女性がターゲットのカップライス「日清オシャーメシ 」が名品!開発者に想いを聞いた

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 仕事や家事、勉強、育児にがんばるみなさん、本当にお疲れさまです。忙しい毎日ですが、ランチはどのようなものを食べていますか?

 午前中の疲れを癒やしてくれるご褒美感があり、午後もモチベーションを保ってもうひと頑張りできること。罪悪感と無縁なヘルシーさがあれば理想的ですが、それらをすべて満たしてくれるような夢のようなメニューはなかなかありません。

 そんなことを考えていたとき、私はある名品に出逢いました。それは、「カップヌードル」でおなじみの日清食品が作る「カップメシ」シリーズ。ラーメン(麺)ではなく、“ごはん(米)”の分野で人気になっていて、9月27日には女性向けの新商品「日清オシャーメシ」が登場して注目されているようです。なんだか気になるネーミング……。

 そこで今回は、日清食品の「オシャーメシ」の担当者・斉藤あかねさんと「カップメシ」シリーズのブランドマネージャー・土岡洋平さんを取材し、「今、ランチで心もおなかも満たすには、何が必要か?」を考えてみました。

◆日清食品の“中の人”にインタビュー!

スギアカツキ(以下、スギ):新型コロナウイルスの流行によって、ランチのあり方は大きく変わりましたが、本題に入る前に、今日のランチ、何を食べましたか?

土岡さん:正直にお答えすると、グループ会社の日清食品冷凍が販売している「冷凍 日清具多 えび天鍋焼うどん」と、冷蔵庫にあった生姜焼きを温めて食べました!

斉藤さん:今日はお昼前の出社だったので、冷凍ごはんとスープを温めたものと、納豆を食べてきました!

スギ:えっ!? おふたりとも、「カレーメシ」!「オシャーメシ」!ではないのですね(笑)。

土岡さん:たしかに! 言い訳じゃないですが、「カレーメシ」などは仕事でたくさん食べていますから!弊社は即席麺も即席米飯も作っていますから、ごはんの美味しさを提案するためには、いろんな麺メニューを食べて、味を知っておくことは大切だと思っているんです。

スギ:確かに……。むしろそのほうが消費者のリアルな好みに応えられるような「カップメシ」が作れるような気がします。その「カップメシ」ですが、なぜこんなにも力を入れて開発をしているのでしょうか?

◆お米需要が減っていくなか、加工米飯市場は成長している

斉藤さん:日本では自宅でお米を炊く機会が年々減る傾向にありますが、レトルトごはんを含む「加工米飯市場」はこの10年で増えています。つまり、手軽にお米を食べたい方が増えているということですが、弊社ではこのニーズに応えるべく「カレーメシ」を開発しました。実は、日清食品の長い歴史の中で即席米飯に挑戦し、失敗した経験があります。「カレーメシ」では、“ルゥでもレトルトでもない、第3のカレー”という商品特性を、“理解不能な新しさ”をコンセプトにしたプロモーションで徹底的に表現したところ、若い方を中心にご支持をいただき、おかげさまで大好評のブランドとして成長しています。

スギ:「カレーメシ」をはじめて食べたとき、あまりのおいしさに感動しました。仕事柄いろいろな商品を食べているので、そうそう簡単に心動かされないのですが、そんな私が心から驚きましたし、「あっ、私、お米がすきだったんだ!」ってそのときに再確認したことを強烈に覚えています。

斉藤さん:それは嬉しいお言葉です。昨今は『腹持ちがよさそう』『健康的なイメージ』などの理由から若い女性の間でお米の評価が高まっているというデータがあり、これらを背景として、忙しい現代女性が持つ『短時間で調理・喫食・片付けが可能で、コスパがよく、腹持ちがいい食事が食べたい』というニーズを満たした商品が「日清オシャーメシ」です。

◆毎日がんばる女性に、“ラク”と“満足”を提供したかった

スギ:「オシャーメシ」の「トマトのスープごはん」も、「酸辣湯のスープごはん」もいただきました。「カレーメシ」の魅力とはまたちょっと違いましたし、“オシャレで美味しいスープごはん”というコンセプトにはびっくりしましたが、なぜそうなったのか教えてください。

