フットサル日本代表監督に木暮賢一郎氏が就任 女子代表監督には須賀雄大氏

 11月22日、日本サッカー協会(JFA)はフットサル日本代表監督に木暮賢一郎氏、フットサル日本女子代表監督に須賀雄大氏が就任したことを発表した。木暮監督は、U-20フットサル日本代表監督と女子代表のコーチを、須賀監督は男子代表のコーチをそれぞれ兼任する。

 木暮監督は1979年生まれの42歳。1999年にフットサルを始めると2001年にはフットサル日本代表に初選出された。AFC年間最優秀フットサル選手賞の受賞や3度のW杯出場など選手として輝かしい功績を持ち、2013年に現役を引退した後は指導者の道へと進んだ。2014-15シーズンから指揮を執ったシュライカー大阪では、就任3年目でチームを史上初のリーグ優勝に導く。その後もフットサル日本代表のコーチやフットサル日本女子代表の監督を歴任。今回、満を持しての監督就任となった。

 木暮監督はまず、3年半監督を務めたフットサル日本女子代表の話に触れ、「本来であれば2020年にAFCフットサル女子選手権がありましたが、延期が続いています。女子代表で関わった選手たちとともにタイトルを獲るという気持ちでいたので、そのような機会をともに迎えることができないということは非常に残念な気持ちですが、隣にいる須賀監督が必ずやAFCのタイトルを取ってくれると思います。女子の代表で関わったすべての選手、関係者、指導者にこの場を借りて改めてお礼を伝えます」と女子代表への思いを語った。

 A代表に関しては「20年以上前からフットサル日本代表に関わり、選手としてもコーチングスタッフとしても、6名の代表監督とともに振る舞いや誇りを学んできました。そういった歴史を積み重ねてきているので、ともにフットサルを大きくしてきたすべての人たちの思いを受け取って、まだメジャーとは言えないフットサルの価値を上げ、強いだけではなく他のスポーツからも尊敬をされるように全力を尽くしたいと思います」と意気込みを語った。

 須賀監督は1982年生まれの39歳。暁星高校サッカー部の仲間とともにフットサルチーム「森のくまさん」を立ち上げた。2005年にフウガドールすみだの前身である「BOTSWANA」の監督に就任以降、2020-21シーズンの退任までチームを率い、数々の名勝負を繰り広げてきた。

 監督就任にあたり、「まず、このような重要な責務に任命していただき感謝いたします。女子の監督経験はありませんが、このお話をいただいた時、率直に女子フットサルをここまで成長させてきた多くの方にリスペクトを持ってこの仕事に当たっていきたいという思いを持ちました。たくさんの方と話し、意見交換をして、みんなで女子日本代表を作っていきたいと思います。強化の面ではまずAFCの優勝が大きな目標になり、そのためには当然、女子Fリーグの強化も重要なポイントになっていくと思います。そういったところに15年間の監督経験を生かせたら、と思います」と話し、「強化だけでなく普及や育成、指導者の育成も含め、与えられた任務を全力で全うしたいというモチベーションにあふれた気持ちです」と力強く語った。

2021/11/23 19:45

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