又吉直樹、街中で使いかけのテレカを売ろうとしたことも 貧乏時代乗り越え後輩から「お母さん」と頼られる存在に

吉本興業のお笑い養成所・東京NSC5期生の又吉直樹。養成所の頃はバイトの面接を何回も落とされたという。11月22日放送のNHKラジオ第1放送『又吉・児玉・向井のあとは寝るだけの時間』でそんなNSC時代のエピソードを語った。

又吉はとにかく金欠で養成所までの交通費すらなく、やむを得ず三鷹駅の前で1回だけ使った1000円のテレフォンカードを通りすがりの人たちに「500円で買ってもらえませんか?」と声かけしたそうだ。それを聞いて向井慧(パンサー)と児玉智洋(サルゴリラ)は「ええっ」とドン引きして後は笑うしかなかった。向井などは「そうすよね」と状況をイメージして、又吉の風貌で使用したテレカを売っていたら「やっぱり、ちょっと危ないもん」と容赦ない。ただ又吉も「そうやな。誰も立ち止まってもくれなかった」と受け入れて反論するわけでもない。

実は又吉、児玉、向井の3人は2013年8月頃から2016年11月頃まで同居生活を送っており、気心の知れた仲だからざっくばらんに話せるのだろう。又吉が小説『火花』で芥川賞を受賞したのは2015年なので、同居を始めたのは小説家としてブレイクする前のことになる。それでも又吉は下積みの辛さを知っているだけに迷える後輩を放っておけなかったのではないか。

向井と児玉は、まだ売れなかった頃から先輩の又吉が「東京のお母さんと思っていいよ」と優しく声をかけてくれたことを振り返った。又吉が「途中で2人ともグレた時期もあったけど、今はだいぶ落ち着いたね」と話せば、向井らは又吉からメールで「大丈夫? ストレスにはカレーライスがいいと聞きました」とまるで“お母さん”のようなメールが届いたことを思い出していた。

ちなみに又吉としては2人から「お母さん」と呼ばれるのは照れくさいようで、以前に「東京のお母さんと思っていいよ」と言ったのは「俺を頼れ」とは言い辛かったので遠回しに表現したと本音を吐露している。

画像2、3枚目は『パンサー 向井慧 2019年6月24日付Instagram「この3人で仕事。」、2018年6月21日付Instagram「インスタ始めました。」』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)

2021/11/25 15:03

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