カップヌードル50周年! “トータル9つ星”の「関西風すき焼きヌードル」に日清の本気を見た

 日本が誇る世界初のカップ麺である「カップヌードル」シリーズは、1971年の発売開始から今年で50周年を迎え、多くの50周年記念商品が登場しています。先日発売された「カップヌードル スーパー合体」(こちら)は記憶に新しいところ。

 今回は、そんな「カップヌードル」シリーズから新たに登場した、50周年の記念を兼ねたテレビ番組との豪華コラボ商品2品を紹介。おまけに、毎年冬に発売される定番商品「ミルクシーフードヌードル」も実食レビューします。

“酸っぱい”担々麺が超絶美味!「カップヌードル 魔法のレストランコラボ トマトスープ→担々麺」

 まずは、「カップヌードル 魔法のレストランコラボ トマトスープ→担々麺」500円(税別)。日清食品のオンラインストア、阪急うめだ本店などに販路が限定されたレア商品で、500円というブッ飛んだ高額設定にもかかわらず、すぐに完売してしまいました。レア度はSSRどころか、URとかLRクラスでしょう。

 テレビ番組『水野真紀の魔法のレストラン』(毎日放送)とのコラボ企画による、関西のフランス・中華・イタリア料理の名店シェフと共同開発された商品。「カップヌードル」50周年記念商品も兼ねており、かなり気合の入った商品となっています。

 高級感漂う化粧箱がついた気合の入った商品とはいえ、通常200円程度の「カップヌードル」が500円いうのは、果たして大丈夫なのでしょうか。

 商品名にもある通り、「洋風コンソメトマトスープ」から、「ごろごろ肉みそ辣椒担々麺」に味変できるのが大きな特徴となっています。

 酸味が好きな場合はトマトスープが多く残った状態で担々麺に味変、辛みが好きな場合はある程度トマトスープを食べてから味変するのが薦められています。酸っぱい担々麺にとても興味があるので、今回は早々に担々麺に味変したいと思います。

「カップヌードル」といえば、別添の袋はあまり入っていないイメージですが、今回は担々麺に味変するための「担々麺セット」として3袋入っています。「ごろごろ肉みそ」は「カップヌードル」らしからぬレトルトパック。さすが500円ですね。

 まずは、湯戻し1分で食べる味変前の「洋風コンソメトマトスープ」。チキンベースのコンソメスープに、トマトの酸味を鋭く効かせ、玉ねぎなどの風味、きのこ系の旨味を加えています。酸味の鮮烈なパンチとともに重層的な旨みが感じられ、この酸味はかなりクセになりそう。具はトマトやインゲンで色鮮やか。

 このまま全部食べたいくらいおいしかったですが、いずれ「洋風コンソメトマトスープ」単体でも製品化されるのを期待しつつ、2口食べて我慢。今回は心を鬼にして、味変していきます。

「担々麺セット」3袋を投入し、「ごろごろ肉みそ辣椒担々麺」に味変。「トマトスープ」のトマトやインゲンを残しつつ、真っ赤なラー油、ふりかけ(カシューナッツ・玉ねぎ・ごま・唐辛子)、そしてレトルトの肉みそを加えて、担々麺の姿に変わります。

レトルトの「ごろごろ肉みそ」は、ごろごろというほど肉粒は大きくありませんが、それでも高級感が溢れています。肉みそと辛味やシビレの強いラー油を合わせ、荘厳な担々麺の味になります。練りごまがないのでコク不足かと思いきや、大量の粒ごまやカシューナッツのコクが強く、重厚感を増幅させていました。

 そして、味変前の「トマトスープ」の強烈な酸味が生きており、これが「担々麺」と怖いくらいの好相性! 酸っぱい担々麺がこんなにおいしいとは驚きました。関西の仏・中・伊の名店シェフと共同開発したというのも頷けるおいしさで、頷きすぎて首を痛めかねません。

