41歳天才デザイナーが死去、悲しみ広がる。人気モデルはドレス写真で追悼

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 ルイ・ヴィトンの人気デザイナー、ヴァージル・アブロー氏が死去した。享年41。2019年にがんと診断され、ひそかに闘病を続けながら仕事を続けてきたが、現地時間の11月28日に帰らぬ人となった。

◆アフリカ系アメリカ人として初めてヴィトンのデザイナーに

 ルイ・ヴィトンを持つルイ・ヴィトン・モエ・ヘネシー(LVMH)グループは、11月28日、闘病中だったアブロー氏が亡くなったことを発表。LVMHグループのベルナール・アルノー最高経営責任者(CEO)は、「ヴァージルは天才的なデザイナーというだけでなく、先見の明のある人物だった。美しい魂とすばらしい英知の持ち主だった」と亡きデザイナーを偲んだ。

 アブロー氏は、米イリノイ州出身。ガーナからの移民家庭に生まれ、大学で建築や土木工学を学んだ。そのかたわら、ファッションにも興味を持つようになり、学生時代にTシャツをデザインするようになったという。

 卒業後は建築の道を歩んでいたが、伊ファッションブランド「フェンディ」で働く機会を得たことがきっかけで、ファッションの道へ。フェンディで一緒にインターンをしていた米ラッパー、カニエ・ウェストのクリエイティブ・ディレクターなどを務めたのち、ミラノ発のファッションブランド「オフ・ホワイト」を創業。一躍ストリートファッションのパイオニアに躍り出た。

 2018年には、アフリカ系アメリカ人として初めてルイ・ヴィトンのデザイナーに就任した。

 その類まれな才能はファッションだけでなく、他の分野でも発揮された。ナイキと共同でスポーツシューズのデザインを手がけたほか、イケアと提携して家具を設計。さらにメルセデス・ベンツとともに自動車もデザインした。

◆「唯一無二の創造者」各界の著名人から追悼コメント続々

 今回の訃報を受け、各界の著名人が続々と追悼の言葉を寄せている。

 人気モデルのヘイリー・ビーバーは、アブロー氏とのツーショット写真数枚をインスタに投稿。1枚目には、2018年にジャスティン・ビーバーと結婚した際、ウェディングドレスを着て、同氏と腕を組んでいる写真をアップしている。このドレスは、披露宴で着るために、同氏に特注でデザインしてもらったものだという。

 ヘイリーは、公私ともに親しくしていた同氏の訃報に接し、沈痛な心境を綴っている。

「彼と知り合えたこと、一緒に働いたこと、彼のショーでランウェイを歩いたこと。私のウェディングドレスをデザインしてもらい、たくさんの素晴らしい瞬間を共有し、いつも私を応援してくれた。彼には感謝してもしきれない。彼は、生命、カリスマ、愛、喜びを、あらゆる状況に、そして彼が立ち入ったすべての場所にもたらした。唯一無二の創造者。彼がもたらしたインパクトを決して忘れることはない。私たちはあなたを愛している、ヴァージル」

 トップモデルのジジ・ハディッドも、同氏との数々のツーショットと共に、感謝と悲しみの言葉をインスタに投稿した。

「彼の優しさ、エネルギー溢れる寛大さは、それに触れた全ての人々の中で残り続ける。彼といると、自分は認められ、特別な存在なんだと誰もが感じられる。そんな人だった。彼は、その不在を深く悔やまれながらも、愛され続けるでしょう」

 その他、デビッド・べッカムと妻のヴィクトリア、BTS、ブルーノ・マーズ、ファレル・ウィリアムス、リズ・アーメッドなど各界のセレブが追悼コメントを発表。ローラや大坂なおみ、ヒカキン、NIGOといった日本の著名人も、天才デザイナーの早すぎる死を悼んでいる。

 ファンション業界からも、哀悼の意が寄せられている。マーク・ジェイコブスやジョルジオ・アルマーニ、伊ブランド「グッチ」は、同氏を追悼するとともに、生前の功績を称える声明を発表した。

◆2年以上に渡り、がんと闘いながら仕事を続けた

 アブロー氏の公式インスタでは、同氏が2019年にがんと診断され、公表せずに闘病を続けていたことが明かされている。

「私たちの愛するヴァージル・アブローが旅立ったことを深い悲しみと共にご報告します。彼は、献身的な父、夫、息子、兄弟、友人でした。妻シャノン、子供のロウとグレイ、妹エドウィナ、両親のニーとユーニス、そしてたくさんの親友や仕事仲間を残し、他界しました。彼は2年以上に渡り、希少で悪性のがん種、心臓血管肉腫と勇敢に闘っていました

2019年に診断されてから、公表せずに闘病することを選び、大変な治療を何回も受けながらもファッション、アート、文化をまたにかけた重要な仕事を指揮してきました

「そんな状況においても彼の労働倫理、無限の好奇心、楽観主義は全く揺らぐことがありませんでした。自身の作品作りに突き動かされ、人々のために門戸を開くことを使命とし、アート&デザインの分野での平等性への道を切り開いてきました。『僕のしていることは全て17歳の僕のためのこと』と彼はよく言っていました。アートの力を使い、未来の世代にインスピレーションを与えられると強く信じていたのです」

◆ショーを直前に控え、旅立った

 2019年に心臓のがんである心臓血管肉腫と診断され、闘病しながら、最期まで仕事を続けたアブロー氏。公式インスタも、亡くなる数日前まで、頻繁に更新されていた。約6日前には、動画とともに「マイアミ、僕にはアイディアがある……」と投稿されている。間もなく、マイアミで2022年春夏コレクションを発表する予定だった。

「ヴァージルの精神を尊重し、想いを引き継ぎ、マイアミでの最後のショーで彼のレガシーに誇りを持って賛辞を送ります」

 ルイ・ヴィトンは、12/1(水)午前7時半(日本時間)よりマイアミにて、2022春夏メンズ・コレクションを開催することを発表している。

<文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>


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