ブレーメン指揮官が辞任…ワクチン接種証明書の偽造疑惑で当局から捜査

 ブレーメンは20日、マルクス・アンファング監督とアシスタントコーチのフロリアン・ユンゲ氏が同日に辞任したことをクラブ公式サイトで発表した。

 後任は未定。20日に行われるブンデスリーガ2部第14節シャルケ戦では、アシスタントコーチのダニエル・ゼンコヴィッチ氏がチームを率いる。

 アンファング氏は新型コロナウイルスのワクチン接種証明書を偽造し、それを使用した疑いがかけられている。ブレーメンの保健当局が刑事告発し、ブレーメンの検察局が同氏の捜査に乗り出していた。

 18日にはクラブの公式声明を通じて疑惑を否定し、「公式の予防接種センターで2回の予防接種を受け、予防接種証明書に対応するステッカーを受け取りました」と主張していたアンファング氏。当該の公式声明はクラブ公式サイト上から削除され、アンファング氏は一転して辞任を決断した。同氏は退任に際し、クラブ公式サイトを通じて次のようにコメントしている。

「クラブ、チーム、私の家族、そして私自身にとって非常にストレスの多い状況であるため、私は直ちにブレーメンの監督としての役割を終えることを決断しました。今後のクラブの成功を祈っています」

 また、ブレーメンのマネージング・ディレクターを務めるフランク・バウマン氏は、「マルクスとフロリアンは自ら責任を取る形で、ここ数日、クラブやチームの周りで起きている不安を解消する手助けをしています。彼らの決断を尊重し、これから新しい監督を探します」とコメントしている。

 アンファング氏はケルンやダルムシュタットなどでの指揮を経て、今シーズンからブレーメンを率いていた。41年ぶりにブンデスリーガ2部で戦うブレーメンは、13試合を消化した時点で5勝4分4敗の8位につけている。

2021/11/20 21:33

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