“辞めジュ”の成功例? 阿部顕嵐、『ミッドナイトスワン』内田氏の脚本で映画初主演

 元ジャニーズJr.で、現在は7ORDERというグループの一員として知られる阿部顕嵐(あべ・あらん)が、来春公開予定の『ツーアウトフルベース』で映画初主演を務めることが決定した。同映画が成功すればグループにとっても大きな一歩になるとみられているが、同時にジャニーズJr.の「22歳定年制」の導入によって増加するとみられる“辞めジュ”たちのロールモデルにもなるのではと注目されている。

 同映画は、プロ入りを嘱望される高校球児だった2人の男の絶体絶命の大ピンチ“二死満塁”脱却をかけた青春エンターテインメント。部内の不祥事によって甲子園出場を取り消され、その10年後に薬物にまで手を出す堕落生活を送っていた彼らが町のヤクザに因縁をつけられたことで抗争に巻き込まれ……というストーリーだ。阿部が主人公の「イチ」を演じ、もうひとりの元高校球児「ハチ」役は大手のスターダストプロモーションに所属する期待の若手俳優・板垣瑞生が務める。

 そのほか、野球部の元マネージャー役で元モーニング娘。の工藤遥、2人を追い詰めるヤクザの組長役で渋川清彦、不良グループのリーダー・ヒロポン役で後藤剛範が出演。7ORDERの諸星翔希もキャストに名を連ねている。主題歌は7ORDERの新曲「レスポール」となることが決まっている。

「今作の脚本を担当するのは、監督・脚本を務めた映画『ミッドナイトスワン』で第44回日本アカデミー賞の最優秀作品賞や優秀脚本賞などを受賞した内田英治氏。また、企画プロデュースは湘南乃風の『若旦那』としても知られる新羅慎二が務めており、主題歌は大沢伸一と新羅の共作となっています。公開規模がどの程度になるかはまだ不明ですが、キャストも含めてかなり力の入った布陣ですから注目度は高そうです」(映画ライター)

 今作は阿部の記念すべき初主演映画となるが、7ORDERにとっても今後を占う試金石となりそうだ。

 7ORDERといえば、もともとはジャニーズJr.内ユニット「Love-tune」として活動していたメンバーで、2019年3月までに全員がジャニーズ事務所を退所。同年5月、メンバー7人そのままで7ORDERとして再始動し、単独での舞台公演や楽曲の自主リリースなどの活動を経て、今年1月に異例のメジャーデビューを果たした。

 メジャーデビュー当日に日本武道館公演を成功させ、今夏に行われた初の全国ツアーは全国8カ所でトータル2万枚のチケットが即日完売の盛況。11月から来年2月にかけて総動員数7万人規模の全国ツアーを開催することが決定している。また、今年6月~7月にウェンディーズ・ファーストキッチンおよびファーストキッチンとのコラボキャンペーンが実施されると、店舗に大行列ができて整理券が配られる事態になったこともSNSで大きな話題になった。

 飛ぶ鳥を落とすような勢いの彼らだが、一方でテレビ露出は独立局やBSなどに限られ、大人気なのに全国ネットからはほぼ締め出された状態が続いている。

「締め出しの最大の原因として考えられるのは、テレビ各局のジャニーズへの忖度です。ユニットごと独立したようなものですからね。しかし、今回の阿部の初主演映画はそうした状況を変える起爆剤になる可能性がある。内田氏が手がけた『ミッドナイトスワン』は元SMAPの草なぎ剛が主演し、日本アカデミー賞の授賞式中継で現役ジャニーズの嵐・二宮和也と並んだ上で、草なぎが最優秀主演男優賞を獲得する快挙を達成。これが大々的に報じられたことで、草なぎら『新しい地図』の面々のタブー感がかなり薄れた。また、退所組では、山下智久も海外作品や配信ドラマに参加しながら、Netflixのオリジナル映画『恋に落ちた家』(配信日未定)への主演が決定するなど、映画が大きな転換点になりそうな気配です。もし今作が大きな話題になれば、大手メディアからの扱いも変わり、7ORDERの活動の幅が大きく広がるのではないでしょうか」(前出)

 ジャニーズ事務所は2023年3月を目処にジャニーズJr.に「22歳定年制」を導入する予定。実際は正式な導入前から退所者が続出するとみられており、新たな活路を見出そうとする彼らにとって、7ORDERの活躍は希望の光ともいえる。今作の成否も含め、7ORDERの今後の動向には多くの退所予定者たちからも熱い視線が注がれることになりそうだ。

  • 11/19 13:00
  • サイゾー

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