パワハラ→転職→ブラック過重労働→脳梗塞で休職…「元最年少課長」の悲劇

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「人生100年、定年70歳!」などといわれているが、70歳まで今の会社にいられるとは限らない。順調な出世を続けてきたサラリーマンも一寸先は闇。転落のきっかけは身近なところにあるかもしれない。

◆順調に出世していた「最年少課長」を襲った青天の霹靂

 転職という選択にも、当然リスクはある。静岡県在住の会社員・浅野高志さん(仮名・51歳)は、自身のキャリアを次のように振り返る。

「新卒で地元の清涼飲料水メーカーに就職しました。当時は職場の雰囲気もよく、出世も順調。当時、最年少で課長に昇格しました。このまま役員まで昇進し、定年まで勤め上げられたら、と大いに期待を抱いていたのですが……」

 しかし10年前、思わぬ暗雲が立ち込める。

「上場企業に買収されたんです。のんびりしていた社風も一転、成果至上主義に。親会社から来た上司がパワハラ気質で、常に数字の重圧にさらされていました」

◆買収により転職を決意するもブラック職場で脳梗塞に

 そんな環境から逃げたい一心で、44歳で初めての転職を決意。ハローワークで紹介された電気機器メーカーに転職した。

「まったくの異業種で、特に知識もありませんでした。業界の景気がよかったことから年収は600万円から700万円にアップしたものの、職場は絵に描いたようなブラック。少しミスをしただけで人格否定をされるのは日常茶飯事で、残業も月100時間超え。転職3年後には過労がたたり脳梗塞で倒れてしまいました」

 幸い後遺症もなく、今でこそ長時間労働の是正はされたが、やはり自身の会社員人生には「悔いが残る」と浅野さんは語る。

「僕は勢いで飛び出しましたが、異業種への転職は知識や下調べが大切ですね。『これだけは負けない』というスキルの棚卸しを行い、待遇以上に自分が活躍できる企業に転職しておけばよかったと後悔しています」

 凶と出るか、吉と出るか――40代での転職は計画的に。

◆転職してきた無能上司でキャリアが台無し

 会社員人生の中盤の30代でも、キャリアが絶たれることがある。コールセンターを運営する企業に勤める中島忠行さん(仮名・40歳)は、3年前のできごとをこう嘆く。

「人事部に所属して、離職率の低下などのプロジェクトを手がけていました。肩書は課長代理ですが、ほぼ責任者。そこに社長のつてで転職してきた40代後半の部長が、いきなり上司として現れたんです」

 当時、プロジェクトは順調で、軌道に乗っていた。

「誰がやってもうまくいくはず。それで油断していたら、めちゃくちゃにされました。慌てて確認すると、僕の進言をすべて握りつぶしていた。結局、その無能部長ともども、僕は営業に左遷されました」

 仕事を意地でも渡さなければよかったと中島さん。上司そのものがリスクになることもある。

<取材・文/週刊SPA!編集部>

―[70歳まで働く方法]―


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  • 日刊SPA!

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