10匹の子犬を産んだダックスフント 平均の倍近い妊娠数も「豆が飛び出してくるかのよう」に産まれ順調に育つ(英)

英リンカンシャー州リンカーン在住のステイシー・ウィットリーさん(Stacey Whiteley、41)は、愛犬でダックスフントの“チーズケーキ(Cheesecake)”を飼っている。そんなチーズケーキがこのほど妊娠し、出産を間近に控えていた。

ステイシーさんはスタンダードダックスフントの数を増やす使命に燃えており、今回初めて出産から子犬の子育てまでを経験しようと決めていた。

出産前の検査で妊娠は順調に進んでいることが分かったが、超音波検査ではチーズケーキのお腹には8匹の子犬がいると獣医から告げられた。ダックスフントは一度の妊娠で平均5匹の子犬をお腹に宿すと言われており、通常より多い数のため難しい出産になるかもしれないとステイシーさんは構えていた。

出産時には繁殖の専門家に来てもらい、出産をサポートしてもらうように手配した。ところが9月8日深夜、それまで陣痛の兆候を見せていなかったチーズケーキの陣痛が始まった。眠っていたステイシーさんは、「子犬の鳴き声で目が覚め、子犬を取り上げるために飛び起きましたよ」と不意を突かれ驚いたと明かしている。

ステイシーさんは繁殖の専門家とビデオ通話をしてアドバイスを受けながら、6時間かけて1人で夜通しチーズケーキの出産を手伝うことになった。

「チーズケーキは最初の1時間で6匹の子犬を産み、その後は疲れてしまったようでペースが落ちてきました。私も出産経験があるので、チーズケーキの気持ちはよく分かります。」

この時点でチーズケーキのお腹にはまだ2匹の子犬が残っていると分かっていたステイシーさんは、チーズケーキにエサを与えて分娩を促した。するとその5分後に、さらに4匹もの子犬が産まれたのだ。

8匹だと思っていた子犬が全部で10匹も産まれてきた事実にステイシーさんは、「ダックスフントが10匹も妊娠できるなんて、思ってもいませんでしたよ」と驚愕している。

それぞれ200~230グラムの重さで産まれてきた子犬たちは、「まるで豆が飛び出してくるかのように出てきました」とステイシーさんは振り返った。

雄雌5匹ずつ生まれた子犬たちは、“エダム(Edame)”、“マンチェゴ(Manchego)”、“チェダー(Cheddar)”、“ブルー(Blue)”、“ウェンズリーデール(Wensleydale)”、“フィリー(Philly)”、“ブリー(Brie)”、“フェタ(Feta)”、“ペッパー(Pepper)”、“ベビーベル(Babybel)”と全員チーズにちなんだ名前をつけられた。

規格外の出産となったが母子ともに健康で、初めて愛犬の出産を経験したステイシーさんは安堵したという。しかしそれからの約8週間は、子犬たちに付きっ切りで世話をする目まぐるしい日々を過ごした。これは10匹の子犬の育児に追われるチーズケーキを休ませるための決断だったという。

「子犬たちには哺乳瓶で夜中にも3回ミルクを与えます。子犬たちの近くで眠り、体重は1日に2回はかります。毎日24時間子犬と向き合う生活を送るのです。」

10匹の子犬の世話は大変ながらも、ステイシーさんが懸命に取り組んだおかげで10匹全員が順調に大きくなった。そしてベビーベル以外の子犬には全て飼い主が決まり、ベビーベルはステイシーさんとチーズケーキの家族として生活していくことになった。

ステイシーさんは「まさか1人で全てを行うことになるとは思いませんでしたが、チーズケーキの出産を目の前にすると、私も2児の母親であるので本能的に何をすべきか分かりました。」

「子犬の小さな頭が出てくるのを見ることは、本当に素晴らしい経験でしたね。みんな可愛すぎてたくさん写真を撮ってしまったので、メモリーカードを追加で購入して全て保存できるようにしましたよ」と笑顔で語っていた。

画像は『Metro 2021年11月30日付「Cheesecake the dachshund gives birth to 10 puppies - double the average for her breed」(Picture: Mercury/Stacey Whiteley)』『TeamDogs 2021年11月23日付「Dachshund has supersized litter of 10 puppies born as small as mice」(Image: SWNS)』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 iruy)

2021/12/2 16:20

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