放送作家・脚本家の小山薫堂とフリーアナウンサーの宇賀なつみがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「日本郵便 SUNDAY’S POST」。11月14日（日）の放送では、小山による企画「銭湯紀行」第2弾をお届けしました。

（左から）宇賀なつみ、中村シゲさん（PC画面）、小山薫堂

今回、小山が取材で訪れたのは、沖縄唯一の銭湯「中乃湯」です。この銭湯をたった1人で切り盛りするのは、御年90歳の中村シゲさんです。

小山によると、「中乃湯」に取材依頼をしようとしたところ、この銭湯に電話がなかったため、今も営業をしているのかわからなかったそう。そこで番組ディレクターが、中乃湯の近くにお店がないか調べてみると、近くに古民家民宿「ごーやー荘」があるのを発見。

そこに電話をしてみたところ、偶然にも民宿の方が当番組のリスナーだったとか。そして、「中乃湯」が現在も営業しているという情報をキャッチ。あらためて手紙で取材依頼をし、今回の取材に至ったとあって、小山は「取材にたどり着くまでが意外と大変でした（苦笑）」と振り返ります。

小山は、那覇空港から車で約40分のところにある沖縄市・安慶田交差点へ。ここで「中乃湯」の情報に協力してくれた、ごーやー荘の野下さんと落ち合い、早速「中乃湯」へ向かいます。

「中乃湯」ののれんの前にベンチがあり、中村さんがお出迎え。1人で切り盛りしているため、ボイラー室との行き来も大変で、番台には座らず、いつもこのベンチが定位置だと言います。

「中乃湯」店主の中村シゲさん

小山が「ボイラー室にいるときに、お客さんが来たらどうするんですか？」と案じると、中村さんは「逃げるお客さんは1人もいない」と笑い飛ばします。中村さんが作業などで不在のときでも、お客さんは置いてあるトレイに代金を入れて帰っていくそう。

「中乃湯」は、もともと中村さんのご主人が営んでいたものの、息子さんが小学6年生のときに他界。それ以降、中村さんが引き継ぎ、1人で切り盛りするようになっておよそ50年になります。

中村さんによると、昔は「中乃湯」以外にもいくつか銭湯があったものの、潰れてしまい、いつの間にか「中乃湯」1軒のみに。「燃料が高いから全然割が合わない。もうやめたいぐらいだけど、仕方がないさー」と本音を漏らすも、「いつまでもできるわけじゃないけど、100歳までは頑張りたいねー。みんなのために」と笑顔をのぞかせます。

どことなくポップな脱衣所

味のある特徴的なカラン

「中乃湯」を訪れるお客さんと友達のように会話を交わすことも多く、「1人だけど全然寂しくない」と元気いっぱいの中村さん。野下さんももちろん顔見知りで、「いつもお風呂を出たら『頑張りなさい』と声をかけてもらって、また仕事を頑張るという感じですね」と話し、中村さんのバイタリティから元気をもらっている様子。

取材の模様を聴いた宇賀は、中村さんのはつらつとした受け答えに「お元気ですね～！」とビックリ。小山が、「シゲさんと話をしているだけで、こっちが元気をもらえる感じ。湯に浸かる前に心が温まった」と印象を語ると、「みんな（中村さんに）会いたくて、お風呂に通う感じなんでしょうね」と大きくうなずきます。

「中乃湯」に浸かる小山薫堂

中村さんの入れてくれた「中乃湯」の湯を堪能した小山は、「最高に気持ちいい♪ 湯がやわらかくて泉質がつるつるしていて、シゲさんが『私は、ずっとこの湯に入っているから元気なのよ』と言っていたけど、まさにそんな感じ。素朴なんだけど、ずっと浸かっていたくなるような湯」と絶賛していました。

日本最南端の銭湯「中乃湯」での取材の模様は、ぜひ「radikoタイムフリー」で、お聴きください（※聴取期限：2021年11月22日（月） AM 4:59 まで）。

次回11月21日（日）の放送も、どうぞお楽しみに！

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聴取期限　2021年11月22日（月） AM 4:59 まで

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＜番組概要＞

番組名：日本郵便 SUNDAY’S POST

放送日時：毎週日曜 15:00～15:50

パーソナリティ：小山薫堂、宇賀なつみ

番組Webサイト：https://www.tfm.co.jp/post/