疲れを吹き飛ばす「究極の味噌汁」とは? きゅうりとヨーグルトで…
コロナ禍も2年がたとうとするなか、仕事も遊びもやる気が起きない。……というか、なんか毎日ダルいし、カラダが重い。そんな倦怠感を払拭するには、どうすればいいのか? 中年の日々を覆う“疲れ”を吹き飛ばす極意を探った! 今回は食生活の改善について。
◆疲れを吹き飛ばす 究極の味噌汁
食生活の改善といっても、我慢を強いられる食事管理は、ずぼらな中年にはハードルが高い。そこで出番なのが、「味噌汁一杯三里の力」と言われるほど、昔から疲れないカラダをつくるスーパーフードとして重宝されてきた味噌汁だ。高橋尚子さんなどトップアスリートの栄養サポートに携わってきた管理栄養士の新生暁子氏は、味噌汁の底力をこう解説する。
「ベースとなる味噌は、医者殺しと呼ばれるくらい栄養価が高く、主成分の大豆は、疲労回復をもたらすタンパク質やミネラルが豊富。ほかにも、ストレスを軽減するセロトニンの原料となるトリプトファン、免疫機能を強化するアルギニンなどもたっぷり含まれています」
不調が脳と密接に繋がり“第二の脳”と呼ばれる腸。味噌は、その腸を健康に保つために欠かせない乳酸菌の宝庫でもある。
「腸内環境を整えることで、免疫力が高まって感染症に負けない強いカラダがつくられ、脳疲労の改善にも繋がる。成分に神経質になるより、毎日飲みたいと思うことが大切なので、各種味噌やだしは好みでOKです」
◆味噌汁はどんな具材とも相性が抜群
新生氏が推薦する「きゅうりとヨーグルトの冷製みそ汁」は、疲労回復に効く逸品。
「ほかにも疲労回復を促すビタミンB1が豊富な豚肉を使った定番の豚汁や、食物繊維がふんだんに取れる秋の味覚・きのこ類を使った季節の一品と、味噌汁はどんな具材とも相性が抜群。体調に合わせ、さまざまな栄養素を一杯の椀に詰め込めます」
疲れないカラダに導く自分だけの至高のお椀を完成させよう。
◆自律神経を整えて快眠!「きゅうりとヨーグルトの冷製みそ汁」
<材料>
きゅうり 2/3本
玉ねぎ 1/3個
ヨーグルト 1/2カップ
トマト 1/8個
塩・こしょう 適量
味噌 大さじ1杯
だし 1と1/2カップ(1カップ200㎖)
<作り方>
1 きゅうり、玉ねぎをみじん切りにする
2 ヨーグルトと味噌をよく合わせる
3 冷やしただし汁に2を溶かし入れ、1を加えてよく混ぜる
4 塩・こしょうで味をととのえ、器に盛って角切りのトマトをのせて完成
「疲労回復の成分が豊富な野菜ばかり。ヨーグルトに含まれる乳酸菌は自律神経を整えるので、快眠効果も期待できます」(新生氏)
【管理栄養士 新生暁子氏】
’08年から高橋尚子率いる「チームQ」に栄養・調理担当として帯同。著書に『飲み方、使い方をちょっと変えるだけ 炭酸水 最強の活用法』(アスコム)など
<取材・文/週刊SPA!編集部>
―[疲れないカラダ]―