アドマイヤマーズ半妹ヴィアルネッサンスがC.ルメール騎手でデビュー/関東馬メイクデビュー情報

 いよいよ、今年の東京開催がラストウィークを迎える。土日に芝1600mと芝1800mのメイクデビューが組まれており、GI馬の弟妹や孫など血統馬の走りに注目だ。

【11月27日(土) 東京芝1600m】

◆ヴィアルネッサンス(牝、父ハーツクライ、母ヴィアメディチ、美浦・木村哲也厩舎)

 3歳上の半兄アドマイヤマーズは日・香でGIを3勝(朝日杯FS、NHKマイルC、香港マイル)。同厩舎に在籍している半兄フレッチアは今年の6月にオープン入り(現4勝)を果たしている。ゲート試験に合格後はノーザンファーム天栄で乗り込み、11月に入ってから再入厩。先週の追い切りはウッドチップコースで6F84.6-1F12.1を計時。長めから3歳馬を追走し、最後は併入した。坂路とコースで順調に調教の本数を重ねており、牝馬らしく細身の体形からも軽さがありそうなタイプだ。鞍上はC.ルメール騎手を予定している。

◆デコラシオン(牡、父ロードカナロア、母ダリシア、母の父アカテナンゴ)

 11歳上の半兄Animal Kingdomはケンタッキーダービー、ドバイワールドCの勝ち馬。現5歳の半姉サトノダムゼルは新潟記念5着、府中牝馬S5着などオープンクラスで活躍中だ。先週の追い切りはウッドチップコースで5F67.7-1F11.9を計時した。「気性的にテンションが高くなりやすいところがあるけど、今のところは大丈夫そう。見た目のイメージよりはパワー型かもしれない。距離は1600mぐらいが良さそうです」と高木登調教師。鞍上は大野拓弥騎手を予定している。

【11月28日(日) 東京芝1800m】

◆サリエラ(牝、父ディープインパクト、母サロミナ、美浦・国枝栄厩舎)

 母は独オークスの勝ち馬。4歳上の全姉サラキアは府中牝馬Sを勝ち、エリザベス女王杯2着、有馬記念2着。現4歳の半兄サリオスは朝日杯FSの勝ち馬。現3歳の全兄エスコーラは目下3連勝と今後の飛躍が楽しみな存在だ。先週の追い切りはウッドチップコースで5F68.9-1F12.1を計時。僚馬のウィズグレイスを追走し、強めに追われて併入した。「まだ頼りないところがあるけど、ディープ産駒の小柄な牝馬で走りは軽い。芝の実戦に行って良さそう」と国枝栄調教師。鞍上はC.ルメール騎手を予定している。

◆サイルーン(牡、父ディープインパクト、母ハウオリ、美浦・堀宣行厩舎)

 祖母のノースフライトは芝1600mのGIを2勝(安田記念、マイルCS)。兄姉(キロハナ、ハナレイムーン、オハナ)はコンスタントに勝ち上がっている。先週の追い切りはウッドチップコースで6F84.9-1F11.9を計時。3頭併せの真ん中でビシッと負荷をかけ、順当に仕上がっている印象だ。鞍上はR.ムーア騎手を予定している。

◆フィルクローバー(牝、父エピファネイア、母マイネグロリアーナ、美浦・鹿戸雄一厩舎)

 米国産の母は未勝利。半姉のアインゲーブングは芝2000mで勝ち上がっている。17日にはWコースで3頭併せの最内に入れ、6ハロン85秒6、ラスト1ハロン12秒1を計時して併入。「牝馬にしては体つきがいい。距離は長めのところでも走れそう。初戦から動けそうな感じはある」と鹿戸雄一調教師。鞍上は横山武史騎手を予定している。

(取材・文:竹之内元)

2021/11/22 18:00

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