ブラックサンダーの新商品「いちごのサンダー」を食べてみたら、待たされただけのクオリティがあった

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皆さんは急に空いた時間が出来て手持ち無沙汰になった時、どうにもならなくなって何だかよくわからない行動に出てしまうことはないだろうか。

筆者は以前そんな風に暇を持て余した際、わけもわからず「これまでに発売されたブラックサンダーのバリエーション」を調べて退屈を凌いだ経験がある。ブラックサンダーというのはあのチョコの駄菓子のアレである。そしてその調査の果てに、ある意外な事実に気付いた。

いちご味がないのである。チョコといちごは王道の掛け合わせであるだけに、とても驚いた。同時に「いつか発売しないだろうか。きっと美味しいだろうに」と思うようにもなった。それからどれくらいの月日が経ったかは定かでないが……今、とうとうその「いつか」が来た。

商品の名は「いちごのサンダー」。有楽製菓より2021年11月15日に全国のコンビニで発売され、11月29日からはスーパーやドラッグストアでも入手可能となる。参考価格は43円だ。

正確に言えば、いちご味のブラックサンダーは北海道限定で「ピンクなブラックサンダー」というものが売られてはいた。が、今回満を持して全国区仕様として新たに登場したのが「いちごのサンダー」である。

気になるのは「なぜ今なのか」という点だが、公式HPでは「近年いちごフレーバーのチョコレート市場は伸長が続いているため商品化した」といった旨の説明がされていた。かねてからの筆者の願いは有楽製菓のマーケティング戦略と結びついてこの世に顕現したのである。

加えて、もう1つ気になる点がある。ブラックサンダーと言えば基本的には自他ともに認めるB級駄菓子である一方、出し抜けに高級路線も打ち出してくるような、世にも奇妙な二律背反系チョコブランドである。果たして「いちごのサンダー」はいずれに該当するのか。

確かめるべく実物を入手したところ、通常のブラックサンダーのパッケージには「黒い雷神」のコピーが躍っているのに対し、こちらには「雷神キュン」という、率直に言って微妙に鼻につく文言が書かれていた。B級でも高級でもない「カワイイ」路線にでも踏み切ったのか。

と思いきや、パッケージの中からは芳しい香りとともに良い意味で全く可愛げのないチョコがお出ましした。チョコの層の上にいちごの層が乗っていて多少の新鮮さはあるものの、こうもゴツゴツとした起伏の激しいフォルムをされていては安心感の方が遥かに強い。

見た目だけですでにB級、そして口に含んでみると、味の方もしっかり「いつものブラックサンダー」を下地にしたものであった。いちごフレーバーのもたらす濃密でいて適度な甘味が、クッキーとビスケットのジャンクな食感によって、弾むように口内に広がっていく。

チョコとの相性も絶妙だ。思っていた通りと言うべきか、初めて食べたはずなのに昔から馴染んでいたかのような、そんな手堅い美味しさだ。だからこそ一口味わっただけでも、これからの「定番」となることが予感できる。待たされただけのクオリティがある。

いちごの爽やかな酸味のおかげで、いっそ通常のブラックサンダーよりも中毒性が高く感じるのは気のせいではなかろう。とはいえこの商品がここまで完成されているのは、これが単なるいちご味のチョコではなく、「いちごのサンダー」であるゆえだろう。

やはり確かな下地がなければ、こうはなるまい。結局、高級であろうが新たな味であろうが、それはブラックサンダーなのである。

他の色を取り入れつつも、その色に染まりきることはない「黒い雷神」。そういうしたたかさが、大勢の人を虜にするのだろう。鼻につく表現かもしれないが。

参照元:有楽製菓 公式HP
執筆:西本大紀
Photo:Rocketnews24.

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  • 11/24 18:00
  • ロケットニュース24

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