コンビとしては事実上の活動休止状態にあるとんねるず。そんな彼らを現在見ることができるのは、毎年正月と夏ごろの年2回放送される『とんねるずのスポーツ王は俺だ!!』（テレビ朝日系）のみ。特に石橋貴明にとっては地上波唯一のレギュラー番組だが、業界では同番組の存続が危ぶまれているという。

　来年正月の放送用の収録中、出演していたリオ五輪・卓球男子団体の銀メダリストの吉村真晴選手が肋骨骨折の重傷を負ったことは既報通り。接触プレーがない競技なので通常なら考えにくいケガだが、肋骨骨折は卓球の試合ではなく、レスリング体験のコーナー撮影で負傷したというのだから始末が悪い。

「相手はレスリング選手です。吉村選手はプロフィールを見ると、身長177センチで体重63キロと痩せ型。アスリートなので当然鍛えているとはいえ、それはあくまで卓球選手として。相手も手加減していたでしょうけど、それでも今回のようなケガは想定できたはず。番組側の責任は小さくないですよ」（スポーツジャーナリスト）

　吉村選手は昨シーズンTリーグ優勝を果たした琉球アスティーダの中心選手。今回の肋骨骨折で全治8週間と診断され、チームにとって大きな痛手であることは間違いない。

　それでも卓球協会は以前からテレビ業界には協力的で、今回の事故についても事を荒立てる様子は見られない。だが、卓球界のトップ選手を負傷させたことは大きな波紋を呼んでいる。

「当初、吉村選手は卓球対決のみで、レスリングをするなんて台本になかったそうです。とんねるずの意向か番組スタッフの指示なのかは不明ですが、結果としてこの無茶ぶりが事故につながってしまった。局の幹部の中にはこれを問題視する向きもあり、正月のドル箱だった同番組も近年は視聴率が落ち気味ですからね。来年正月の放送を最後にそのままフェードアウトということもありうるでしょう」（同）

　そもそも、今回の収録分もきちんと放送できるのかわからない。ユーチューバーとして再起を果たし、テレビ業界への本格復帰を目論む石橋の足枷とならなければいいが……。