1週間に“60時間”を超えて働く医師が42%!? 負担を減らすために、私たちにできることは?

青木源太と足立梨花がパーソナリティをつとめ、暮らしに役立つ情報や気になるトピックを深掘りしていくTOKYO FMの番組「青木源太・足立梨花 Sunday Collection」。11月21日(日)の放送では、厚生労働省 医政局 総務課長の熊木雅人(くまき・まさと)さんに、「今こそ変えよう! 医療のかかり方」をテーマに話を伺いました。


(左から)青木源太、熊木雅人さん、足立梨花



◆医師の労働環境を改善するために…

一般的な業種の場合、法律で定められている1日の労働時間は8時間までで、1週間に40時間まで。これを超える場合は時間外労働とされ、その上限時間も決まっています。

ところが、総務省の調査によると、病院に常勤で勤務している医師(※歯科医師と獣医師を除く)の場合、1週間に60時間を超えて働いている人がおよそ42%もいます。これは、すべての職業のなかで最も高い割合です。そして、このデータはコロナ禍になる前のものであることから、現在はさらに増えていることが予想されます。

また、労働時間が長いことが要因の1つにもなり、医師の半数近くは睡眠時間が足りていないこともわかっています。しかも、およそ77%の医師が「医療事故につながりかねないような、“ハッ”とした体験がある」と答えている調査結果もあります。

実際、医師がうつ病などの精神障害を起こしてしまうケースもあり、医師のうち3.6%が「自殺や死について、毎週または毎日考えることがある」と答えている調査結果もあります。

◆“かかりつけ医”を持つことはメリット大

熊木さんによると、病院に勤務されている医師が時間外労働をしている主な理由は“緊急対応”と“手術や外来対応などの延長”です。「病気やケガが、いつ私たちの身に降りかかるか、急変するのかわかりません。そのため、医師がその対応にあたって時間外労働が増えてしまう、というのも無理もないことだと思います。しかし、私たち患者側が上手に医療機関を利用すれば、緊急対応や外来対応を減らすことができる」と声を大にします。

ただ、体調がすぐれないときに“大きな病院のほうが安心だから”などの理由で、身近なクリニックや診療所ではなく大病院に行って受診する人や、“明日の仕事を休みたくない”、“深夜のほうが空いている”などの理由で、救急外来を受診する人がいるのも現状です。

医師の労働環境を改善するにはさまざまな課題がありますが、私たち一人ひとりが“上手な医療のかかり方”を身につけることで、医師の労働時間を減らすことができます。そのためにも、まずは“かかりつけ医”を持ちましょう。

自分が住んでいる地域や職場の近くで、気軽に相談できる“かかりつけ医”を持っておくことで「“不安だから”という理由で、いきなり大病院を受診するようなことはなくなるはず」と熊木さん。日ごろから気になることも気軽に相談できる関係性を築くことができれば、「病気の早期発見や予防にもつながります」とメリットを挙げます。

万が一、専門的な検査や治療が必要になった場合にも、症状に適した専門医療機関を紹介してもらうことができ、自分でやみくもに医療機関にかかるよりも、より適確かつ早い対処をすることができます。

また、あるアンケート結果によると、かかりつけ医を持っている人の割合は約52%。年代別で見ると50代以下は50%を切っており、若い人たちの割合も下がっています。とはいえ、病気は年齢に関係なく突然襲ってくることがあるだけに、「いざというときのためにも、日ごろから気軽に相談できる医師を探しておくことは大切」と強調します。

夜間や休日に急な病気や大ケガをしたときなど、緊急性の高い場合には救急の「時間外診療」を受けることができますが、平日の日中とは診療体制が異なり高度な検査などに対応できないこともあるため、「急な症状でない場合は、平日の日中に“かかりつけ医”に診てもらうように心掛けてほしい」と話します。

また、救急車を呼ぶべきかどうかの判断に迷ったときは、専門家からアドバイスを受けることができる電話相談窓口「#7119」の活用がベストです。この相談窓口では、医師や看護師、相談員が話を伺い、病気やケガの症状を把握して“救急車を呼んだほうがいいか”“急いで病院を受診したほうがいいか”“受診できる医療機関はどこか”などを案内してくれます。現在は東京、埼玉、大阪、福岡などの一部地域で実施していますが、全国での普及も進めています。

さらに、時間外の子どもの症状についても、子ども医療電話相談「#8000」があります。地域によって利用時間が異なりますが、休日や夜間の子どもの症状について“どのように対処すべきか”“病院を受診したほうがよいのか”などの判断に迷ったときに、小児科医師や看護師に電話で相談ができます。こうした電話相談窓口を活用することも、医師の負担を軽くすることにつながります。

今回の話を聞いて、足立は「ただでさえコロナ禍でお医者さんに負担をかけているので、お医者さんのためにも負担を減らしたい。まずは“かかりつけ医”を持ち、(体調面で)気になることは、できる限り平日の日中にかかりつけ医に相談するよう心掛けたい」とコメント。

青木は、「時間外に急に体調が悪くなって“救急車を呼ぶべきか”の判断に迷ったら『#7119』。それが子どもの場合は『#8000』。この2つをしっかり覚えておきたい」と自らに言い聞かせていました。


(左から)青木源太、足立梨花




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聴取期限 2021年11月29日(月) AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:青木源太・足立梨花 Sunday Collection
放送日時:毎週日曜 7:30~7:55
パーソナリティ:青木源太、足立梨花
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/collection/

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