の仲よさげな会話を偶然聞いてしまった、「スリースターブックス」の財務責任者で、衛の親友的存在の今吉零子(中村ゆり/39)は、衝撃を受けたような表情を浮かべる。

 その後、優はバイト掛け持ちで借金を4か月で完済。あらためてプロポーズして、優と衛はラブラブだったが、会社の方は著作権侵害を疑われる大ピンチに。碇健二(古田新太/55)の古巣の出版社で、人気漫画家の新作にそっくりの漫画が、「スリースターブックス」運営の漫画アプリにアップロードされたと問題になっていたのだった。

 また、優のプロポーズを知った母・桜(美保純/61)が、突然、衛を訪ねてきて、結婚衣装の白無垢の試着させる。そこで、違法アップロードの黒幕を突き止めたと知らせが入り、衛は白無垢のまま駆け出して「スリースターブックス」へ。犯人はアルバイトとして雇われていた城戸密(結木滉星/26)だった。

 これまではエピソードの詰めすぎる傾向を問題視していた同ドラマだが、今回は唐突で不可解な展開が続出。さらに何を見せたいのか伝わりづらい状態に陥りつつある。

■唐突に繰り出されるシーンに視聴者ポカン

 不可解な点は、まず、衛の白無垢の試着だ。実家の工場は火の車で、優も指輪を買うお金さえないのに、桜が結婚式に積極的なのは不自然だ。劇中のセリフでも触れられたが、名作ドラマ『ロングバケーション』(同局系)の1シーンのパロディを、江口を使ってやりたかっただけなのだろうか?

 また、衛と優の結婚に零子が衝撃を受けたのは、彼女が衛に思いを寄せていたという設定が唐突過ぎること。零子がホテルで女性とあやしい雰囲気になっていたが、その相手はいったい誰なのか? 衛の元上司・島谷聡美(松嶋菜々子/48)なら衝撃的だったが、公式サイトの相関図には出ていない人物のようで、このままスルーされる可能性も?

 さらに、説明不足で謎なのが、マーケティング責任者・鮫島彩(菅野莉央/28)の妊娠だ。複数週に渡って妊娠を匂わせる描写があったのに、未だに相手が誰なのか分からない。空と零子とともに、「スリースターブックス」創業当時からのコアメンバーなのだが、この3人を衛から距離を置かせるためだけの仕掛けなのだろうか?

 脚本と演出はグダグダだが、それでも俳優陣は頑張っている。視聴者からはツイッター上で「出演者の方々は熱演されてて、ドラマからの熱量もバンバン伝わってきて素晴らしいのに、面白くない。むちゃくちゃな展開のジェットコースター酔いで気持ち悪くなる」などと、俳優陣を擁護する声が多く寄せられている。ぜひとも、終盤の軌道修正に期待したい。(ドラマライター/ヤマカワ)

■赤楚衛二、志田未来らの麻雀シーンも謎

 志田未来(28)が演じる田中リリカが異様に麻雀がうまい、というのは面白いのだが……。

※画像はフジテレビ『SUPER RICH』公式ツイッターアカウント「@super_rich_cx」より

2021/12/2 19:00

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