新庄剛志ファッションに胸がトゥンク…ド派手スーツはおしゃれ?徹底解説!

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 今、球界を沸かせているのはこのお方。今月4日にプロ野球・北海道日本ハムファイターズの新監督に就任された通称ビッグボス(BB)こと、新庄剛志監督

 新庄監督の現役時代はまだ筆者が小中学生だったのもあり、当時は「なんか破天荒な人なのかなぁ? 知らんけど」といったイメージでしかありませんでした。ですが、先日の監督就任の記者会見を視聴して「あ、新庄監督って……野球が本当に大好きで、人の良い方なんだ!」と改めてビッグボスの誠実な人柄に心を打たれ、胸がトゥンクしている状態です。

 とはいえ、記者会見登場時のド派手スーツを身にまとったあの威風堂々たる姿。新庄監督、いえビッグボス。彼はやっぱりエンターテイナーでした。ということで、前置きが長くなりましたが、今回は新庄剛志監督のファッションスタイルとその魅力についてご紹介いたします。

◆奇抜に見えて、意外と格式を重んじたスーツの着こなし

 世間を賑わせたのは、やはり大きな立襟シャツに赤チェックのスリーピース姿。巷では「エリマキトカゲ?」「イカみたい」と大喜利大会が催されていますが、ご本人はきっとそんな揶揄(やゆ)さえ笑顔で吹き飛ばしてしまうのでしょう(TV番組でドン小西さんにファッションを酷評された件についても、ツイッターで「どん小西さんって誰だっけ???」と返していました)。

 さて、スタイリスト的にこのスーツをどう思うかと言いますと……とっても素敵です! ぱっと見、フォーマルスタイルを崩した奇抜コーデのように見えますが、スーツの着こなしはしっかりと格式を重んじているのです。こういうところに人柄の良さを感じますよね。

 共布のベストを合わせたスリーピーススタイルは、ベストのボタンは一番下だけ外すという「アンボタンマナー」が正しい着こなしです。新庄監督もこのアンボタンマナーにならった着こなしをしていました。

◆“シャツの襟”を見れば、本当のおしゃれ好きだとわかる

 さらに、シャツの襟(えり)。一般的にシャツの襟はベストからはみ出さないのがマナーですが、新庄監督としては襟の大きさをしっかり主張したかったのでしょう。襟が大きいと「威厳」「強さ」「リーダー」といったイメージを表現できますから。なので、おそらくは「襟をベストからはみ出させない」かつ「襟の大きさを主張する」という2つの相反する要素を立襟という形で表現したのではないかなと考えます。

 スーツのフォーマルな着こなし方を崩さない範囲で、形式にこだわらない型破りなスタイルを表現するというものすごく難易度の高いファッションスタイルを実現していますね。本当におしゃれが好きな方というのがよくわかります

◆トレーニングファッションの「ツートンカラー」にも注目

 新庄監督は普段のトレーニングウェアもなかなかに個性的。そして細身のスウェットスタイルで持ち前の肉体美が活きるようなシルエットラインが多いですね。

 そのなかでも今回筆者が注目したのは、スウェットに使われている配色です。赤と黒、白と黒、黄色と黒といったようにメリハリの効いたツートンカラーコーデが多く見受けられます。スウェットそのものがツートンカラーという場合もありますが、上下のファッションは黒で統一しているけれど、靴だけ赤といったように小物全体を含めたツートンカラーコーデも多いです。

 実は新庄監督、色に限らずテイストの違うデザイン同士をひとつのコーデで取り入れる着こなしがお好みなのかもしれません。

◆大胆さと堅実さの両立が、服装にも現れている?!

 例えば先ほど紹介したスーツですが、パンツの裾は右足がシングル、左足がモーニングという両足で違った裾仕上げにしています。通常スーツを仕立てる際は両脚で違う裾仕上げをすることはないので、ビッグボス自ら好んでこのようなオーダーをしたのでしょう。スウェットコーデで赤と黒を左右対称に配色したセットアップを取り入れているところからも、そうしたデザインが好きなのだと伺えます。

 服の好みは時として人の性格を表す場合がありますが、新庄監督は持ち前の「奇抜さや大胆さ」がありながらも影ながらの努力を怠らない「堅実さ、誠実さ」といった、相反した気質を持ち合わせているとも言われているので、そうした性質が服の好みにも表れているのだとしたらとても興味深いですね!

◆オフスタイルは「アメカジ」でワイルドに

 フォーマルでもトレーニング時のファッションでもない、オフコーデはどうかと言いますと、こちらは一貫してベースはアメカジスタイルです。デニム、チェック柄シャツ、トレッキングシューズはSNSに投稿されている新庄監督のオフスタイルコーデで多く見られるアイテム。これらすべてはアメカジファッションの代表的なアイテムでもあります。

 アメカジファッションは「男らしさ」「無骨さ」「ワイルドさ」を象徴するため、まさに新庄監督にぴったりのテイストだと感じます。

 またアメカジコーデはアメリカ人男性のような肉厚でパワーのあるボディラインでないと、着こなしが決まりません

 新庄監督は肩幅も広く、胸板も厚いのに対し、脚は細身の逆三角形スタイル。アメカジコーデが似合うタイプの体型ですね。自身でも自分のボディラインを活かしたスタイルというのをよくご存知で、同じアメカジファッションでも古着のダボっとしたデニムは穿かない様子。基本はスキニー・ストレート・フレアデニムで脚線美を表現し、オーバーサイズジャケットで上半身の肉厚さをより際立たせているスタイルを取り入れています。

◆流行りは追いかけず、いかに自分に似合う服であるかを追求

 現在のメンズファッションのトレンドは全般的にゆったりしたシルエットラインですが、そこはビッグボス。流行りよりも自分が好きかどうか、自分のスタイルにマッチするかどうかを最重要視しているのでしょう。というのも新庄監督のファッションはトレンドど真ん中をいく着こなしではないのに、まったく古臭さを感じないのです。

 もはや選んでいる服のアイテムが個性的すぎて、流行り廃りという概念を感じさせないという可能性もあるとは思います。ただ、それ以上にビッグボス自身のスタイルの美しさがなんといっても最大のファッション。すらりとした長いあの脚ならば、どんな個性的なパンツもスーツもかっこよく着こなせますよね。

「自分には真似できないけれど、新庄監督のファッションがかっこいい」と多くの人から憧れられるのも、新庄監督が流行りにこだわるのではなく、いかに自分に似合う服であるかを追求し続けているその姿勢が大きく影響しているのではないでしょうか。

 今後も活躍が期待できるビッグボス。次はどんなファッションスタイルで私たちの前に登場してくれるのか、ますます目が離せません。

<文&イラスト/角佑宇子>

【角 佑宇子】
(すみゆうこ)ファッションライター・スタイリスト。スタイリストアシスタントを経て2012年に独立。過去のオシャレ失敗経験を活かし、日常で使える、ちょっとタメになる情報を配信中。インスタグラムは@sumi.1105

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