大島優子、吉沢亮のエネルギーに感化「隣にいれる人でありたい」初大河で毎シーン葛藤も<「青天を衝け」インタビュー>

【モデルプレス=2021/11/24】現在放送中の大河ドラマ「青天を衝け」(NHK総合、毎週日曜よる8時~)に出演する女優の大島優子(おおしま・ゆうこ/33)が、モデルプレスらのインタビューに応じ、伊藤兼子役への思いや、主演・吉沢亮とのエピソードを語った。

◆大河ドラマ「青天を衝け」

今作は“大河新時代”第2弾、4Kフル撮影による大河ドラマ第60作。新一万円札の顔としても注目される「渋沢栄一」を主人公に、幕末から明治の激動の時代を描く。脚本は連続テレビ小説「風のハルカ」「あさが来た」などの大森美香氏が担当。

大島が演じるのは伊藤兼子。「伊勢八」の名で知られた豪商・伊藤八兵衛の娘。明治維新後、家業が大損失を出して没落してしまい、路頭に迷う妹たちを女手ひとつで養うため、芸者として身を立てることを決意。門をたたいた置屋で、三味線の師匠として出入りしていたやす(木村佳乃)を介して渋沢栄一(吉沢)と出会うという役どころだ。

大島は、同作で大河ドラマにレギュラー出演するのは初となる。

◆大島優子、初大河で感じた思い

― 出演が決まった時の気持ちを教えて下さい。

大島:本当にすごく光栄で、嬉しくて、まさかと思いました。朝ドラ「スカーレット」が2020年の3月くらいに終わって、こんな間もないところで大河のお話を頂くとは予想していなかったので、とにかく嬉しかったです。ですが、役柄を聞いて、とても重大な役だなと思いました。残り3、4話くらいのとても重要なラストスパートで登場するということで、プレッシャーで胃が痛くなるくらいの日々を過ごしていました。嬉しい反面、怖さもどっと溢れました。

― 実際に演じてみて、手応えや現場で得たものは感じましたか?

大島:撮影では、スタッフさん全員がプロフェッショナルで、今まで感じたことのない緊張感がありましたが、だからこそ楽しいですし、すごくやりがいがありました。1人の人間の心に渦巻いている感情を表現するという点では、時代背景やその時代に生きている人のこと、共演している役者さんたちの反応など、常にすべてを敏感に感じとりながら演じることを学びました。なので、ある意味すごく体力を使いました。

◆大島優子が考える“伊藤兼子”像

― 伊藤兼子という役の印象を教えて下さい。

大島:兼子は、伊藤八兵衛(兼子の父)の稼業が落ちて、妹たちを食べさせるために、芸者として見習いを始めます。覚悟を持って生きようとしていた中で、話が転じて、後妻として渋沢家に入ることになります。人生の波乱が一気に訪れた兼子が、それも運命だと自分の中に落とし入れるところは、肝が据わっていて、強い女性だと思いました。

― 同じ女性として兼子に共感した部分はありますか?

大島:懐の深い人だと思います。兼子が渋沢家に入ってからも、栄一は何度も千代のことを思い出すんです。それはすごく寂しい気持ちにもなりますが、栄一が千代さんを含め、人を大事にする人間だということを、兼子としても大事にしてあげようと感じました。「自分には何ができるのか」と兼子なりの支え方を見つけ出すところや全てを包み込むような母性には、演じる身でありながらいい女性だなと思いました(笑)。そのような“許す強さ”や自分がぶれない部分はすごく共感したので、皆さんにも愛されるキャラクターになればいいなと思っています。

◆大島優子、兼子役で心がけたこと・栄一との関係性

― 兼子を演じるにあたって、事前準備などはされましたか?

大島:自分なりにも調べましたが、(兼子の資料が)あまり無かったので、時代や周りの人たちと照らし合わせながらの準備でした。一つずつ積み上げていって作り上げていく。大変でしたが、その分自由度は高かったです。自分なりの兼子を作り上げられたのではないかと思います。

― 兼子から見た栄一はどのような存在ですか?

大島:ほっとけないやんちゃな子みたいな感じ(笑)。だから、パートナーとして隣で支えているのかなと思います。

― 兼子は晩年まで栄一と一緒に連れ添っていきますが、支える役を演じるにあたって心がけた点や工夫されたことはありますか?

