好かれる中年の特徴トップ10。2位は「ミスを認め謝罪できる」

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政治家や著名人の失言、おじさん構文の炎上など、非難を浴びることの多いおじさん。下の世代からの揶揄にとどまらず、手を取り合うべき同世代から嫌われてしまうことも。では一体、「愛されるおじさん」はどんな人物なのか。40~60歳の中年男性を対象に「愛されるおじさん」の特徴について聞いた。

◆中年男性500人が真剣に考えた、愛されるおじさんの共通点とは?

 上位を占めたのが「誰にでも態度が公平」「ミスを認め謝罪ができる」「責任感が強い」など実直な人間性を表した項目。「リーダーシップがある」「マネジメント能力が高い」など仕事の実務面を求める声は低かった。この結果について、人材育成支援企業を経営する前川孝雄氏はこう語る。

「中年男性は、長年会社でさまざまな人の顔色を窺って生きざるを得なかった人が多いです。強制的に出世争いを強いられ、その緊張感からくるストレスは相当溜まっているはず。だからこそ、これからはフラットな人間関係を構築してくれる人と、安心できる居場所をつくりたいと願っているのでしょう」

◆「他人を見下すことがなかったヤツが、一番信頼されてる」

 アンケートの中には、こんな声も挙がっている。

「30代までは、『自分の方が仕事が出来るんだ』と同僚と張り合ったもんだけど、その頃から他人を見下すことがなかったヤツが、一番会社で信頼されてる」

 40代超ともなれば、出世争いの結果も見え始める頃。あとは信頼できる“仲間”と快適な会社員ライフを送りたいということか。

◆若者にも女性にも迎合しない姿

 また、博報堂生活総合研究所の前沢裕文氏はこのアンケート結果から「多様化する時代に“みんなから好かれたい”ではなく、“好かれる自分”を持つことが大切」と話す。

「トップ10全体を見ての印象は、理想のおじさん像が多様化してきているということです。このような状態ですと、まずは自分はどんな人に好かれたいのか、しっかり少数のターゲットを絞った上で、その人たちに受け入れられる戦略をとっていくことが大事なのかもしれません」

 自己ブランディングは中年男性にこそ重要。ここで手を抜くと、嫌われるおじさんまっしぐらだ。営業企画会社・おくりバント代表の高山洋平氏も「俯瞰して自分を見られていないおじさんはナメられるだけ」と訴える。

「例えば、よく『自分は真面目だから、人を楽しませたりして、誰かを惹きつけることなんてできない』と話す人がいます。しかし、本当に真面目であれば、ピカピカに磨かれた革靴や汚れひとつついていないカバンなど、外見にも真面目さが滲み出てきて、嫌でも人を惹きつけます。つまり、『真面目だから人を惹きつけられない』の真面目は自己評価であって、他者評価ではない。俯瞰して自身を見られていないから、そういう勘違いが起きてしまうのです」

◆「自分自身の幹となる部分は何か?」

 そこで、大切になってくるのが「自分自身の幹となる部分は何か?」を自問自答することだとか。

 今回嫌われるおじさんに分類された4タイプも、全てに共通していたのが会社や流行りに人生を託すなどして、自分を見失ってしまう性格。自分の幹をしっかり持った上で、柳のように時代の変化にしなやかな対応をする。それが愛されるスマートなおじさんの条件なのかもしれない。

◆愛されるおじさんTOP10(複数回答)

1位 誰にでも態度が公平……252人
2位 ミスを認め謝罪できる……244人
3位 責任感が強い……201人
4位 常に自然体で、自由……190人
5位 リーダーシップがある……182人
6位 常に笑顔を絶やさない……168人
7位 人生を楽しんでいる……149人
8位 同僚をよく褒める……144人
9位 容姿に気を使っている……139人
10位 マネジメント力が高い……133人

◆「さりげない心配りができるおじさんがカッコいい」

 お酒によって、人は本性が出やすくなるもの。日々、お酒の席でおじさんと接する都内の人気居酒屋の看板娘ミナミさんに、カッコいいおじさんの立ち居振る舞いについて聞いた。

「カッコいいなって思う人の共通点としては、“さりげない心配り”ができていますね。お客さんが会話に夢中になっているときって、奥にあるお皿を下げるのが難しいんですけど、それに気づいて『あ、これ持っていって』って渡してくれたり、飲み物を持っていくときに『ありがとう』って一言添えてくれるだけで、好感度がめちゃくちゃ上がります」

“おじさん好き”な若い女性はいつの時代も見受けられるが、彼女自身も父親と仲が良いこともあってか、年上の男性に惹かれやすいという。

「お父さんもそうなんですが、寡黙な人が好き。静かな人のほうが、女のコはグイグイ行きたくなると思います。無理に若者に話題を合わせようとしなくても全然いい。むしろ私が流行の言葉とか教えます(笑)」

 見せるべきはブランド服や話術ではなく男の余裕。おじさんはおじさんらしく、大人の振る舞いを心がけたい。

【FeelWorks代表 前川孝雄氏】
「上司力研修」を400社超に提供する研修会社「FeelWorks」創業者。近著に『人を活かす経営の新常識』(FeelWorks)、『本物の「上司力」』(大和出版)

【博報堂生活総合研究所上席研究員 前沢裕文氏】
’00年、博報堂入社。現PR局、営業局、クリエイティブ局にて、PR発想を起点とした統合コミュニケーションの企画制作に携わり、’19年から現職

【プロ営業師・高山洋平氏】
’79年生まれ。おくりバント社長。「プロ営業師」の異名をとる、コミュニケーションの達人。著書に『ビジネス書を捨てよ、街へ出よう』(総合法令出版)

<取材・文/週刊SPA!編集部>

―[嫌われる中年の肖像]―


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