 続いては、「カップヌードル 魔法のレストランコラボ 関西風すき焼きヌードル」368円(税別)。日清食品のオンラインストアでの販売の他に、近畿地区のコンビニでの発売もされたので、先ほどの商品よりはレア度は低め。とはいえ、近畿以外の人にとってはこちらもレアで、十分SSRクラスでしょう。そして、先ほどより安いとは言え368円という鬼設定。

 こちらも『魔法のレストラン』とのコラボで、関西の三つ星和食料理人3名との共同開発商品。トータルで“星9つ”とか、かなりゴツいことになっています。

 食べ方は、やはり味変が大きな特徴。前半の半分は「関西風すき焼き味」を、後半は「味変えパック」を投入して「謎肉入り麻辣すき焼き味」を楽しむ設定となっています。前半は三つ星料理人ならではの上品な味、後半はお馴染みの謎肉投入で、カップヌードルの本領発揮ということでしょうか。

 別添の袋は2つ入っていて、1つは味変前に入れる「特製牛オイル」、もうひとつはカップヌードルが本気を出した「味変えパック」。謎肉が入っているものと思われます。

 味変前の「関西風すき焼き味」。甘辛のスープに大量の牛肉や豆腐がのったすき焼き味です。最近は大豆ビーフが隆盛で、カップ麺に牛肉を用いられることは稀ですが、こんなに大量の牛肉が! 豆腐もネギもたくさん入っていて、なんだかスゴいことになっています。

 スープと具で牛の旨みが凄まじく、「これまで食べてきたすき焼き味のカップ麺は何だったんだ?」と思うレベル。筆者なんかがたまに食べる本物のすき焼きですら、「すき焼き風」になりかねません。こんなにリッチな味ならば、三ツ星料理人との共同開発も、高い価格設定も、首をいわす(関西弁)まで頷かざるをえません。

 あまりにおいしいので後ろ髪引かれすぎて転倒しかけましたが、「味変パック」を投入して「謎肉入り麻辣すき焼き味」に味変。見てくださいこの謎肉の量! さっきはあんなに牛肉が入っていたのに、今度は大量の謎肉が! もはや、368円の高額設定もサービス価格に思えてきてしまいます。サクサクの謎肉は新鮮な食感でおいしいです。

 三つ星料理人たちの共演による上品なすき焼き味から一変、麻辣の刺激とサクサク謎肉によるジャンキーな味わいは、ステテコ姿のおじさんがちゃぶ台ひっくり返してジャイアントスイングで暴れまわるレベル。稀に見る、おいしくて面白い商品でした。

 3つめは、「北海道濃厚ミルクシーフー道ヌードル」193円(税別)。「シーフードヌードル」をホットミルクで作る“民間レシピ”を日清が逆輸入した、毎冬恒例の商品です。この商品の発売で冬の訪れを感じる方も多いのではないでしょうか。「ミルクシーフードヌードル」の名でおなじみですが、ここ数年はやたら北海道を強調する商品名となっています。

「シーフードヌードル」のスープにはもともと乳成分が入っていますが、北海道粉乳などでミルク感をさらに強調し、甘ったるいスープに仕上げています。イカやかにカマなどシーフードヌードルと共通の具が入っていますが、特にイカは本家に比べると量は少なめ。

 スープ表面にはバターのような黄色い油が浮いており、口の周りを温かくするようなベタつきが感じられます。このまったり感と、体を温めてくれるような甘みが最大の魅力でしょう。

 一方で、最近の「ミルクシーフード」は、初期の頃に比べて海鮮味が弱まり、甘みが強調されている印象。もはや「シーフードヌードル」の名を捨てて“スイーツ”に近づいている感すらあります。コンビニでマリトッツォの横に陳列されていても驚かないレベル。パッケージのデザインも、どことなくマリトッツォがおいしい某コンビニっぽいかも。

日清食品の本気を見た商品!

 カップヌードルの50周年記念商品をはじめ、最近登場した3品をご紹介してきました。2品目の「関西風すき焼きヌードル」は、カップ麺でもお金をかければこれだけのクオリティのものができてしまうのかという、日清食品の本気を見た気がしました。いずれ再販されるのを楽しみにしたいと思います。

  • 11/21 13:00
  • サイゾー

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