大島:栄一は愛嬌のある性格や佇まいを含めて「本当にどうしようもないなぁ」と思ってしまう方で、かつ常に遊び心を持っているので、目で見て心で感じて接しました。栄一の一言や行動一つでハッとさせられますし、兼子にも大きな影響がある。楽しい方向にも、大変な方向にも人を振り回す一面があったので、そこに自然と心を動かされるような感覚でいようと思っていました。

それから、逐一監督とお話しました。どのくらいの年齢を重ねて、どのくらいの距離感で栄一と歩んでいくか、寄り添っていくかを時代背景ごとに考えてリハーサルを迎えました。本当に大変で、常に悩みながらやっていました。「これでいいのかな、合っているのかな」と1シーンごとに頭を抱えて…(笑)。

― 限られた時間の中でバックグラウンドも見せる難しさもあったかと思います。

大島:はい。ですが、第37回で思い切って栄一に自分の思いを吐露する場面の撮影が後ろの方だったので、それは本当に有難かったです。最初は声のトーンや話すスピードも一つずつ監督と作っていましたし、千代さんとの対照的な部分を見せるにはどうしたらいいのかという“後妻”としての居方を常に考えながら演じていました。

― 恋愛結婚ではない形で渋沢家に入った兼子は、栄一に対してどのような思いを抱いていたのでしょうか?

大島:普通の恋愛感情とは違ったと思います。それでも感情がないと耐えられないので、やはり感情は大事だなと気づきました。栄一さんが心の中で千代さんを思って、表では兼子がパートナーとして仕事を一緒にやっていくことは、すごく人間味があっていいと思います。兼子の思いを栄一さんが受け取って理解してくれる、お互いの心が通じ合った瞬間があったから、ずっと兼子は添い遂げようと決めたのだと思いました。

◆大島優子、吉沢亮・小野莉奈との撮影エピソード

― そんな栄一を演じられた吉沢亮さんの印象を教えてください。

大島:吉沢さんは心の中に燃え滾っているエネルギーがすごく強い方です。だからこそいい緊張感も生まれますし、「自分ももっとやりたい」「吉沢さんの隣にいれる人でありたい」と思わせてくださいました。

― 実際に渋沢家の皆さんと撮影をしていた時はどのような雰囲気でしたか?

大島:兼子が渋沢家に馴染めた要因として、うたちゃん(長女・渋沢歌子/小野莉奈)の存在があるんです。やはり渋沢家の中心はうたちゃんに任されている部分もあるので、(歌子が)こちらに寄り添ってくれていました。

― やはり撮影の際も歌子役の小野莉奈さんに助けられた部分があったのでしょうか?

大島:そうですね。莉奈ちゃんは一緒にいるシーンが多かったので、色んなお話をしたり、本当に自分の娘ような感覚でした。すごくかわいらしくて、よく隣にいてくれた印象があります。

― 撮影した中で特に印象に残っているシーンはありますか?

大島:印象に残っているのは、第40回の兼子と栄一がアメリカ視察旅行をするシーンです。実在するような豪華な客室を作って頂いて、1日がかりで撮影したのですが、すごく楽しかったんです。兼子も栄一もわくわくしていて、セリフにもそれが表れていて。とてもいい1日になりました。

― 放送を楽しみにしています!ありがとうございました。

(modelpress編集部)

◆大島優子(おおしま・ゆうこ)プロフィール

1988年10月17日生まれ。近年、NHK連続テレビ小説「あさが来た」(16)で朝ドラ初出演を果たし「東京タラレバ娘」(日本テレビ/17)での好演も話題に。その後、NHK連続テレビ小説「スカーレット」(19)「教場」(フジテレビ/20、21)、「七人の秘書」(テレビ朝日/20)、「神様のカルテ」(テレビ東京/21)、「ネメシス」(日本テレビ/21)、「正義の天秤」(NHK総合/21)、映画「生きちゃった」(20/石井裕也監督)、「明日の食卓」(21/瀬々敬久監督)、「妖怪大戦争 ガーディアンズ」(21/三池崇史監督)など出演。2022年には、映画「とんび」(瀬々敬久監督)の公開が控えている。

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  • 11/24 0:00
  • モデルプレス

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