生きてるみたいな金魚、実は絵だった!金魚アート300点がリアルすぎる

皆さん、透明樹脂にアクリル絵具で金魚を描くアート作品をテレビや雑誌で見たことがあるでしょうか?

絵画でありながら立体的な躍動感があり、まるで生きているかのような金魚たち。その生き生きとしたリアリティが圧倒的な立体感に目が奪われます!

◆リアルすぎる金魚、どうやって制作されているの?

これらのリアルすぎる金魚は、現代美術家の深堀隆介さんの作品です。

このほど、上野の森美術館で深堀隆介展「金魚鉢、地球鉢。」が開催されます(2021年12月2日~2022年1月31日、休館日:12月31日・1月1日)。約300点もの深堀作品を展示する、東京の美術館では初めてとなる本格的な展覧会だそうです。

深堀さんの作品は、器の中に樹脂を流し込み、その表面にアクリル絵具で金魚を少しずつ部分的に描いていき、さらにその上から樹脂を重ねる作業を繰り返すという独自の斬新な手法で制作されています。

このまるで本物のような金魚たちが、すべて手作業で描きこまれていたとは驚きですね。

この平面である絵画作品と立体作品の境界に揺さぶりをかける革命的絵画―2.5D Painting-と言うべき手法で生み出された作品は、国内外から注目されています。

◆悩んでいた時期に金魚の美しさに心打たれた

横浜美術大学客員教授、愛知県弥富市広報大使である深堀隆介さんは、1973年 愛知県生まれ。幼少期に弥富市の金魚を見て育ったそうです。

愛知県立芸術大学美術学部デザイン・工芸専攻学科を1995年に卒業し、その5年後。アーティストとしての活動について悩んでいた時期に、放置していた水槽で生き続ける金魚の存在に気づき、その美しさに心打たれ、金魚をモチーフに制作をはじめました。

以後この体験を「金魚救い」と呼び、金魚を描きはじめた深堀さん。2002年には器の中に樹脂を流し込み、絵具で金魚を描く技法―2.5D Painting-を編み出しました。

2007年には横浜にアトリエ「金魚養画場」を開設します。

現在、活動の場は国内にとどまらず、ニューヨーク、ロンドン、ミュンヘン、香港など海外でも個展を開催し、注目を集めています。

それが東京でまとめて見られる深堀隆介展「金魚鉢、地球鉢。」はなかなか貴重な機会。年末年始に、アート作品に触れて心に栄養を補給してみてはいかがでしょうか?

<文/女子SPA!編集部>

【女子SPA!編集部】

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2021/11/26 8:44

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