井浦新「止まってはいけない」コロナ禍の現場で芽生えた使命感とは?
ミュージシャン、デザイナー、作家、俳優、職人など、異なるフィールドを舞台に活躍する“ふたり”が語らうTOKYO FMの番組「三井ホーム presents キュレーターズ~マイスタイル×ユアスタイル~」。
今回のゲストは、井浦新さん(俳優)×今泉力哉さん(映画監督)。現在公開中の映画「かそけきサンカヨウ」で初めてタッグを組んだお二人が、コロナ禍での撮影を振り返りました。
井浦新さん
井浦さんは、1998年に是枝裕和監督の映画「ワンダフルライフ」の主演で俳優デビュー。その後も映画、テレビドラマなど幅広い作品に出演し、アパレルブランドのディレクターとしても活動。カメラ、登山、美術、音楽など多趣味なことでも知られています。
今泉さんは、2010年に商業監督デビュー。等身大の人々の日常を描くことに長け、これまでに「サッドティー」「愛がなんだ」「アイネクライネナハトムジーク」「あの頃。」など次々とヒット作を発表。恋愛映画の名手とも言われています。
井浦新さん、今泉力哉さん
現在公開中の映画「かそけきサンカヨウ」で初めてタッグを組んだおふたり。
いつもとは違うコロナ禍での撮影とあり、それぞれの作品にかける思いもひとしおだったと言います。
◆気持ちを仕切り直して挑んだ撮影
今泉:(「かそけきサンカヨウ」の)撮影からだいぶ経っているので久しぶりですね。
井浦:(撮影の)スタートは去年のコロナ禍でしたね。(さまざまな)現場が止まって仕事自体がなくなっていくなかで、再スタートとなる最初(の作品)が「かそけきサンカヨウ」の今泉組でした。そのなかで、俳優という仕事や映画作りで感じることがたくさんありました。
本当に僕はありがたいことに、今泉組で「かそけきサンカヨウ」を終えてから「ちゃんと守るものを守りながらも戦わないといけない」「届けなくてはいけない」という使命を映画の現場で感じたからこそ、それ以降は「止まってはいけない」って自分のなかですごい火が付き、仕切り直しでスタートさせてもらった作品だったりもしました。
今泉:最初の緊急事態宣言があって、撮影も予定していた時期より1ヵ月ぐらいずれてクランクインしました。
あと、新さんは、俳優の人たちと「Mini Theater Park」(俳優が中心となってミニシアターを支援するプラットフォーム)を立ち上げたり、その前から劇場をずっとまわられたりしていましたよね。自分も自主映画出身でミニシアターで育ったので、俳優さんが、しかも新さんのように活躍されている方が劇場を応援してくれるのは、映画館も勇気をもらえるだろうし、すごく励みになったりするので、見ていてうれしかったですし、自分も頑張ろうという感じでやっていました。
井浦:うれしいです。
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次回11月26日(金)放送のゲストは、稲垣えみ子さん(フリーランサー)山極寿一さん(総合地球環境学研究所 所長)です。
<番組概要>
番組名:三井ホーム presents キュレーターズ~マイスタイル×ユアスタイル~
放送日時:毎週金曜 17:00~17:25
ナビゲーター:田中麗奈
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/curators/