ユーヴェ完敗でイタリアサッカー界を心配するカペッロ氏「本物の教訓だった」

 かつてローマやユヴェントス、レアル・マドリード、イングランド代表などを指揮したイタリア人のファビオ・カペッロ氏が、イタリアサッカー界が成長するためにプレミアリーグのクラブから学ぶ必要があることを強調した。23日、イギリス紙『メトロ』が伝えている。

 チャンピオンズリーグ(CL)・グループH第5節が行われ、ユヴェントスは敵地でチェルシーと対戦。25分にセットプレーの流れからトレヴォ・チャロバーに先制を許すと、その後もリース・ジェームズ、カラム・ハドソン・オドイ、ティモ・ヴェルナーに追加点を挙げられ、0-4で敗れた。

 この結果を受け、カペッロ氏は「これはチェルシーからサッカーの本物の教訓だったと思う」と母国サッカー界の現状を心配していると語った。

「リヴァプールを例にして見ると、彼らは積極的に垂直にプレーをする。そして、今夜チェルシーが後方にパスをすることはなかった。彼らは後ろから始めることなく、代わりに常に積極的で前向きで、GKへパスをすることはなかった。これらのリズムはイタリアのリーグが全く慣れていないものだ。私たちのリーグと比べてスピードや質に大きな違いがある」

「別のプレッシャーがある。それにここには激しいタックルもある。ここ(セリエA)では吹かれるものが、あっちの主審は笛を吹かない。そして、イタリアではGKとのプレーが多すぎる。彼ら(リヴァプールとチェルシー)は二人のドイツ人指揮官だと思うが、彼らから学び、自分たちを更新していく必要があると思う」

「コーチたちはこれまで、『トレーニングしている方法でプレーする』と言ってきた。しかし、激しい強度とライバル意識があり、そこに慣れていなければ難しくなってしまう。足りないリズムの中でトレーニングをしていたら、最終的にヨーロッパではこのような結果になってしまう」

2021/11/24 14:15

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