斉藤さん:どうすれば女性に手に取ってもらいやすい商品にできるかを考え、検討の結果、「スープごはん」にたどり着きました。「スープごはん」はオシャレなうえに、日々忙しい女性にとってホッと一息つけるメニューだと確信したからです。忙しいと、ついつい食事は適当になりがちです。食事の質を落とさず、手を抜いて、ラクをしてほしいけれど、満足感を感じてもらうことができれば、きっと喜んでもらえるはずだと考えました。

スギ:「トマトのスープごはん」に付いている「チーズパウダー」に“エモさ調整”と書かれているのを見て、「もしかして10代の若い女性がメインターゲットなのかな?」と思ったのですが、“日々忙しい女性”にということは、アラサー、アラフォーの大人女性も含まれていますよね。

土岡さん:そのとおりです。確かに「エモさ」は若い世代の言葉ですが、特に年齢層を絞っているわけではありません。「カレーメシ」を含む「カップメシ」シリーズは、単においしいだけでなく、商品を楽しんでもらうことを目指してブランディングしています。「オシャーメシ」は「カレーメシ」の“兄妹ブランド”なので、「カレーメシ」のユニークな世界観を受け継ぎながら、今のトレンドをおさえて作り上げていった商品なんです。

◆“トマト”と“すっぱ辛い”は、女性心をつかむ!?

スギ:なぜ、「トマト」と「酸辣湯」の2つの味に絞ったのでしょうか?

斉藤さん:現代女性の好みをしっかりリサーチし、洋風メニューとアジアンメニューの中から人気の高かったものを選びました。トマトフレーバーは洋風スープの中でも根強い人気があり、チーズによってコクが加わります。もうひとつは、“すっぱ辛い”テイストが女性に人気で、秋冬シーズンは生姜もウケが良いことをふまえ酸辣湯に決めました。

スギ:私は和風スープも好きなのですが、今後は他の味の登場も期待してもよいですか?

斉藤さん:豆乳系のスープや豚汁もおいしそうですよね。今は2品ですが、来春には新メニューの発売を予定していますので、期待していただけたらと思います!

◆ランチはますます多様化へ

スギ:最後にランチの話に戻りますが、コロナ禍も経験して、ここまでお話をうかがってきて、もはやランチはこうあるべきとか理想像はひとつにくくれないのかもなあと、思えてきました。

土岡さん:そう思います。忙しい毎日の中だと「こうあるべき」という正解はひとつではありませんし、実際に「オシャーメシ」を朝食に食べているという声もあります。今後、生活スタイルはますます多様化していくでしょうから、手軽に調理でき、汁を飛ばすことなく気軽に食べられ、片付けも簡単な「オシャーメシ」を選択肢のひとつにしてもらえると嬉しいです。

 また、私たちが「オシャーメシ」によって「オシャレの押し売り」をあえてToo Muchに提供していくことで、ランチタイムが楽しく心豊かなひとときになり、皆さんのおなかを満たすことができれば、開発担当者としては本望です!

斉藤さん:SNSでも、「オシャーメシ」に“追いチーズ”や“タバスコ”をトッピングしてアレンジされている方を見かけます。楽しみ方も無限大ですよね。

スギ:ランチに限らず、どんな食事も、もっと気軽に自由に楽しむことができたら、食がヒトの心を満たすことにつながり、無理なく毎日が楽しくなるような気がしてきました。そこにヘルシーさやおいしさがついてきたら最強なのも想像できました。私は「食はヒトを幸せにする」をモットーにしながら仕事をしていますが、今日のお話はとっても楽しい気付きになりました。ありがとうございました!

<取材・文/食文化研究家 スギアカツキ>

斉藤 あかね
1992年生まれ。2017年に日清食品に入社。グローバルイノベーション研究センターのライス開発グループを経て、マーケティング部に異動。第7グループでカップライスの商品開発を担当し、新ブランド「日清オシャーメシ」の立ち上げを担う。

土岡 洋平
1984年生まれ。2007年に日清食品に入社。営業部門を経て、マーケティング部でカップヌードルやカップライスなどを担当。その後、宣伝部に異動してCM制作や出稿業務を担当したのち、2020年からマーケティング部 第7グループのブランドマネージャーとして、カップライス商品全般のブランド管理と育成にあたっている。

【スギアカツキ】
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12

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